昨晩の天気予報を見誤ったのか、あるいは急に天候が悪くなったのかは分かりませんが、雨の支度を全くしていなかったために、今日は2階席での観戦となりました。
今年は週末に雨が多いような気がしますが、これまでは指定席を無駄にしないようにレインコート、レインパンツに透明傘で頑張ってきたのですが、今日は完全に不覚をとりました。
また親子ゲームも楽しみにしていたのですが、残念ながら雨でナイターの2軍戦は中止、デーゲームの1軍戦も降雨コールドとなり、いつも試合前に球場の近辺を自転車で2時間ほど走り回っているのですが、途中で1時間ほど雨に打たれたこともあり体調が今ひとつで、6回が終わって中断となったところで帰ってきてしまいました。
ですから今日は誰が雨中のヘッドスライディングをしたのか、ヒーローインタビューがあったのかも分かりません。
そんな中で、小野が念願の完投勝利を挙げました。
前回の登板ではブラゼルにホームランを打たれたことで無念の8回降板となりましたので、降雨コールドの6回完投ではありますが、気持ちは晴れたのではないでしょうか。
もっとも6回で80球ですから完投ペースにはほど遠く、まさに雨の恵みといったところでしょう。
それでも今日の小野は、と言いますか最近の小野は、ようやくストライク先行で相手に考える隙を与えない、小野らしいピッチングができるようになってきました。
田中賢に手こずった感はありましたが、それ以外の打者は小野のペースで料理をすることができました。
稲葉に打たれたホームランは真ん中低めにいってしまった失投に近いボールでしたが、あれは打った稲葉が上手かったと思います。
また首位打者争いをする糸井はさすがと言うべき流し打ちですから、あまり気にすることもないでしょう。
それにしてもこの糸井、投手として自由枠で入団をしたわけですから球団としては補強に失敗をしたことになるのですが、野手に転向をさせた高田前GMの慧眼は凄いとしか言いようがなく、ヤクルトの監督になってからのトレードで獲得をした川島慶や押本らもことごとく戦力になっていますから、やはり大事なのは選手を見る目とチームをどう作り上げるかという戦略眼だと思い知らされます。
ちょっと話がそれましたが、今日はまさに小野らしい見事なピッチングでした。
サンデー晋吾と呼ばれたときにバッテリーを多く組んだ、ファーム時代からの戦友の橋本将との息がぴったりと合った感じで、ここ数年はシュートよりも武器になっているカットボールを非常に効果的に使っていたことがよかったと思います。
ここのところは安定をしている小野ですから先発としての起用が続くのでしょうが、私は中継ぎとしての小野に期待をしているので複雑ではあります。
100球の壁を越えられないのであれば中継ぎで頑張ってくれる方がチームのためではないかと、その思いを捨てきれない自分がいます。
その小野を助けるべく、こちらも期待通りに打線が先制点をプレゼントしてくれました。
橋本将はラッキーヒットであったとは言え、きっちりと走者を進める引っぱりのバッティングをしましたし、西岡も空いている三塁線を狙ったかのような見事なバットコントロールで貴重な2点目を叩き出すなど、久しぶりに打線が機能をしているように見えました。
決勝点に繋がったベニーのガッツプレーにも力が入りましたし、やればこういうプレーも出来るんじゃないかと、そう思って見ていたファンも多かったかと思います。
CSという意味では日本ハムとソフトバンクが抜けているだけで、まだ3位争いを諦めるようなポジションではありませんので、こういった選手たちの動きを見ると「まだまだいける」との思いが高まりますし、また球場に足を運びたいとの気持ちが強くなります。
それだけに残念だったのがサブローの走塁で、2回の打席は打った瞬間は角度から言ってもスタンドインするかと思った打球ではあったのですが、そう決めつけて全力疾走をしていなかったサブローは、一塁を回ったところでフェンスにボールが当たったのを見て慌てて二塁に向かいました。
最初から全力疾走をしていたからといって三塁を狙えたような打球ではありませんでしたが、何があるか分からないのが野球ですから、怠慢プレーとしか言いようがありません。
走者が次の塁を狙ってはこないと決めつけての守備や、壊れた信号機が腕を回すわけもないと決めつけての走塁など、今年の緩慢なサブローを象徴するかのようなプレーでした。
あの走塁を厳しく指摘をするコーチがいないのが今のロッテの不幸で、せっかく他の選手が精一杯のプレーをしても、1人でもこういう選手がいるとチームが腐ります。
開幕からずっとこんな感じですので既に手遅れだという気がしないでもないのですが、高橋コーチあたりが指導をすれば本来のサブローが戻ってくるのではないかと信じたい気持ちを捨てきれませんので、何とか立ち直りに期待をしたいと思います。
ところで他球団の心配をしている余裕はないのですが、それでも日本ハムの先行きが心配です。
2回の西岡の三塁線を抜く当たりをシングルヒットで止めた森本のように、この3連戦で両チームの外野守備の差をまざまざと見せつけられたのですが、それでも昨日の小谷野のエンドランへのサイン変更や田中賢のバント失敗など、所々に綻びが見えつつあります。
決勝点の今江のスクイズなどは、バレンタイン監督のスクイズ好きを知っていれば防げた可能性が高く、高田&ヒルマンの遺産を梨田監督が着実に食い潰しつつあるようです。
選手たちがこれまでに教えられたプレーを守っている間は大きな崩れは起こさないでしょうが、それも年数が経てばどうなるかは分かりません。
タブロイド紙などではOB待望論で片岡の来季監督就任などが噂をされていますが、それよりも白井を呼び戻した方がよいようにも思えますし、ロッテにヘッドコーチとして招聘ができないものかと、場合によっては監督でもよいのではないかと、そう思っています。
最悪の3連敗は何とか免れて、ごろごろと転がり落ちそうなところを踏みとどまることができました。
そうなると大事なのは火曜日からの6連戦で、目先のライバルである西武をたたき落とし、足元を固めるためにオリックスにとどめを刺す1週間にしなければなりません。
最低でも4勝2敗を目指して、全力でぶつかる選手たちのプレーに期待をします。
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