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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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聞きたかった言葉

2010-06-04 00:26:26 | 千葉ロッテ

レギュラークラスの選手が故障で長期離脱をすると、その選手の背番号を帽子のつばに書いたりするのを見かけることがあります。
それはチームメイトを思いやる気持ちの表れでしょうから否定はしませんが、その不在の穴を埋めなければならない選手までがやっているのにはガッカリとさせられます。
チームにとっては痛いことでも自分にとってはチャンスであると、そういった貪欲さを見せて欲しいというのが正直なところです。
そしてその聞きたかった言葉を、ようやく聞くことができました。

育成出身…ロッテにまた“スピードスター”出現 (6/2 スポーツニッポン)

ロッテにまたもスピードスターが現れた。
育成選手出身の岡田が「9番・中堅」でプロ初先発出場し、四回に初安打、初打点となる中前打を放った。
自慢の快足で2盗塁を決め、連夜の大勝劇の中でも光る存在だった。
お立ち台では「ドキドキでしたが、思い切ってプレーしようと思いました」と初々しくコメント。
だが、苦労人にはいい意味のふてぶてしさがある。
荻野貴、早坂の相次ぐ故障にも「チャンスの気持ちが強かった」。
栃木・作新学院高から日大に特待生で入学したが、左ひじを壊して中退。
野球をあきらめず、プロパンガスを運ぶ仕事をしながら、全足利クラブで夜間練習に励み、妻と2人の子を連れてプロ入り。
50メートル5秒6の足を買われ、昨年に支配下登録された25歳は「支援してくれた人に感謝でいっぱい」と話した後、「でもこれからが始まりです」と力強く付け加えた。

荻野貴と早坂の相次ぐ故障により岡田が抜擢をされたわけですから、岡田としてはチャンス以外の何ものでもありません。
これを他の選手が口にすると「嫌らしい」「血も涙もない」との見方をされるかもしれませんが、荻野貴の登場で似たようなタイプの自分の居場所を見失いかけていたであろう岡田の言葉ですから、むしろ苦労人の本音に清々しさすら感じます。
もちろん岡田はチームメイトへの気遣いをしているでしょうが、自分が生き残るためには非情に徹することも必要です。
そしてこの言葉を口にしたことで退路を断った形にもなりましたので、西村監督もその心意気を買って積極的に起用をしてもらいたいです。

親しき仲にも競争あり、プロはそうでなければなりません。
足を活かした野球を目指す西村ロッテにとって、荻野貴も早坂も岡田も絶対に必要な選手です。
年齢も近いこの3人が高いレベルで競い合ってこそチームの底上げに繋がりますので、今は一番出遅れている岡田がキャリアを積むことが求められる第一であり、来季に千葉マリンのフィールドを縦横無尽に走り回るスーパーマリンスリーの結成のための準備期間となる2010年であってもらいたいです。

 

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リベンジ完了

2010-06-02 23:42:28 | 千葉ロッテ

 

昨日の試合が大勝だっただけに今日に不安がなかったと言えば嘘になりますが、そんな心配を吹き飛ばすような見事な勝利でリベンジマッチを完了しました。
狸10匹のおかげもあってか期待どおりの展開でしたし、巨人ファンの友人のうちひしがれる姿を報告できたことを喜ばしく思います。

成瀬はマーフィーと吉見のプレッシャーにネジを巻き直したのか、エースは俺だと言わんばかりに9回を5安打1失点の完投勝利で交流戦地元負け無しを継続しました。
いきなり初球をツーベース、里崎のパスボールもあって犠牲フライで1点を失い、試合開始から僅か5分ほどでチームの連続イニング無失点を29で止めてしまいましたが、その後はテンポよく投げてピンチらしいピンチもありませんでしたからナイスピッチングであったと言ってよいでしょう。
積極的に内角を攻めるといった感じではなかったものの、ストライク先行で前回のような逃げの雰囲気が無かったことが最大の収穫です。
持ち味であるストレートに伸びがありましたし、被弾を意識してか丁寧に低めを突くスタイルは成瀬らしいもので、これで立ち直ってくれるのではないかと期待が高まります。
中5日で回していることから133球の完投は意外であり、8回ぐらいから松本か秋親が出てくるものと思って見ていたのですが、次の登板が中6日になることとエースとしての矜持を取り戻させるためのベンチの配慮だったのでしょう。
成瀬の意地を見せてもらいましたので、今日のSS席は安い買い物でした。

打線は今日もバントを絡めた攻撃で同点に追いつき、そしてあっさりと逆転をした後は一方的に打ちまくって先発全員安打の15安打8得点とマリングリング打線が炸裂をしました。
いかにも体が重そうに投げていたゴンザレスの乱調もありましたが、そこを見逃さずに的確にヒットゾーンにボールを運んでいく各打者のスイングには惚れ惚れとするぐらいです。
結果的にはヒットとなったものの無死一塁で福浦にバントをさせないこと、また左腕になると代打を送るベンチのやり方には不満が残りましたが、選手たちが場面を考えたバッティングをしてくれていることが嬉しいですし、成長を感じさせてくれます。
箱庭での連敗に悔しくて仕方がなかった選手たちの頑張り、これはかけがえのない財産になることでしょう。

そして今日の最大のトピックスは、もちろん岡田のプロ初ヒットに初打点、そして初盗塁です。
南を差し置いてスタメンで起用をした西村監督の期待に応える岡田の頑張りに、千葉マリンスタジアムのロッテファンだけではなく、全国から拍手が贈られたことと思います。
記念すべきヒットはきれいな当たりではありませんでしたが、むしろ岡田にはああいったヒットを増やして欲しいので、らしいスタートを切れたことを喜びたいです。
いきなり2つの盗塁を決めた韋駄天ぶりは荻野貴に優るとも劣らず、左腕をものともしない思い切りの良さはチームの大きな戦力となってくれることでしょう。
福浦とは違って左腕でも打席に立たせてもらえたことからもベンチの期待の高さが見て取れますし、塁に出ただけで阿部が外してくるなど早くも知名度が上がっています。
守備でも快足を活かして広い守備範囲を披露してくれましたし、荻野貴、早坂とともに西村野球を支える存在となってくれることを期待します。

今日の勝利で目標としていた交流戦5割まで1勝となり、残り試合が8もあることを考えればハードルを少し上げたくなってきます。
予定では交流戦に貯金10で入るところが8でしたので、最低でも13勝11敗で駆け抜けたいところです。
そうなると2勝6敗でいいことになるので緩すぎる目標ではありますが、ここから1つずつ積み上げていくスタンスで今後を見守ることにします。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
巨人 1 0 0 0 0

0

0 0 0 1 5

0

千葉ロッテ 1 1 0 4 0 2 0

0

X 8 15

2


◆6月2日(水) 千葉ロッテ-巨人4回戦(2勝2敗、18時15分、千葉マリン、29,588人)
▽勝 成瀬 12試合7勝5敗
▽敗 ゴンザレス 11試合3勝7

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬―里崎
巨人 ゴンザレス、オビスポ、金刃―阿部

 

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エースだマーフィー

2010-06-01 23:57:35 | 千葉ロッテ

リベンジマッチの第一ラウンドは完膚無きまでに巨人を叩きのめし、54年ぶりの3試合連続完封勝利に笑いが止まりません。
巨人は今季初の完封負けに最多失点とのことで、まさに溜飲を下げる思いです。
清水のアシストのおかげもあって久しぶりに首位に返り咲きましたし、貯金も今季最多の13まで伸ばして交流戦でも首位に立ちました。

期待通りに飄々と巨人打線をあしらったマーフィーは外国人投手としては57年ぶりの開幕4連勝とのことで、今日は記録づくめの試合となりました。
武器であるカーブの制球に苦しみ初回から四球でピンチを迎えるなど不安なスタートとなりましたが、それを逆手にとってストレートを勝負球にしたことが功を奏し、7回を4安打6奪三振で零封ですからエースと呼んでもおかしくはないピッチングです。
ストライクが入らずとも落差のあるカーブを見せることで目線が動き、巨人打線はタイミングを合わせるのに四苦八苦をしていたようで、これも大きな収穫と言ってよいでしょう。
緩い変化球があるからこそストレートが活きる、ストレートに威力があるからこそ変化球がキレる、今は全てが上手くいっている感じです。
これからも暫くは中5日で回してヤクルト、阪神を相手にすることになるのでしょうが、交流戦MVPを目指して着実に白星を積み重ねてもらいたいものです。

打線は内海を3回でノックアウトするなど久しぶりに爆発し、調子が下降気味だったクリーンアップにもヒットが出たことは喜ばしいです。
先制点が大事なことはベンチも当然のことながら理解をしており、しっかりとバントで走者を進めての得点ですからロッテらしい野球をやることができました。
相手のミスもありましたがチャンスには確実にタイムリーを放ち、箱庭ではらしくないホームラン攻勢で追いつかない程度の反撃をしましたが、今日の試合で原監督はロッテの本当の恐ろしさを身に染みる思いで眺めていたことでしょう。
繋ぎの中に長打あり、これこそが強いチームの戦い方です。

注目をされていた2番には先発が左腕であったことから今江が起用をされ、育成枠からのし上がった岡田は守備固めでプロ野球選手としての第一歩を踏み出しました。
試合展開からして打席に立たせてあげるべきだとは思いましたが、まずはおめでとうとの言葉を贈りたいです。
こういった苦労人が報われるチームであって欲しいですし、また岡田にはここで満足をすることなく戦力としてチームに貢献をしてくれることを願っています。
左腕というだけで福浦よりも清田なのか、11点差もありながら井口らを最後まで使い続けるのか、などの不満がないわけでもありませんが、それよりも明日は岡田をスタメンに抜擢をする西村監督であるかどうかに興味が向いているのが正直なところです。

恒例の巨人ファンの友人とのSS席での観戦を今日にすればよかった、は結果論ではありますが、明日も今日に優るとも劣らないリベンジぶりを見せてもらいたいです。
そのためにはエースの称号を死守すべく、成瀬に意地を見せてもらわなければなりません。
被弾はもちろんのこと先制点を与えないことを胸に誓って、間違ってもリーグ戦や交流戦の首位から滑り落ちる原因にはならない成瀬であって欲しいですし、原監督の大ファンである友人が隣の席で誇らしげにグータッチをするような姿を私の視野に入れないよう、ロッテの奮闘を祈ります。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
巨人 0 0 0 0 0

0

0 0 0 0 4

3

千葉ロッテ 1 0 3 5 0 2 0

0

X 11 12

0


◆6月1日(火) 千葉ロッテ-巨人3回戦(巨人2勝1敗、18時16分、千葉マリン、28,879人)
▽勝 マーフィー 22試合4勝
▽敗 内海 9試合5勝2
▽本塁打 今江3号(内海)、金泰均13号(オビスポ)

▽バッテリー
千葉ロッテ マーフィー、橋本、古谷―里崎、的場
巨人 内海、オビスポ、金刃、豊田―阿部、鶴岡

 

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