オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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江川監督の可能性

2009-06-05 16:40:17 | 千葉ロッテ

 

野球の無い日は客の気を引く記事を書かなければならないのがスポーツ紙の宿命ではあるのですが、開幕からのゴタゴタがようやく鎮静化の兆しがでてきた中での今回のニュースは、腹立たしいというのが正直なところです。
ロッテの次期監督として、西村、高橋の両コーチ、黒木、与田の次に名前が挙がったのは、誰もが予想だにしなかった江川でした。

江川氏がロッテ監督へ…ボビー後任に超大物急浮上 (6/5 スポーツ報知)

ロッテの来季監督有力候補として、元巨人の江川卓氏(54)=野球解説者=が急浮上したことが4日、分かった。
ボビー・バレンタイン監督(59)の今季限りでの退団が決定。
すでに後任人事に着手し、江川氏をリストアップ。
球団首脳はカリスマ性と卓越した野球理論を高く評価している。
球団生え抜きの西村徳文ヘッドコーチ(49)の内部昇格案もあり、今後は2人を軸として、本格的な絞り込みに入る見込みだ。
ボビーの後任には、超大物の名前が挙がっていた。
球団フロントは水面下で球団OBや元メジャー経験者ら、幅広く人選を進めてきたが、複数の関係者の話を総合すると、ここへ来て「昭和の怪物」と評される江川氏が急浮上した模様だ。
クローズアップされた最大の理由は、そのカリスマ性とみられる。
球団は昨年末に早々と今季限りでのボビー退団を決めたが、一方では来季以降の営業面における「ボビー・ショック」を危惧(きぐ)していた。
「赤字を抱えている球団で、約8億円以上かかるボビー体制を維持するのは難しい。ただ、ボビーの営業面での貢献は大きかった」と球団関係者。
能力面だけでなく、人気面でもボビーに勝るとも劣らない人材を熱望する声が上がっていた。
現役時代、巨人で135勝を挙げた江川氏は、右肩の故障で87年に引退した。
その後は、日本テレビの野球解説者に就任。
現在は「SUPERうるぐす」のメーンキャスターを担当している。
現場復帰で名前をとりざたされることは何度かあったが、これまでユニホームに袖を通したことはない。
今年2月にはヤクルト、楽天の臨時コーチとしてキャンプに招聘(しょうへい)され、引退後に初めて公の場でプロ選手を本格指導し、好評だった。
指導者としての実力は未知数だが、卓越した野球理論は、そのユニークさも手伝って、支持を集めている。
後任人事については、4月上旬に瀬戸山球団社長が「内部昇格の案も検討している。候補の1人ではある」とロッテ一筋28年の西村ヘッドが候補であることを明言。
現在のチーム状況を最も把握している西村ヘッドの昇格は、人件費を抑え、年間約30億円近い赤字を軽減するという意味でも、現実的な路線といえる。
しかし、6年続いたボビー政権からの脱却を図り、熱狂的なファンの支持を得るためには、外部招聘という選択肢も十分に残されている。
江川氏と千葉には縁もある。
05年5月、同氏が18年ぶりにユニホームに袖を通し、臨時投手コーチとして指導したのは、同じ千葉県内の社会人クラブチーム「サウザンリーフ市原」だった。
ヤクルト・キャンプを訪れた際も本人は復帰には否定的だったが、待望論は根強い。
後任は2人を軸として夏場までには絞り込まれる見込みだ。
「昭和の怪物」が、22年間の沈黙を破り、ついにユニホームを着るのか。
急展開を見せたロッテの監督問題に、全国の視線が注がれることになりそうだ。

例によって「関係者」という都合のいい情報ソースではあるのですが、そうでなくても記事の内容には矛盾と言いますか、無理がありすぎます。
キーポイントは赤字削減と人気、そして指導者としての実績です。

まず赤字削減ですが、腐っても江川ですからバレンタイン監督ほどとは言わないまでも、億の声が聞かれてもおかしくはありません。
それでも5億とも8億とも言われるバレンタイン監督がらみのコストを考えれば安くつきますが、久保を売り払った経緯を考えれば1円でも安くとの意向が働くと見るのが妥当でしょう。
コストの見返りでもあるのが人気ですが、確かに全国区の知名度を誇る江川ではあるものの、ことロッテファンに対するアピールで言えば黒木の方が数段上ですし、初芝であっても負けてはいないはずです。
この3人に共通するのがコーチ経験が無いことで、重光ジュニアだか瀬戸山球団社長だかが次期監督の条件にコーチ経験があることを挙げていましたし、有藤の二の舞を避けるべきというぐらいの判断は出来るはずです。

そう考えればロッテの次期監督に江川という選択肢はありえないのですが、あるとすれば政治的な動きによるものでしょう。
古巣の巨人は原監督が盤石な体制を敷きつつありますので、江川は現場復帰の意思は無いとも言われていますが、もし本人がそれを望むのであれば他球団しかなく、そうなるとフューチャーズやシリウスで蜜月状態となっているロッテが候補となってもおかしくはありません。
ロッテとしても読売グループがバックアップをしてくれるのであれば、先に挙げた問題を棚上げにすることに躊躇はしないでしょう。
もしかしたらご祝儀トレードをしてくれるかもしれず、言葉は悪いですが親会社から子会社への天下り、出向といった形になるのかもしれません。
ちょっと卑屈な発想ではあるのですが、ロッテの監督に江川が就任をするとすれば、このぐらいしか思いつきません。
何にせよチームが強ければこんな話題は封印をできるはずで、今はとにかく頑張ってくれとしか言いようがありません。

 

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上野の笑顔を1軍で見たい

2009-06-05 00:24:47 | 千葉ロッテ

 

ナイターの交流戦に先駆けて、同じ巨人を相手にしたイースタンの試合を観戦してきました。
1軍の調子が悪いと若手に現実逃避をするのが私の常なのですが、それを差し引いても楽しみな選手が目についた試合でした。

スターティングメンバーは野手の数が少ないこともあって、いつもとあまり変わり映えがしないものでした。
巨人の魅力的な野手が羨ましくもなる、そんな両チームの先発オーダーです。

先発はスマイル上野で、贔屓にしている私としては発表を聞いたときには小躍りをしたい気分でした。
その期待に上野は4回を7奪三振の1失点と、しっかりと応えてくれました。
ストレートは140キロ台前半ながらも数値以上の伸びがありましたし、スライダーやチェンジアップもしっかりとコントロールできていました。
腕をしっかりと振れていることがボールに勢いを与え、20歳そこそこの選手が相手とは言っても完全に打者を手玉にとる投球術も身につけているようです。
1度の登板だけで判断をするのはどうかとは思いますが、次のステップ、1軍で投げさせることで自分の課題を見つける時期にきているのではないかと考えます。

上野を継いだのは服部で、最初の印象は「体ができてきたな」といったものでした。
どうしても新入団選手発表会でのひ弱な体つきの印象が強く、1年間の2軍暮らしで体力がついたのであれば、服部としては遠回りではなかったことになります。
どこを見て投げているのかが気にはなりますが、制球は安定をしていますし、テンポ良く投げることで自分の土俵でのピッチングさえできれば、1軍でも面白い存在になると思います。
ただ多彩な変化球を活かすにはストレートの伸びが今ひとつで、ここが2軍で安定した結果を残せない理由だと思われますので、もう少し時間がかかりそうな気がします。

服部の後は橋本健と根本が投げましたが、どちらも今ひとつでした。
橋本健はこのままでは今年限りでの戦力外が確実で、コントロールが安定をせずに2軍でも無駄なボールが目立つようでは話になりません。
根本もボールにボリュームが無いと言いますか、打者から見ての威圧感が足りず、このままズルズルと埋もれていくような気がします。
2人とも何か武器になるような際だった特徴があればいいのですが、ロッテの投手に多い平均的なボールを一通り投げられるといったタイプですから、ちょっと厳しい感じがあります。

野手ではこれまた贔屓にしている角中と定岡が、期待通りの活躍を見せてくれました。
角中はいつもどおりに頭が寝てしまうような不思議なフォームながらも、福浦を彷彿とさせる巧みなバットコントロールは健在で、2安打ときっちりと結果を残しました。
1軍で我慢をして起用をすれば来年はきっちりとレギュラーを獲れるぐらいの力はあると思うのですが、バレンタイン監督が辛抱を出来るとは思えませんので、今年は2軍で試合に出続ける方が角中にとってはよいのかもしれません。
心配なのはM.中村の投球を打った際に手首を痛めて途中交代をしたことで、骨折などといった重症ではないことを願っています。
また定岡は体がかなり絞れてきており、外野での守備も意外な俊足を見せて無難にこなしていました。
数少ない右の長距離砲の期待がかかる定岡ですから、こちらは上野と同様に1軍の空気を吸わせることを考えたいところです。

細谷も内角のボールを肘を上手くたたんでタイムリーを放つなど、打撃は好調を維持しているようです。
故障からの復帰具合が気にはなりますが、今江があんな調子ですし、青野の復帰もあまり期待ができなさそうですから、細谷を今江と競わせるのも手だと思います。
根元も2軍では格の違いを見せつけていますが、根元の場合は気持ちの問題と言いますか、試合に出続けることで自信を取り戻すことが先決ですから、1ヶ月程度は2軍できっちりと試合に出続けることが求められます。

待望して久しい大塚は、守備にもついていましたし、そろそろ1軍に戻ってきてもいい頃です。
何だかんだ言っても開幕には間に合うだろうと高をくくっていたのがこの結果で、大塚の穴は大きすぎますので、1日も早く昇格をしてくれることを願っています。
育成枠から選手登録をされた岡田は持ち味の足を活かしての内野安打で、こちらは早坂のいいライバルになるのではないかと思います。
まだまだ打撃はプロのレベルには至っていないようですが、野球に対する姿勢についての評価は高いようですので、こういった選手が活躍をすることはチームにとっても大きなプラスになりますから、岡田には頑張って欲しいです。

試合が終わった後にサイン会があり、上野、根本、中郷、山本、青松、細谷、岡田、定岡の8選手が登場をしました。
いつもであれば8人全員からサインをもらえるらしいのですが、この日はファンが多かったこともあり列が4つに分かれて2人からもらえることとなり、選手が来る前に列に並んだことで狙いの上野には巡り会えずに細谷と山本からサインをもらったのですが、30分の時間制限の中で諦めずに2巡目に並んで上野と定岡からサインをもらえたことで興奮をしています。
上野の投球を見られましたし、サインももらえましたし、最高の一日でした。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
巨人 0 0 1 0 2 0 0 0 0 3 5

4

千葉ロッテ 2 1 3 2 2 1 0 0 X 11 15 2


◆6月3日(水) 千葉ロッテ-巨人8回戦(ロッテ6勝2敗、11時、千葉、979人)
▽勝 服部 9試合2勝2敗
▽敗 木佐貫 7試合2勝4敗
▽本塁打 加治前2号(上野)

▽バッテリー
千葉ロッテ 上野、服部、橋本健、根本―橋本将、宮本
巨人 木佐貫、上野、会田、ロメロ、M.中村
―星、加藤

 

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