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森林環境税のナンセンス

2008年01月27日 18時51分41秒 | 社会全般
また環境ネタの連続で恐縮ですけれども、~の悪い地方の知事がよからぬ案を考えているようだ。

森林環境税:道、再来年の導入目指す 放置民有林を整備、5年間で70億円 /北海道 - 毎日jp毎日新聞

要するに、森林保護の為の財源がないので税として導入しよう、って魂胆らしいのですが、真剣に考えてこれですか?ナンセンスとしか言いようがない。

ただでさえ、全国平均から大きく下回っている所得で、生活保護世帯は全国1、2を争う自治体で、厳冬期がある為に暖房用燃料費なども余計にかかり、除雪費も当然多額に必要で、鉄道などの交通網整備は(廃線などが多数あっても)都市部に比べて極端に遅れている交通過疎地域なのにも関わらず、もっと別に税を道民から徴収しましょう、っていう発想と魂胆が信じられない。例の緑資源機構廃止のあおりを受けて財源が削られたか何かですか?

この高橋知事は元経産省官僚だったらしいのですが、一体全体産業振興の為に何を実行してきたと言うのかね。しかも、道民が森林を守る為の税を払う、という経済産業でも何でもない思考には、全く驚かされますね。それでも経済産業省の官僚だった、という肩書きを出せるもんなんですか?


自分だったら、絶対にこんな案を考えたりはしない。
役立たずも程ほどにせい、と。地方の産業の問題は、改めてシリーズ中で書こうと思っていたので、とりあえず今は森林の話だけする。

そもそも、都道府県の運営を考える時には、自分の所の特徴というか「売り」みたいなものは何だろうな?と考えるじゃないですか。で、北海道であれば、「森林面積が大きい」ということがあるのでしょ?だったら、日本の国土全体で、都道府県別に一人当たりGDPに対するCO2の割り当てとか、考え付くじゃないですか。いや、もっと有利な指標があるなら、人口比とか何とかでもいんですけれども。
まあ普通に考えると、工場やオフィスからの排出量が多いとか、人口密集で排出量が増えるとか、そういう地域は必ずあるわけですよ。それは首都圏だとか、中京地域だとか、きっとそういうことになっていると思いますよ。ならば、その地域で排出できるCO2の量のかなりの部分を、他の過疎地域とかで負担しているわけですよ。工場でバンバン排出しているのを、山とか森林の多い地域が肩代わりしているようなもんでしょうが。自分たちの排出量なんて人口がそれほど多くなければ限られているわけですし。


つまり、北海道の比較優位は森林面積が大きい、ということになるので、その排出枠を他の首都圏とかに「分けてあげる」という発想になるのが必然でしょうよ。今は、資源になるものは何でも有効に使えるんですよ?そういう時代なんですから。水やCO2枠さえも資源の一部ということです。ならば、森林保護の費用を拠出するのは、北海道外の地域の人間がやるべきことで、少なくとも道民ではないはずなんですよ。田舎には田舎なりの有利な部分があって当然なわけで、水だとか森林だとかが資源としての価値をもたせられるはずなのです。
よって、森林保護費用は国全体の排出量のマイナス貢献分として、環境負荷の大きな排出量の多い地域から貰えるという理屈であるべきです。その為の交渉なり提案なりを、知事会で行うとか、総務省に掛け合うとか、環境省にお願いするとか、古巣の経産省に相談するとか、色々と考えられるでしょう?何か一つでもトライしたんですか?

ところがドッコイ、この官僚あがりの知事さんときたら何を考えているのか、貧乏人の道民から新たに別な税を徴収することを考えるしか能がないのだそうだ。夕張の例を見れば判るように、日本経済から最も取り残されている地域なのだ。冗談はよしとくれよ。
何でこんな短絡思考しかできない知事の増税案を、環境負荷の小さな田舎の住民が受け入れねばならんの?田舎の排出量の低い住民が税を負担して、大都会でバンバン排出してる大多数の連中が税負担がない、なんてのは、発想として明らかにおかしいだろうが。


しかも、そういうことに思考が向かわないこと、発表する前に検討してみようともしないこと、周囲の役人連中の誰1人として進言したりしないという現実、そういうのを目の当たりにすると、「ああ、これだから地方ってダメになって行くんだな」ってのが実感できますね。これぞまさしく、ダメなリーダーである限り、決して良くなってなんかいかないのだ、ということ。金を引っ張ってこれないばかりか、もっと余計に取るという最低の根性が許せないのだよ。

「年貢をもっと上げよう」って決断は、「バカ殿」でもできるんだよ。
年貢を上げずに、住民の暮らし向きを良くしようとするのが為政者の役割だろが。頭つかえよ。



偽装紙問題の余波

2008年01月27日 18時07分21秒 | 法関係
いや、お気持ちは判りますよ。
全くとんでもない話だ、偽装の紙なんて購入停止だ、ということで、厳しい処分をすれば、おのずと「使える紙」なんてのは限られてしまうわけで、まあ環境省がどこからか調達してくれることを祈るしかないでしょうね。間違っても「偽装紙」を大量に購入することなどできませんもんね?(笑)

東京新聞再生紙偽装 省庁も困惑 調達基準満たせず 返品は環境負荷に社会TOKYO Web

新たな購入ができない、ということのようで、お役所も困っている様子(笑)。

東京新聞『コピー紙ない』役所ケチケチ 偽装でも使うしか 国会中、需要増 両面フル活用 R100外す社会TOKYO Web


詐欺的行為だ、と指弾されていますけれども、かといって紙を使わないわけにもいかず、踏んだり蹴ったりみたいなことになっておるようでございます。環境省のお役人さまの元へは問い合わせが引っ切り無しと、騙された挙句に、自分には余計な仕事を大量に増やされるという、ダブルパンチに見舞われているのでございます。これは怒らないわけがない。
となると、本気も本気で損害賠償請求となってしまうやもしれませんが、もしそんなことをしたら「天下り引き受け先」が少なくなってきているご時世、製紙業界には「官僚お断り」という総スカンを食らいそうなのも気がかりでございます。哀れなり、お役人さま。

というのは冗談ですが、このグリーン購入法というのがある以上、無闇やたらとどの紙でも買うわけにもいかない、ということなのでしょう。こんな法律があること自体、全く知らなかった。

そこで、法令を見てみますと、「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律(平成十二年五月三十一日法律第百号)」というのがグリーン購入法ということでございます。
で、省庁が100%配合紙以外の紙を購入するのは、違法か否か、ということが問題になるであろうと思われます。

○第三条
国及び独立行政法人等は、物品及び役務(以下「物品等」という。)の調達に当たっては、環境物品等への需要の転換を促進するため、予算の適正な使用に留意しつつ、環境物品等を選択するよう努めなければならない。
2 略

この条文では国(や独法)は「環境物品等を選択するよう努めなければならない」という努力義務が課せられているものと思われますが、必ずしも70%は違法で100%は合法といった区分は明確ではありません。更に見てみますと、重要なのはこちらの条文です。

○第六条
国は、国及び独立行政法人等における環境物品等の調達を総合的かつ計画的に推進するため、環境物品等の調達の推進に関する基本方針(以下「基本方針」という。)を定めなければならない。

2  基本方針は、次に掲げる事項について定めるものとする。
一  国及び独立行政法人等による環境物品等の調達の推進に関する基本的方向
二  国及び独立行政法人等が重点的に調達を推進すべき環境物品等の種類(以下「特定調達品目」という。)及びその判断の基準並びに当該基準を満たす物品等(以下「特定調達物品等」という。)の調達の推進に関する基本的事項
三  その他環境物品等の調達の推進に関する重要事項

3  環境大臣は、あらかじめ各省各庁の長等(国にあっては各省各庁の長、独立行政法人等にあってはその主務大臣をいう。以下同じ。)と協議して基本方針の案を作成し、閣議の決定を求めなければならない。

4  前項の規定による各省各庁の長等との協議に当たっては、特定調達品目の判断の基準については、当該特定調達品目に該当する物品等の製造等に関する技術及び需給の動向等を勘案する必要があることにかんがみ、環境大臣が当該物品等の製造、輸入、販売等の事業を所管する大臣と共同して作成する案に基づいて、これを行うものとする。

5  環境大臣は、第三項の閣議の決定があったときは、遅滞なく、基本方針を公表しなければならない。

6  前三項の規定は、基本方針の変更について準用する。


この条文を、もの凄くかいつまんで言いますと、基本方針を定めよ、基本方針は各省庁の長と環境大臣で協議し閣議決定せよ、ということです。これい関しては、主導権は環境大臣にあり、モノによっては当該所管大臣と共同でやってね、ということですね。結局、100%かそれ以下でもいいのか、というのは法令ではなく、「閣議決定による」ということになります。
で、その閣議決定とは何か、ということになりますが、こちらです(平成19年2月の閣議決定)。

環境物品等の調達に関する基本方針

笑えるのは、この表紙にも
「~基本方針の判断の基準を満足する『古紙パルプ配合比率100%』、~用紙を使用しています(古紙は、新聞古紙等の市中回収用紙を『100%原料として』使用)。」
と書かれていることです(『 』部は引用者による)。
これさえも偽装だった、ということで、まあ環境省のお怒りのほどは判りますけれども、調達困難となるのであれば業務に支障を来たすおそれもあり、頑固に100%に拘らずともいいのではなかろうか、と思ったりします。

そもそも、法律には「環境物品を選択するよう努めなさい」と書いてあるのであって、絶対にコレコレじゃないとダメ!という規定にはなっていないのですから、実情に合わせて最も「有効な措置」を考えれば宜しいのではないかと思います。
確かに閣議決定された基本方針には、コピー用紙であると「古紙パルプ配合率100%かつ白色度70%程度以下であること」のように規定されていますが、その条件に合致する製品は少ない(需要に追いつかない)か高価であるというのなら、第三条の「予算の適正な使用に留意しつつ」の部分に反することになってしまいかねないでしょう。


製紙業界は非難されるべきである、というのは同意できますが、現実的対応をも考慮した方がよいと思われます。少なくとも、虚偽的表示であったことは確かですけれども、それは法令で100%が義務化されていたものではないでしょう。
古紙配合比率が100%を達成できないのであるなら、「金を払って解決せよ」という部分を取り入れるのが有効と思われ、少なくとも製造の価格差(たとえば、100%が高く、70%が安いのであれば)から未達部分は「環境負荷を軽減する為の資金として供出せよ」みたいに求められると、実質的解決に結びつくのでは。それを用いて森林保護費用として使うとか新たな植林などに回すとか、他の温室効果ガス削減の財源として用いるとか、別な削減手段で対応してもよいのでは、という意味です。


とりあえず、この基本方針について訂正をするか、100%配合紙を調達しない限り、霞ヶ関と永田町では深刻な紙不足となる可能性があるかもしれません。もし訂正するつもりならば、法6条6項により基本方針の変更についての閣議決定を出せば、購入制限について回避されるものと思います。これは短時間で対応可能でありましょう。
たとえば、「配合率は100%を原則とし、これを優先的に購入するが、市場の需給などから調達が困難である場合には環境大臣にその旨申し出て、当該省庁の長と協議の上、100%未満の配合率の用紙を購入してもよい」といった中身にしておけばよいのではないかと。このまま「100%じゃないから買わない」ということを続けても、製造や需給の解決の目処が立たない限り、紙がなくなってしまうでしょう(笑)。

ところで、実際にお役人の方々は、「くっそー、これも偽装紙かよ!」みたいに紙に対して恨んだり嫌悪したりしながら、コピーをしたりしているんでしょうか?知事や議員さんたちも、自分の名刺を渡す時、「あっ、コレ偽装紙ですから」とか宣言しながら手渡したりしてるんでしょうか?それもウソくさいけど。本当にそんなに環境のことを考えて行動してたりするもんなんですかね?
偽装には、「絶対に許さん」みたいな信念を持っているのですか?

だったら、「私が議員であるというのは、偽装みたいなもんです」とか、真面目に宣言して頂いた方が宜しい方々というのは大勢いそうですが、どうなんでしょうか(笑)。「偽装政治家の○○です」とか真実を述べた方がよいのではないでしょうか。それとか、予算案についても「偽装予算案は可決されました」みたいに、正直に宣言してみては(笑)。国会で答弁に立つ時にも、「偽装公僕の○○局長」とか正しく呼称をつけてみては?ああ、偽装事務次官みたいな方も逮捕されたまま、最近は話題にも上らなくなりましたか(笑)。

言ってみりゃ、政治家も役人も、超大規模な偽装集団みたいなもんでしょ?違うの?建前はもういいから、真実を明らかにして、「100%ではなかった」というのと同じく、俺たちも実は…と打ち明けてみては如何でしょう?自らの偽装を暴かれるのも困る、というのでは、いくら民間の偽装を叩いてみてもしょうがないって話ですよ。現実的な対応と、着実な手を打つことも必要なのではないですかね、ということです。




「モテ」「愛され」の次は…?

2008年01月27日 15時38分38秒 | いいことないかな
偶然発見。もう3年も経つのだね。早いね。

ゆうPress「エビちゃん系」で愛されたい?「モテ」の周辺女性誌にみる

共産党の赤旗というのが笑えるが、これはまあいい。
下段の「お悩みハンター」も味わい深い(笑)。


さすがに世の女性たちにも、そろそろ「モテ」「愛され」が飽きられている頃ではなかろうか、と。別に私が心配してあげる必要はないわけですが。
キーワードとして、「モテメイク」「愛されアイテム」だのというのも廃れてきているのであれば、やはり、次!というのを考えねばなるまい。余りに同じような言い回しが氾濫し過ぎると、ウンザリ感も増すし、少数者の比較優位も失われるであろうしね。

で、考えました。

参考としては、コチラが面白い。

新成人が考える「時」の意識アンケート調査2005

こんな調査があるなんて知らなかった。
面白いのは、「輝いてる人」が毎年質問されていて、05年は一位から順に「ヨンさま、イチロー、波田陽区」、06年は「レイザーラモンHG、小泉総理、ホリエモン」、07年は「安倍総理、新庄、亀梨」だったんですと。消えてる人は結構いるね。昨年1位の安倍ちゃんも、あっという間だったのね。
小泉総理は04年に1位で、06年も僅差で2位と、若者に人気があるのかも。今年の結果は出てないけど、切腹とHGが選出されていたことを考えると、「そんなの関係ねー」の人が08年のトップになっていそう(笑)。



アンケート結果に戻りますが、簡単に言うとこんな話。


ある乙女がハタチになる日の明け方、神様が現れて言いました。

「一つだけ未来を教えよう。何が知りたいか?」
「教えてもらえるのはたった一つなのですか?」
「そうじゃ、質問は一度きりじゃ。さあ、何を知りたい?」
「ええっと…じゃあ、どんな人といつ結婚するのでしょう?」

神様はじっと乙女のまなこの奥底を見据えて、こう言いました。

「そなたの結婚相手は、白い馬に跨った隣の国の○○王子じゃ」
「ええっー!?」

乙女は目が醒めました…


とは書いていませんでしたが、20歳の女性が知りたいことは、約3割が結婚相手と時期、2割が「幸せな人生を送れるか」ということのようです。
意外だったのは、お金のこと(年収・財産)は少なく1.2%でしかありませんでした。女性では最下位ですね。男性でも僅かに高い程度ですので、将来金持ちになっているかどうかは若者にとって重要なものではない、ということのようです。いたって健全ではありませんか。職業のことは15%くらいが聞いており、「恋愛よりも仕事が重要」という価値観を持つ人の存在割合がその位なのではなかろうか、と思ったりします。


そういうようなわけで、モテ、愛されの次のキーワードは、
「ツキ」
に決定!
というか、それってどうよ?

余計な説明をしますと、「運命の出会い」「運命の相手」「赤い糸」(笑)とか、そういうのを女の子は気にしているわけです。未来予想図も大変気になっているわけです。
なので、その運命とか赤い糸を手繰り寄せるには、何といっても「ツキ」が重要でしょう、と。どうみてもこじつけですけど。

しかし、「ツキメイク」「ツキアイテム」って、変じゃね?
何か「悪いもの」でも「憑いてる」みたいな?


<ところで:
昔だと、余りに尋常ではない幸運に恵まれる場合には、人間の仕業などではなく「幸運の女神」だの「憑きもの」だのというような、神とか憑依の仕業と見なされたのかもしれませんね。「ツキがある」というのは、どういう語源なのか判りませんけれども。>


意外な出会いというのでは、こちらを発見。

幸せなふたりのであい100選募集

何故奈良県なのか全く判りませんけれども、読むと面白いですよ。世の中、ドラマ以上に不思議な出会いがあるのだな、と思いますね。
行き詰った作家の方とか、脚本家の方とかは、ネタの参考に出来そうな予感(笑)。盗作になってしまいかねないかもしれんので注意してね。


脱線しましたが、私的にイチオシなのは、『ツキ』ということで。