今日も天気予報が外れてくれたおかげで、曇天ながらも傘やレインコートの準備が無駄に終わってくれました。
予報を信じてチケットを無駄にした人が多かったのか空席がそれなりに目立ったスタンドではありましたが、それでも連日の満員御礼ですから、球団としては阪神戦は今後も週末に持ってくることは間違いないでしょう。
逆に当てが外れたのが飲食店で、今日も閑散としたコンコースに頭を抱えていたと思われます。
何にせよ今日も一塁側まで侵食をされた阪神ファンの勢いを、ロッテファンとしては屈辱と受け止めなければなりません。
苦しんでいた小林宏が、6月も半ばにしてようやく初勝利を挙げました。
8回を5安打1失点ですから結果としては文句のつけようがなく、これを弾みにしてもらいたいです。
最後に笑みは見せたものの、ヒーローインタビューの間は険しい表情のままで、涙を堪えているのかとすら思えるものでした。
もっとも年俸が2億円の選手が1勝で涙を見せてもらっても困るのですが、ようやく手にした白星ですから、今夜は喜びに浸っていることでしょう。
とは言え、ピッチングとしては復調をしたとは言い難いものであったことは否めません。
昨日と同様にロッテな野球を繰り返す阪神打線に助けられたところもありましたし、続投をしたものの指を気にして治療に戻った姿には、不安を覚えたファンも多かったでしょう。
治療の間にマウンド上に集まった野手たちの表情に浮かんでいたのは苦笑いで、チームメイトの信頼を勝ち得るまでには至っていないことを如実に表していました。
高めに浮くボールも目立ちましたし、まだまだ完全復活への道は厳しそうです。
唐川が肘の疲労感で登録抹消となったことで、リーグ戦に戻っても先発7人衆はそのままでいくものと思われます。
立ち上がりに148キロのストレートで押した姿を見て「中継ぎの経験が活かされてきた」と喜んでいたのですが、中盤で変化球中心のピッチングに変わったことで、やはり長いイニングは難しいとの思いとなり、小林宏にとっては中継ぎ、もしくは守護神としての道を目指す方がよいとの考えがさらに強くなりました。
ただ希望を見いだすとすれば今日は気合いが全開だったことで、あれだけの集中力があれば先発としても何とかやっていけるのではないかと、そんな期待もしたくなります。
まだまだ足りませんが、以前に比べると軸足のだらしない裾足が汚れているのもいい傾向です。

小林宏とは対照的に、ヒーローインタビューで笑顔が満開だったのが竹原です。
先日の日本記録から取り残されて、とのインタビュアーの問いには苦笑いでしたが、今日で取り戻すことができたと思います。
それはヒットを打ったことでも、ヒーローになったことでもなく、センター中心の打撃ができたという意味でです。
竹原の魅力は力の限り振り抜く豪快さであり、その持ち味を損ねて欲しくはありません。
ですから中途半端な井口打法の取り入れには反対をしていましたし、ちょっとやそっとで自分のものにできるとは思っていません。
本人もその自覚があるのか最近は引っぱり専門に戻っていましたが、今日のバッティングは他の打者を見習ったかのようなぎりぎりまで引きつけて弾き返すという理想的なもので、このヒットが竹原の覚醒の第一歩になってくれればと思います。
大松が調子を上げてきたことで代打中心の出番となるでしょうが、めげずに頑張ってもらいたいです。
今日は昨日と同じ理由で座席を選ぶ余地が無かったことで、今季初の一塁側での観戦となりました。
普段とは違ったアングルは新鮮で、せっかくですので何枚かの写真を載せておきます。
それなりに距離があるところから撮っていたのですが、気配を感じてか田中雅がこっちを見たのには驚きました。
その田中雅が粘って選んだ四球が8回の決勝点に繋がったわけですから、何だか嬉しい気分です。
出番は少ないながらも印象に残るプレーをする田中雅は、まさにラッキーボーイだと言ってよいでしょう。
その他では、里崎の同点ホームランは非常に貴重な一発でした。
そこまで安藤にノーヒットに抑えられていただけに、嫌な雰囲気を一掃してくれました。
打った瞬間は入るとは思いませんでしたが、あの方向の打球が伸びてきたことは里崎にとっては朗報です。
スクイズも見事に決めましたし、下位に置いておけば頼りになる打者です。
ちなみにバントは嫌いなくせにスクイズが好きなバレンタイン監督をロッテファンは熟知しており、あの場面でスタンドからはスクイズのかけ声が多くかけられていました。
また因果応報などと言うつもりはありませんが、7回のサブローの本塁憤死は日頃の行いの報いだと考えています。
早坂とは対極のだらだらとした走りが目立つサブローですし、突入をするには厳しい当たりであったことで、例によって自分で決めてかかって走っていたのでしょう。
やや壊れた信号機の嫌いはありましたが、突入の判断は悪くはなかったと思います。
それにしても2005年の初芝を彷彿とさせる今年の堀の頑張りには頭が下がりますので、初芝と同じように優勝という美酒を味合わせてあげたいものです。
この連戦の失点はブラゼルの2発だけと、まあ皮肉な結果に終わりました。
言わなくてもいい「ロッテには不要」とのバレンタイン監督の発言に奮起をしたわけでもないでしょうが、どうもバレンタイン監督の外国人選手を見る目を疑いたくもなります。
成功と呼べるのはベニーの1年目と、ヒルマン、セラフィニの両左腕ぐらいでしょうか。
インカビリア、パスクチ、バーンなどは不良債権でしたし、リリースをしたフェルナンデスやショート、そしてオーティズに痛い目に遭わさせれているのには笑うしかありません。
ブラゼルがセントラルでよかった、と言ったところでしょうか。

今日の観戦で、今季30回目となりました。
予定よりもちょっと遅い達成ですが、目標の50回に向けて順調ではあります。
今年はグッズの購入を控えているために来季のプラチナ会員は難しいかもしれませんが、できるだけ圏内に近づけるよう、今後も球場に「自転車」で通い続けます。
ちなみに今日は試合が始まるまでの時間を利用して千葉市のあたりまで遠出をしたことで、自己最高の78キロを走り抜きました。
秋口の140キロの旅に向けて、順調に足腰は鍛えられています。
|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
安 |
失 |
阪神 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
6 |
0 |
千葉ロッテ |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
3 |
X |
4 |
8 |
0 | |
◆6月14日(日) 千葉ロッテ-阪神4回戦(ロッテ3勝1敗、13時、千葉マリン、30,018人) ▽勝 小林宏 12試合1勝4敗 ▽S シコースキー 22試合4勝2敗1S ▽敗 ウィリアムス 26試合1勝1敗 ▽本塁打 ブラゼル4号(小林宏)、里崎4号(安藤)
▽バッテリー 千葉ロッテ 小林宏、シコースキー―里崎 阪神 安藤、ウィリアムス、アッチソン―狩野
|