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オール人力狙撃システム試作機

京都府の呪い?―暴走車の謎

2013年09月25日 10時56分57秒 | 社会全般
またしても京都で発生ですか。

先日、書いた記事で指摘したのが、また新たな被害を呼んだかのようだ。

9/13>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/a3cec58a3afb85408f698e715c0b0511



京都祇園での事故から始まって、亀岡の暴走事故、そして、今回の八幡の事故。
亀岡と八幡は、どちらも未成年ということで、共通しているわけだ。そして、まるで突っ込むのを意図したかのような、謎の事故である。


今回の事故現場を見ても、謎が多い。
地図で確認してみたが、八幡双栗の府道22号線事故現場では報道の解説のような話は、簡単にはうなずけるものではないだろう。


①運転者の毎日の通勤路だったのか?

朝8時少し前ということで、通勤時間帯だった。毎朝通っている道なのかどうか、というのが気になる。住宅と会社の方向などから、合ってないなら特別な理由が存在する可能性がある。


②ドリフト走行?

警察関係者の話として、タイヤ痕からドリフト走行だった、という報道があった。

>http://matome.naver.jp/odai/2138001700252355801

しかし、いくつか疑問がある。通勤路になっていたなら、道路状況を日々知らないはずがないだろう。
そうすると、府道22号は朝の混み具合がどうなのか、という話だ。進入した交差点で、ドリフトするとなれば、合流する地点には、右側から車が来ない、という絶対的な確信がないとできない。進入交差点には信号機がついてない。つまり、本気でドリフト進入となれば、側面に衝突されるのを一か八かで実行するということになる。そこまでバカではないだろう。

まだ疑問がある。進入交差点のRが、とても緩い、ということである。
本線の22号に合流する手前には、左に小道があって、ふつうの丁字路とは違った形状だ。極端に言うと、Yの字に近いような感じ。本線に対して、90度の直角T字なのではなく、100度くらいに傾いており、しかも、左小道の入り口から本線府道22号までは約30~40mはあるので、緩い左カーブのような形状になっているのである。

さて、このカーブを曲がるのに、Z33(日産フェアレディZ)だとどれくらいで曲がれるだろうか?
恐らく、80kmくらいでもドリフトなどする必要もなく、難なく曲がれるんじゃないだろうか。運転したことないからわからないけど、それくらいの性能は楽々あるだろう。ドリフトで逆ハンドルを切るような状況になるのは、一般的な直角の交差点のような場合だ。


本当にノーブレーキングで交差点に進入したとしても、100kmとかの超高速でも出てない限り、カーブは曲がれるだろう。だが、通勤時間帯の、幅の狭い1車線道路に合流する時、80km以上で突入する勇気は、普通の人間にあると思うか?死ぬ気の人だけ、だろうな。

一時停止をほとんどせずに、50~60kmで交差点を曲がったとしても、普通の運転技術で曲がれる程度の交差点形状だったはず、ということ。ドリフト説は疑問だ。


それに、事故現場となった民家のすぐ先の交差点には信号機(押しボタン式)があるのだ。進入交差点から約60mしか離れてない場所に信号機があることを、毎日通勤していた人間が知らない、ということはなかろう。いくら交差点をドリフトで進んだとて、赤に変わればどうするのか?
たった50mを全開で進んだとしても、あまり意味がない。滅多に赤に変わらないとしても、朝なのだから、リスクは大きい。


③速度取締警官を恐れた?気にした?

この日の朝、どういうわけか200mほど東側で取り締まりをやっていたのだそうだ。で、一部には、そうした警察の姿を見て慌てた、みたいな適当言説があるらしい。

まず、この解釈は無理だ。
事故現場の近くには、東方向(事故車の進行方向)に商店やビルがあって、歩道幅も狭い上に停車してる車などがあれば、見通しが難しいのである。警官の姿やレーダー機器を発見できるわけがない。50m程度も見えるかどうか、だ。しかも、Zの運転台は極めて低い位置にある為、視認は劣る。前方に車が存在すると、警察車両なんかを200m先に発見することなど、できないだろう。

進行方向ではない反対車線で取り締まりだったのかもしれないが、事故現場から1つ目の押しボタン信号機まで20m、次の押しボタン信号機が約180mくらいなので、その先でやってないとあまり意味がないだろう。そうすると、ほぼ見通しのできない場所ということになりそうで(現地を訪れたわけではないから実際はわからない)、反対車線側に警察がいたとしても、ほぼ見えないだろう。むしろ、警察に「事前に警戒するように」という情報がどこからか与えられていたことの方が、不思議であり不自然である、と感じる。「ホラ、このようにして、全く普通に事故が起こったのだ」という証人になってくれるのが警察の存在であり、「事実であることを強化する」ための、意図的に用意された強力な”証人”という存在になっている、ということだな。


④最初のガードレールに擦ったのは左後部フェンダー

膨らんで、まず進行方向左ガードレールに衝突し、その後に反対側車線に向かって鉄柵をなぎ倒した、というのが目撃談である。

進入交差点でオーバースピードであったなら、ドリフトだったとして逆ハンドルを切り過ぎた為に左側に衝突するなら、車の左前方がぶつかる。しかし、後輪フェンダーは当たらないのである。が、事故車の映像では、左ガードレールに当たったのは、明らかに左後部なのだ。そこを擦っているということは、車体の向きはその時点で鉄柵方向に向いていた、ということである。

合流地点で進入速度が速すぎたなら、曲がり切れず反対車線側にぶつかるか、ドリフトで逆ハンドル切り過ぎて左前部が左側ガードレールに当たるか、だろうな、ということだ。しかし、事故車の状態からすると、違う。



⑤タイヤのキュルキュル音


では、この事件はどのように起こったのか?当方の推測を書いてみる。
まず、事故車は普通に22号に合流してきた。進入するタイミングを計っていただろう。右側から来る車が途切れていて、しかも集団登校の児童が存在することが条件となる。


道路についていたタイヤ痕は、22号のセンターライン付近に「(ほとんど)停車したZ」が左側ガードレールに向かって「助走」する時についた急発進の痕ではないか、ということだ。それとも、待機していた状態から、交差点に猛ダッシュで進入しセンター付近から全開でガードレールに向かい、ハンドルを反対車線の児童の列に向けることになる。その時に左後部フェンダーが擦れた。
全開の車は鉄柵をなぎ倒したが、偶然にも車がジャンプしたのだ。その偶然のおかげで、死亡した子が出なかったのだろう。

目撃情報のうち、タイヤの激しい音というのがあったわけだが、ドリフトのようなブレーキなんかを用いる時のタイヤ音とは違う。キュルキュルいうのは、停車した状態か低速状態からの「アクセル全開」で路面を摩擦する音だろう。タイヤがグリップするまでの空転音だ、ということである。タイヤの音の質が異なっているだろう、ということ。

しかも、左ガードレールに当たった後、ブレーキを踏まず、クラッチも当然踏まないで、完全なアクセル全開で反対側歩道に突っ込むというのは、あまりに不自然である。

センターライン付近から助走をつけるようにして左側にいったん膨らみ、左後部フェンダーを擦って、右側の鉄柵に全開で向かっていった、というのが、当方の説である。まるで「狙ったように」全開で進んだのだ。


それから、この運転者の技術についてだが、恐らく亀岡事故の運転者なんかよりもずっと運転技術が高いだろう。マニュアル車を選択している、という点でも、自信があったはずだろう。そういう人間が、ガードレールにフェンダーを擦ったくらいで、パニックになると思うか?
たぶん、ないだろう、というのが当方の推測だ。


道路状況、運転状況、色々と不自然なことが多すぎる。
Zの挙動としても、進入速度とかカーブ形状とかガードレールに当たってからも、おかしいことが多い。


あまりに不可解な事故である。
怪我をされた子供たちの早い回復をお祈りする。