マジ、泣いた。
勝利の瞬間、涙が溢れてきた。
それほど、凄い試合だった。
たまたま家に着いたのが佳純ちゃんの試合で、既に1敗した後だった。ああ、ドイツ戦と同じで先鋒に伊藤さんだったか、と思った。
取りあえず、北朝鮮のカットマンとの試合に石川さんが対戦ということだった。
以前、老練なカットマンに敗北を喫した石川さんのことが思い起こされた。
2012年8月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/5726a1382440d1abdebb504ded170ba6
今日は、当時とは大きく成長した跡がうかがえた。
北朝鮮のカットマンはかなりしぶとく、どんな球でも食らいついて返球してきた。それが、異例のエッジボールの多さにつながっていたように思う。
しかし、石川選手は迷わず打ち込み続けた。難しいつなぎは、無理せずつないで、チャンスと見るや叩き込む。素晴らしい試合運びで勝利した。
続く、福原愛ちゃんも貫録勝ちを収め(第三ゲームはご愛敬、メンタル面が心配されたが吹っ切れているようだった)、第4試合の伊藤美誠選手へと引き継がれた。
最初の試合を観てなかったので、全く知らなかったのだが、あっさりと0-3負けだったようだった。そういう日もあるさ、と思ったわ。
で、激闘の第四試合となったわけです。
1ゲーム目は、伊藤選手のいい所を出す間もなく、嫌らしい(というか、上手い)カットマンの餌食となってしまった。佳純ちゃんの試合を観てて、これは苦戦するな、伊藤さんではかなり厳しいな(恐らく勝つのは難しいのではなかろうか、の意)と思っていたので、ああ、やっぱり試合経験とかの差が出てしまうのかな、と落胆していたのだった。
しかし、現実は全然違っていた。ゴメンね、伊藤美誠さん。
最初のゲームを落としてしまって、第二ゲームでは、組み立てをうまく変えてきたのだった。15歳の少女が試合をしているとは、到底思えなかった。リズムを変えて、短い球とかをうまく使って、相手を前後に揺さぶる作戦に切り替えたのだった。バックのつなぎを多用し、ここぞのフォア攻撃ショットを打てるまで我慢を続ける試合運びとしたのだった(そういう印象、ということです)。カットマン相手に、つなぎで勝負するという、柔軟な作戦だった。攻撃力では上回っているので、凡ミスを先にしないという、まるで試合巧者のような戦術だと思えた。
これが功を奏し、1-1に追い付くことになった。そして、壮絶な第三ゲームを迎えたのだった。
ピンチを迎えつつも、相手にゲームポイントを何度も握られながらも、凌ぎ続けたのだった。チャンスも数回来たが、どちらかと言えば、奇跡的に追い付き続けたという感じだった。最大のチャンスは、スマッシュが殆ど決まりかけてて、相手は返すのが精一杯で偶然返球された球を、まさかのミスショットした時だった。ゲームポイントだったので、あそこで決まっていたら、と思わずにはいられなかった。が、心配をよそに、伊藤選手は相手に食らいついていった。18-20まで、ほぼ2ゲーム分くらいを接戦で戦い続けたのだった。
それは、もう、もの凄い精神力としか言いようがなかった。
で崖っぷちの第4ゲームを取り返し、最終第5ゲームとなった。あの大接戦の第3を落としたのは痛かったが、肉体的にも精神的にも、追い詰めたのは後を追う伊藤選手の方だったのだ。
カットマンがまさかのミスを連発。反応が鈍くなり、フットワークが遅れ、ミスショットを誘発したのだった。石川選手の試合と、伊藤選手との試合での経過で、相手を追い詰めて行っていたのだ。
それでも、相手選手はもの凄い執念と粘りで伊藤選手からリードを奪う。
果たして、これを挽回できるのだろうか?
ハラハラ、ドキドキでしたよ。1ポイント毎に、拍手と声援を連発してしまった(笑)。
ただただひたすら、「がんばれ」と祈ったのは、解説者のオジサンと一緒だったわ。全てを忘れて、とにかく、かけられる言葉が「頑張れ」と、そういう祈りのような気持しかなかった。
15歳の少女が、これほどまでに落ち着いて、怯むことなく打てるのか、と驚嘆するしかなかった。既に、相手は精彩を欠いており、反撃する力は残されていなかった。伊藤選手の若さが爆発したのだった。
痺れるような、最後の数ポイントを取って、勝利したのだった。
素晴らしいゲームだった。
対戦相手も、凄かった。だからこその、平野選手の大逆転勝利以来くらいの、素晴らしい試合となった。
試合直後、伊藤選手が涙が溢れた気持ちは、観ていた我々にもよく分かるものだった。恐らく、解説者のオジサンは泣いてたことだろう(知らないけど)。なんというか、全身全霊の、鼓動が伝わってくるような、凄い試合だったんだ。
これを招き入れた、石川、福原のベテラン(いつの間にか、すっかりお姉さんになっていたのだね)があってこそ、だった。福原が代表に招聘された時、まだ卓球はこんなに強くはなかった。が、仲間を得て、今の活躍できる環境になった。福原の12年間が、ここに実ったと言えるかもしれない。若い選手を育てたのは、福原登場の功績だと思っている。
良いチームになった。平野さんが抜けた後でも、活躍できるという時代を彼女たちが築き上げたんだ。
おめでとうございます。
決勝でも、是非とも頑張って欲しいです。絶対王者の中国に一泡吹かせてあげて欲しいです。
勝利の瞬間、涙が溢れてきた。
それほど、凄い試合だった。
たまたま家に着いたのが佳純ちゃんの試合で、既に1敗した後だった。ああ、ドイツ戦と同じで先鋒に伊藤さんだったか、と思った。
取りあえず、北朝鮮のカットマンとの試合に石川さんが対戦ということだった。
以前、老練なカットマンに敗北を喫した石川さんのことが思い起こされた。
2012年8月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/5726a1382440d1abdebb504ded170ba6
今日は、当時とは大きく成長した跡がうかがえた。
北朝鮮のカットマンはかなりしぶとく、どんな球でも食らいついて返球してきた。それが、異例のエッジボールの多さにつながっていたように思う。
しかし、石川選手は迷わず打ち込み続けた。難しいつなぎは、無理せずつないで、チャンスと見るや叩き込む。素晴らしい試合運びで勝利した。
続く、福原愛ちゃんも貫録勝ちを収め(第三ゲームはご愛敬、メンタル面が心配されたが吹っ切れているようだった)、第4試合の伊藤美誠選手へと引き継がれた。
最初の試合を観てなかったので、全く知らなかったのだが、あっさりと0-3負けだったようだった。そういう日もあるさ、と思ったわ。
で、激闘の第四試合となったわけです。
1ゲーム目は、伊藤選手のいい所を出す間もなく、嫌らしい(というか、上手い)カットマンの餌食となってしまった。佳純ちゃんの試合を観てて、これは苦戦するな、伊藤さんではかなり厳しいな(恐らく勝つのは難しいのではなかろうか、の意)と思っていたので、ああ、やっぱり試合経験とかの差が出てしまうのかな、と落胆していたのだった。
しかし、現実は全然違っていた。ゴメンね、伊藤美誠さん。
最初のゲームを落としてしまって、第二ゲームでは、組み立てをうまく変えてきたのだった。15歳の少女が試合をしているとは、到底思えなかった。リズムを変えて、短い球とかをうまく使って、相手を前後に揺さぶる作戦に切り替えたのだった。バックのつなぎを多用し、ここぞのフォア攻撃ショットを打てるまで我慢を続ける試合運びとしたのだった(そういう印象、ということです)。カットマン相手に、つなぎで勝負するという、柔軟な作戦だった。攻撃力では上回っているので、凡ミスを先にしないという、まるで試合巧者のような戦術だと思えた。
これが功を奏し、1-1に追い付くことになった。そして、壮絶な第三ゲームを迎えたのだった。
ピンチを迎えつつも、相手にゲームポイントを何度も握られながらも、凌ぎ続けたのだった。チャンスも数回来たが、どちらかと言えば、奇跡的に追い付き続けたという感じだった。最大のチャンスは、スマッシュが殆ど決まりかけてて、相手は返すのが精一杯で偶然返球された球を、まさかのミスショットした時だった。ゲームポイントだったので、あそこで決まっていたら、と思わずにはいられなかった。が、心配をよそに、伊藤選手は相手に食らいついていった。18-20まで、ほぼ2ゲーム分くらいを接戦で戦い続けたのだった。
それは、もう、もの凄い精神力としか言いようがなかった。
で崖っぷちの第4ゲームを取り返し、最終第5ゲームとなった。あの大接戦の第3を落としたのは痛かったが、肉体的にも精神的にも、追い詰めたのは後を追う伊藤選手の方だったのだ。
カットマンがまさかのミスを連発。反応が鈍くなり、フットワークが遅れ、ミスショットを誘発したのだった。石川選手の試合と、伊藤選手との試合での経過で、相手を追い詰めて行っていたのだ。
それでも、相手選手はもの凄い執念と粘りで伊藤選手からリードを奪う。
果たして、これを挽回できるのだろうか?
ハラハラ、ドキドキでしたよ。1ポイント毎に、拍手と声援を連発してしまった(笑)。
ただただひたすら、「がんばれ」と祈ったのは、解説者のオジサンと一緒だったわ。全てを忘れて、とにかく、かけられる言葉が「頑張れ」と、そういう祈りのような気持しかなかった。
15歳の少女が、これほどまでに落ち着いて、怯むことなく打てるのか、と驚嘆するしかなかった。既に、相手は精彩を欠いており、反撃する力は残されていなかった。伊藤選手の若さが爆発したのだった。
痺れるような、最後の数ポイントを取って、勝利したのだった。
素晴らしいゲームだった。
対戦相手も、凄かった。だからこその、平野選手の大逆転勝利以来くらいの、素晴らしい試合となった。
試合直後、伊藤選手が涙が溢れた気持ちは、観ていた我々にもよく分かるものだった。恐らく、解説者のオジサンは泣いてたことだろう(知らないけど)。なんというか、全身全霊の、鼓動が伝わってくるような、凄い試合だったんだ。
これを招き入れた、石川、福原のベテラン(いつの間にか、すっかりお姉さんになっていたのだね)があってこそ、だった。福原が代表に招聘された時、まだ卓球はこんなに強くはなかった。が、仲間を得て、今の活躍できる環境になった。福原の12年間が、ここに実ったと言えるかもしれない。若い選手を育てたのは、福原登場の功績だと思っている。
良いチームになった。平野さんが抜けた後でも、活躍できるという時代を彼女たちが築き上げたんだ。
おめでとうございます。
決勝でも、是非とも頑張って欲しいです。絶対王者の中国に一泡吹かせてあげて欲しいです。