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近頃、印象に残った言葉

2006年06月06日 19時45分07秒 | 経済関連
『自分たちのやっていることを、「異常だ、異常だ」って、あんまり言わない方がいい』

―――岩田規久男・学習院大教授


先日の読売新聞・「論客」欄にインタビューが掲載されていた。そこでの一言。
日銀(特に総裁)が量的緩和(ゼロ金利)政策のことを指して、いつも「異常な金融政策」と自虐的に強調(笑)することから、ストレートに言えば、「日銀は変だよ」という皮肉でしょう。

記事中では、もう少し微妙に違った表現だったかもしれないが、大体このような感じだったと思う(切り取っておいた新聞が何処かに行ってしまって、正確な表記ができませんでした)。読んでいた時に、思わず笑った。結構ユーモアセンスがあるのかもしれない、岩田教授は。


で、もう一つ。


『これによって著者たち以外の研究者にも、本書の内容が正しかったかどうかを確かめる「反証可能性」が保証された。このような形で歴史研究の透明性を高めようとする編者や著者たちの姿勢もまた、高く評価されるべきであろう。』

―――清家 篤・慶応大教授


一昨日の「本のよみうり堂」欄から。『産業化と商家経営』の書評で見ました。重量級の実証研究本だけに、評価や解釈にも意見の分かれる可能性を考慮したのでしょうか。私の場合には、経済研究ということ以上に、商家を舞台にした人間ドラマや、小説のようなエピソードがないかと気になります。例えば、船が沈没して約束の荷が着かなくて、破産寸前のピンチに陥るとか、大凶作で米相場の大損害を被るとか・・・そういう何かの危機的状況があったのなら、商家はどのようして乗り切ったのか、当主はどのように対応したのか、そういう部分が気になります。


ああ、全部ピンチというか不幸な話題ばかりが気になってる、ってことになりますね。イヤな性格が反映されてるかもね、私の。でも、通常、ドラマなどでも危機があるから話が盛り上がるのであって、これが「危機」じゃなく「幸福の絶頂」とかだと大半が興味を失うのではないでしょうか(笑)。



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2 コメント

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うーむ (ふる)
2006-06-08 17:46:05
自分がやってることが

異常だって言ってるような気がします(笑)



いや正確に言うと、

こころの中で言ってます。



日銀のゼロ金利が異常

異常が「常」な状態とは「異」なる

という意味なら、何が常なのか?異常だったらごく短期間で終わるんではないの?というツッコミを軽くいれたくなります(笑)
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日銀の言い分は (まさくに)
2006-06-08 23:18:48
ゼロ金利、量的緩和政策は「異常な政策」という認識でして、オーソドックス・スタイルというか、伝統的な手法こそが望ましい金融政策である、ということだろうと思います。



しかし、経済が「瀕死の状態」という場合には、最も重要なことは「蘇生」させることで、伝統だの何だのと言ってられないと思います。普通は用いない方法であっても選択せざるを得ないのでは、と思います。
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