いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

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昨夜のサッカーの試合だけど

2008年02月21日 17時05分25秒 | いいことないかな
とりあえず、日本が勝って良かった(笑)。

中国の観客は「文明的観戦」には程遠かったが、思ったよりも酷くはなかった(というか、あんなもんでしょ、という想定内、笑)。それよりも、中国選手はもっと「文明的試合」を心掛けるべきだったろう。観客よりも、選手の問題だろう。


内容的には、「酷い試合」と呼べる一つではあったと思う。日本の攻撃は単調で、得点シーン以外では、工夫があまり見られないことに変わりはない。けど、田代はよくゴール前まで思い切りよく突っ込んで、得点に結びつけたと思う。あれがなければ山瀬のシュートはなかった。
荒れた試合ということもあり、中国側に見るべき部分はあまりなかったと思う。

この試合で一番良かったと思えたことは、後半35分くらいからの守備だった。試合終了までのロスタイムも含めて約15分くらいだが、この時間帯の守備はいつもの数倍?(数倍までも違うということはないか、笑)は集中していたように見えた。何が、という理由はよく判らないが、いつもより意識して足を動かしていたと思う。どんなに苦しくても走り続ける、ということだ。「後は頼んだ」みたいに、安易に人任せにしたりせずに、選手1人1人が走っていたと思う。

具体的シーンというのは挙げられないが、こんな感じだったと思う。

中国選手がボールを持つと、かなり遠い前線側から全速力で戻って、ボールを出す人間にチェックに行っていた。なので、中国選手は急いでパスコースを見つけなければならず、精度は落ちていたと思う。なので、あまり決定的なピンチ(中国側にはチャンス)というシーンが生まれなかった。
パスの受け手をマークするのは当然としても、パスの起点となる出し手の所に、1人だけじゃなく複数でプレッシャーをかけに行ったのが良かったと思う。いつもなら、相手側が攻撃する時になると、前線にいた選手は戻るのが難しいので、割とプラプラ歩いていたりすることは多い。味方の守備が数的に足りているからといって、戻らなくてもいいというわけではないのだが、試合中ずっと全速で走り続けるのは難しいからね。なので、遠い場合には、みんなが戻れなくても仕方がない部分はある。

けれど、昨日はかなり違っていた。兎に角、ボールを持った中国選手に数名が全速力で向かっていくので、プレッシャーがかかり、中国側はうまく攻撃の形を作ることができなかった。ボールの起点を幾度も潰され、逆に何度か日本にボールを奪われ、日本のカウンターチャンスとなったりした。
足が動かなくなってくるラスト10分とか15分を、何か執念のような「走り」を見せていたのが昨日の試合だった。多分、選手の中には負傷させられた仲間とか、あの試合会場の雰囲気とか、そういう何かが絡み合って「絶対に負けたくない、絶対に勝つんだ」というような気迫がみなぎっていたと思う。なので、かなりの運動力で苦しかったに違いないが、ラスト10分にしては、いつもの倍近くは走っていたんじゃないかと思う。意識して走れば、あれくらいは動ける、ということが証明されたような気がした。きっと彼らを動かしていたのは、勝とうとする強い意志だったのではないかな、と思った。


失点の恐怖をはね退けて、守備ができたことは高く評価されていいと思う。地道だし、運動量が多くなるので大変なのだけれど、ボールを持った選手にすぐさまチェックにいく、ということが徹底されていた。誰かを当てにする選手もいなかった。それぞれの局面で、行ける人間が行っていた。それが何よりよかった点だと思う。


攻撃陣は工夫するポイントとして、将棋でいえば「直接効果」を狙って指す手が多いのだが(判り易い例でいえば王手飛車とか両取りの桂みたいな)、もうちょっと数手前に「仕込み」が必要なのではないかな、と。相手が強くなればなるほど、直接効果を期待する手というのには引っ掛からなくなる。もっと捨て駒とか、継ぎ歩みたいな手を工夫するべき、なのかも。
「手」とは、攻撃する選手の動きやボールの動かし方、ということだ。


いずれにせよ、代表チームは体を張って、走って勝ちを獲得したので、ご苦労さまでした、ということで。



ちょっと追加:

「あれがレフェリーでいいのか」 川淵会長、怒り爆発(産経新聞) - Yahooニュース


まあそんなに怒ってもしょうがないんじゃないか?

確かに審判は北朝鮮の人だったみたいだけど、彼は日本が負けるようにジャッジした、とかそういうことではないかもしれないし。あの会場の雰囲気だと、北朝鮮の主審じゃなくても似たような判定になっていたかもしれないし。

何となくだけど、主審はどうにかエキサイトさせないように、相当四苦八苦していたようにも見えたけど。中国側の選手を落ち着かせようと、それなりにやっていたのではないかな、と。
もしも、中国側にちょっとでも不利に見える判定であると、観客がかなり興奮するから、その圧倒的大声援を受けて中国選手が余計にエキサイトしそうだもん。そうなってしまえば、もう手がつけられない。試合はもっと大荒れになってしまうだろう、という恐怖があったんじゃないかと思う。


いや、褒められた審判ではないかもしれないが、あれはあれで彼なりに精一杯やった結果があのくらいだったのではないのかな。あの「北朝鮮の人」でも、恐ろしくて笛を吹けない、みたいな感じがムンムンだったのでは。下手すりゃ、宿に帰る途中で半殺しの目に遭う、とか、心配だったのかも(笑)。

だから、あんまり厳重に抗議とかしてもしょうがないんじゃないかな、と。
ちょっと可哀想かも。同情する余地はあるもの。




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