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米国は二枚舌をやめるべきだ

2008年05月26日 18時41分45秒 | 外交問題
また米国お得意の「他人に難癖、文句を言う」の図。

金融市場は回復傾向、日本は海外投資に開放姿勢明示を=米財務次官補(ロイター) - Yahooニュース

日本については、巨額なポートフォリオ投資の恩恵を享受しているが、海外からの直接投資(FDI)の点では他の主要国に遅れをとっている、と指摘。日本に対し、海外からの投資に門戸を開いているとの姿勢を明示するよう要請。「投資家の間では、日本がFDIに本格的にコミットしていないのではないか、との懸念がでている。とりわけ、制度自由化が世界的な保護主義圧力の高まりという試練に直面している時期で、日本は、海外からの投資にオープンであるという明確なメッセージを発信すべきだ」と述べた。

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日本がいつも貶される役回りということでしょうが、日本人の政治家や官僚は明らかに「言い負け」てる。
しかも、日本国内の連中がいちいちそれを非難したり、足を引っ張ったりすることも問題である。日本人が日本人を責めてどうする。

米国人の情報戦術は、ことあるごとに同じ事を何度も何度も言う。たとえそれが事実とは異なることであっても、だ。間違った声明であろうがなんだろうが、詳しく知らない人間にとっては真偽の確かめようなどないのだから。過った印象が植えつけられるのだ。日本は「海外に門戸を閉ざしている」と、一方的に決め付けられてしまうのである。それが事実などではないにも関わらず、「言った者勝ち」という立場を都合よく利用しているのが米国のやり口だ。

日本は総理をはじめ、主要閣僚はみな「海外からの直接投資受け入れを増やしましょう」と、殆ど望みのないスローガンを掲げているではないか。それを米国財務省の役人が知らないわけがなかろう。日本の姿勢は明らかであるし、「海外直接投資受け入れ促進」と明瞭なメッセージを出しているではないか。国を挙げての政策とまで謳っているのに、それで不十分だ、などと口出しするのは余計なお世話である。日本は、こういう場合でも絶対に反論したりしないし、海外向けへの声明で反論を大っぴらに公開したりしない。それが何よりも問題なのだ。


前にも指摘した>だから言ったろ

が、米国では「受け入れます」と表向きは言っているけれども、実際には全然違う。
対米外国投資委員会(CFIUS)が海外企業の審査をやっているのだ。投資制限をしているのは、米国自身である。以前には、10%以下の出資であれば審査がなかったのに、これからは「出資比率」や「取締役」の人数なんかではなく、「一定の力を行使できる能力」で外国資本を排除しよう、ということにしているのだ。

仮に、ロシアや中国の大富豪とか政府系ファンドなどが米国企業に大きな出資をしようとすれば、それが米国にとって重要な部門である限り絶対に認められないであろう。勿論、日本でもそうだけど。家電(笑)とかくらいなら、オッケーということでしょうがね。GEの家電部門のような。きっと中国が買ってくれるんじゃないですか?(笑)

米国人は記憶力が低いせいで物忘れが激しいようだが、日本企業が次々と米国の映画会社を買収した時、何と言ったか?
ニッポンのinvasionだ、と散々騒ぎ立てていたではないか。ロックフェラーセンターが日本の手に落ちた時、あれほど大騒ぎをしていたではないか。自動車摩擦を煽り立て、日本車をハンマーでぶち壊して世界映像に流していたではないか。「制裁関税発動」を脅しに使っていたではないか。あれは一体、何処の国のできごとであったか?もう忘れたか?都合の悪いことは、「船場吉兆のおばさん」みたいに(笑)、ボケたふり、聞えないふりか?
米国自体の歴史が浅いが故に、歴史についての知識が乏しいのか、文化の成熟度が低いせいなのか知らないが、つい最近の出来事すら忘れてしまうような国らしい。あれほど保護主義的な政策を打ち出してきたはずの米国が、しつこく日本に注文を付けてくる。日本の銀行、保険会社や証券会社を手に入れて、それでも尚、閉鎖的と?(笑)


これらは全て米国にとって都合の良いプロパガンダに過ぎない。日本への直接投資をしたければ、金を投入して好きなようにやればいいだけだ。それで日本企業に勝てるかどうかは知らんけど。が、勝っている多国籍企業は多数ある。そういうビジネスをやればいいだけだ。要するに、もっと「オレたちに買占めさせろ」と言いたいだけなのだよ。作るには長い時間がかかるが、買えばあっという間だから。銀行であろうが、保険会社であろうが、「消費者金融」(笑)であろうが。
そういえば、どうなった?売ることにしたんですか?シティグループさんのところは。


米国は単なる二枚舌である。
米国ではCFIUSが「一定の力を行使できる能力」というワケの判らないような曖昧な基準で排除しているのに、日本にはもっと「門戸を開け」と筋違いな要求をしてくる。自分たちが過去に何をやってきたのか、振り返ってみるべきだろう。過激な排外的保護主義を前面に押し出して、日本に無理難題を押し付けた挙句に、未だに日本に理不尽な要求を続けている国が、米国だ。
サブプライムローン問題にしても、全世界に「米国内の毒」をばら撒いて、世界中の金融システムに大きな動揺を与えた。詐欺的商法みたいな証券化の本拠地が米国にあったにも関わらず、その責任を取るわけでもない。早い話が「掴んだヤツが悪い」ってことだ。騙された人間がバカなのさ、ということ(笑)。
詐欺的商法であろうが何だろうが、「やり得」というのが米国式自由資本主義なのであろう。


米国は日本に介入しすぎだ。
ここはあなた方の国ではない。何を勘違いしているのか知らないが、あなた方が毎度のように五月蝿く言ってくるのは、そもそも大きなお世話である。

これから毎日、米国に注文をつけることにしようか?
それとも、日本国内で、ああ韓国の若者とも協力して、米国を糾弾するキャンペーンでも展開してもらうか?
日本車をハンマーで叩き壊したみたいに、毎日毎日マックだのコーラだのに「不満をぶつける」という動画でも作って流すか?
虐げられし「店長さん」たちや従業員なんかが大勢いるから、グローバル化の犠牲になった方々にも協力してもらって、特定外資企業の不買・排除運動でもやってもらうことにしますか(笑)。




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