オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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弱者同士の無防備な殴り合い

2009-06-07 21:37:15 | 千葉ロッテ

おかげさまで久しぶりに1日のアクセス数が10000を越えました。
先日に登録をした「にほんブログ村」を経由してアクセスいただいた効果かもしれず、千葉ロッテ部門でも1位に押し上げていただきましたことを感謝いたします。
これからもロッテのブログと言えばオリオン村だと言われるよう、毎日の日課として投票をしていただけるよう精進いたしますので、今後ともご愛顧の程よろしくお願いします。

今日の試合ですが、上には上がいるように、下にも下がいるようです。
弱者同士の無防備な殴り合いは、6連敗中の横浜が勝手にこけてくれました。

今日の試合の最大のポイントは、守護神の配置転換です。
昨日の試合でリリーフを失敗した荻野が中継ぎとして起用をされて、ここまでほぼ完璧な投球をしてきたシコースキーが抑えとして登板をしました。
バレンタイン監督らしくもなく荻野を途中で交代をさせた昨日でしたから予兆があったとは言え、荻野も守護神としての失敗らしい失敗は数えるほどですから、かなりの意外な思いで受け止めている向きが多いかと思います。
気分転換という意味合いでのテンポラリーな措置なのかもしれませんが、しっかりと話し合いをした上での起用なのかが個人的には気になります。
荻野も昨年の30セーブのプライドがあるでしょうし、きちんとした説明がないままでの今日の起用であれば、ボビー語録の「彼への信頼は変わらない」という言葉が口先だけだと受け取られても仕方がなく、ますますチーム内の信を失うことになるでしょう。
もっとも私は荻野の守護神には懐疑的であり、今回の措置はウェルカムだったりしますので、バレンタイン監督が人柱になってくれたのであれば別に不満もありません。

先発の成瀬はオセロ状態から抜け出せず、先日の横浜戦の失敗を繰り返して3発を食らってKOをされてしまいました。
立ち上がりからボールが高めに浮いていましたし、チェンジアップの制球もままならず、打線の援護が無ければ5回までも持たなかったでしょう。
顔つきがアンパンマンに戻りつつあるのが気がかりとは言え、今年の不安定さが体調面によるものとも思えず、やはりキャンプの出遅れによる調整不足を取り戻せないままのシーズンとなってしまっていると見た方がよいのかもしれません。
それでも勝ち星を拾えたことをツキがあると前向きに考えて、気持ちだけでも好調さを維持していけばきっと道は開けていくと、そう信じてやっていってもらいたいです。

成瀬を救ったのはグリンの立ち上がりの乱調でしたが、試合の流れを作ったのは大松でした。
初回に左方向へのヒットを打ったことで調子づいたのか、5回には中押しのホームラン、そして9回には左腕から決勝点となる2本目のホームランを放ちました。
左方向を意識することで打率が上がってくる、そのことで調子は上向きになってくるであろうと思っていましたが、今日の活躍がきっかけになってくれれば言うことはありません。
大松が5番にどっかりと座れば井口の負担も軽くなり打線が機能をし始めるでしょうから、とにかく大松の復調に期待をします。

浦和行きも視野に考えているランビンが、今日は自らの誕生日を祝うかのように攻守に活躍を見せました。
初回のグランドスラムは高めのホームランボールであったとは言え、あそこまで飛ばす力があるとは思ってもいませんでした。
守備でもスタートが分からないのでファインプレーかどうかは微妙ではありましたが、7回のダイビングキャッチは荻野を救いました。
スイッチヒッターであり、内外野を守れるユーティリティーぶりを考えれば、その陽気さと生真面目さ、そして30歳という年齢もあって、何とか育てたいと思える選手です。
2軍に控える若手と打率2割のランビンをどう天秤にかけるのか、悩ましい日々が続きます。

そのランビンよりも低打率にあえぐ早坂も、経験を積むことで着実に成長の跡を見せてくれています。
どのプレーも全力を尽くしているように見えるのが好印象で、これは他の選手に爪の垢を煎じて飲んでもらいたいぐらいです。
とにかく1軍で試合に出られることの喜びが体中から弾き出ており、多少の失敗には目をつぶって「次に頑張れよ」と言いたくなるオーラが出ています。
トップバッターとして期待をするのは荷が重すぎるとは思いますし、バットを強く振りすぎているなどの課題も多々ありますが、初心を忘れないプレーに今後も期待をします。

初回に6点を取っても左うちわで試合を見ることができないのはロッテファンぐらいなのかもしれませんが、それでもギリギリながら勝てただけマシなのかもしれません。
横浜はあれだけの打者を揃えながら、ホームランの出やすい球場をホームにしながらも、セントラルの最下位を独走している理由が分かりません。
投手陣が壊滅をしているわけでもなく、低打率ながらも同じぐらいの成績の広島は5割前後で戦っているわけですから、やはりベンチワークの問題が大きいのでしょう。
そんな中で福澤コーチが試合中に細山田にかなり厳しい口調で指示を出していたこと、これを見て福澤を欲しいとの気持ちがさらに強くなりました。
ロッテ時代も若手に慕われた兄貴分の福澤が、ああいった指導ができるようになっているのであれば、きっと来季の新政権の大きな力になってくれるはずです。
仁王像に過ぎない袴田コーチよりも、里崎や橋本将に怒ることができるであろう福澤コーチを渇望します。

失礼ながら相手が横浜だったからこその勝利ですから、明日はどうなるかは分かりません。
今日のように前の打席にきっちりとバントを決めた成瀬に代打を送りながらも、その代打の田中雅にバントを指示しきれないベンチに勝ち運があるとは思えません。
すがるとすれば「Mr.ビジター」の大嶺の奮闘ぐらいで、あとは三浦が乱調であってくれることを願うばかりです。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 6 0 0 0 1 0 0 0 2 9 9

0

横浜 1 0 0 2 1 1 0 0 2 7 16 0


◆6月7日(日) 横浜-千葉ロッテ3回戦(ロッテ2勝1敗、14時、横浜、23,721人)
▽勝 成瀬 8試合4勝2敗
▽敗 グリン 10試合2勝7敗
▽本塁打 ランビン4号(グリン)、金城5号(成瀬)、内川11号(成瀬)、佐伯5号(成瀬)、大松5号(高崎)、6号(工藤)、村田9号(シコースキー)

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、川崎、荻野、伊藤、シコースキー―里崎
横浜 グリン、高崎、吉見、真田、工藤、横山
―細山田、新沼

 

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バレンタイン監督の途中解任はあるのか

2009-06-07 01:11:57 | 千葉ロッテ

交流戦に入ってもチーム状態は上向かず、オリックスとともにCS圏から遠く離されてしまっているロッテですが、そういったチームにありがちな騒動が後を絶ちません。
暫くは大人しかったバレンタイン監督が、またしても問題発言をしてくれました。

ボビー途中解任も 今度は閣内批判! (6/6 スポーツ報知)

ロッテはボビー・バレンタイン監督(59)を、今シーズン途中で電撃解任する可能性が出てきた。
5日の中日戦(ナゴヤD)で逆転負けを喫した後、9安打1点に終わった打線について問われ「打撃コーチを一時的に交代させる」と異例の閣内批判。
昨年12月に球団フロントは、ブログ上での問題発言が続いた指揮官に厳重注意処分を下している。
同様のチーム批判が続くなど事態が悪化すれば、シーズン終了を待たずに決断することもありそうだ。
仰天の発言だった。
打線が9安打で1点。
逆転負けで4試合ぶりの勝ち星を逃し、バレンタイン監督は顔を真っ赤にした。
「打撃コーチを一時的に交代させるとか、そんなことを含めて、これから打開策を考えないといけない」
ここ3試合33イニングでわずか2得点。
怒りの矛先を、高橋慶彦打撃コーチに向けた。
まさかの内紛が勃発(ぼっぱつ)しそうだ。
高橋打撃コーチは今江、西岡らをスパルタ指導で鍛え上げ、バレンタイン監督の下、05年の日本一に貢献した盟友だった。
閣内のコーチを痛烈批判し、敗戦の責任の一端を負わせる発言を公然と行うこと自体、極めて異例だ。
ボビーの不規則発言は、今回が初めてではない。
昨年12月。
ボビーは自身のブログ上で、自身の年俸返上を申し入れたとつづるなど、事実とは異なる発言を繰り返していた。
これに対し、球団フロントは、年明けに厳重注意。
指揮官は謝罪し、問題のブログを消去していた。
今回の発言に、石川副代表は「私(フロント)に(コーチの交代などを)直接言ってきていることではないので、コメントのしようがない」と冷静に話したが、今後もチームの一体感を損なうような言動を続けるなど、事態を悪化させれば、途中解任の可能性も十分にありえる。
バレンタイン監督は、球団から今季限りでの退団を言い渡されるという異例の形でシーズン開幕を迎えた。
交流戦に入り、小林宏らを中継ぎで投げさせるなど、勝利への執念を見せたが、一方で2日の巨人戦(千葉)では、同点の9回無死一、二塁のサヨナラ機に、勝利打点数12球団トップの4番・井口に送りバントのサインを出すなど、疑問が残る采配も目立つ。
50試合で21勝27敗2分け。
逆襲の糸口が見えてこないこない中、ボビーのフロントに対するわだかまりが再び表面化。
騒動の沈静化とチーム再浮上を狙って、フロントが決断する可能性もある。
打撃コーチ交代発言めぐり聴取 (6/6 毎日新聞)

ロッテの石川晃球団副代表は6日、前日の試合終了後に打撃コーチの交代について発言したバレンタイン監督から事情を聴いた。
監督は5日の試合後、チームの打撃不振について「一時的に打撃コーチを代えるなども含めて打開策を考えないといけない」と答え、高橋慶彦打撃1軍コーチの交代を示唆する発言をした。
これに対し石川副代表は「コーチの個人名は出していないということだった。批判と受け取っていない」と話した。
6日の試合後、バレンタイン監督も「チームを良くしようという意味で発言した」と話し、交代する意思のないことを示した。

唖然とするしかありません。
打撃陣の不振の責の一端が打撃コーチにあることは確かですが、それをマスコミに対して口にする必要があったのでしょうか。
名前は挙げていませんが対象が高橋コーチであることは間違いなく、同じく打撃担当であるランペンコーチがお咎めなしということや、開幕当初に先発陣が壊滅状態だったときに井上コーチの処遇については問題にしていないことからも、この発言が次期監督問題が絡んでいると疑われても仕方がありません。
それよりも何よりも、自らの愚策を棚に上げて配下のコーチに責任をなすりつけるかのような言動で、一気にチーム内の信を失ってしまったのではないかと思います。
事態の収拾を図るべく石川球団副代表が出動をして事を収めようとしていますが、今となってはもう既に手遅れです。

私は昨年いっぱいでバレンタイン監督を解任すべきだと主張をしていました。
これまでのバレンタイン監督の言動を考えればシーズンに入ってからも同様な騒動が勃発をするであろうことは必至で、そのことで球団やチームが受ける痛手は金額に換算できないほど大きいと考えたからです。
次期監督の人選にしてもそうですし、アマチュア選手への影響も甚大で、また「ロッテだけには行きたくない」といったフレーズが紙面を賑わすのではないかとの懸念があります。
そうならないためにもバレンタイン監督と手打ちをして、功労金という名の口止め料を支払い、また非常勤顧問のようなポストを与えることでボビー・バレンタインというタレントを活用するという方法をとり、2009年は新体制でスタートをするべきでした。

しかしバレンタイン監督の意向があったとは言え、球団は中途半端に表面上で事を繕うことに終始をして、根本の問題解決を先送りとしてしまいました。
そうなればシーズン中の解任騒動はさらにチームを混迷に導くため、任せたからには全面的にサポートをしてラストイヤーを全うさせるべきであり、そのためにもマスコミを通さずに両者の間のコミュニケーションを密にしなければならないはずでしたが、現実にはオフと同様の泥仕合を繰り返しており、世間に恥を晒してしまっています。

球団はこのままズルズルと騒動を引きずることを看過するつもりなのでしょうか。
シーズン中にバレンタイン監督を解任すればライトスタンドを中心とした一部のファンが暴徒化する懸念があり、彼らが球場で騒ぐことで一般の観客の足が遠のくことや、世間的にも球団のイメージが損なわれることは覚悟をしなければなりません。
スタンドで抗議の横断幕を掲げ、空港では帰国をするバレンタイン監督を囲んで周りの迷惑を顧みずに大声で歌いまくる姿が目に浮かびます。
そして一般のロッテファンも周りから、ああやって騒いでいるの?と同じ目で見られることは確実で、1995年から1996年にかけての騒動の繰り返しとなることでしょう。

しかしこのままの状態で秋を迎えても、新政権の組閣やドラフトなどのチーム補強に影響が出ることは確実で、そうであれば膿は早めに出してしまった方がよいとの考え方が球団内に出てきてもおかしくはありません。
1995年の解任時の経験を活かせなかったことを今から悔やんでも仕方がありませんし、よほど下手な手を打たない限りは私はその判断を支持するでしょう。
オリックスがロッテ以上に低迷をしているために最下位に落ちることはないでしょうが、交流戦が終わった時点で借金が2桁となっていれば、リーグ戦が再開をされるまでの4日間がバレンタイン監督の解任のXデーになるかもしれません。

横浜を見ても分かるとおり、監督を代えたからといってチームの状態が劇的に上がることはありません。
しかし手をこまねいていても同様で、それであれば決断が半年遅れてしまいましたが、これ以上の遅れを生じさせないことが大切です。
今のままでは球団はイメージを損ない、バレンタイン監督は指導者としての資質を疑われ、選手たちは貴重な一年を無駄にし、そしてファンはつまらない試合を見せられることになり、全関係者が損をするだけです。
西村コーチを代理監督とし、その手腕が次期監督たるものであればオフに正式に監督に就任をさせる、そうでなくロッテな野球の代弁者に過ぎないのであれば2010年には新監督で新しいスタートを切る、といったシナリオが、今のロッテに求められるのではないかと考えます。

 

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