下位に低迷をするチーム同士の試合らしい、ぐだぐだな展開となりました。
勝ったとは言っても反省点がてんこ盛りで、筆を進めるにも気が重くなります。
きっかけは大塚の落球でした。
貴重な中押し点で8回で2点のリードで、当然のごとく守備固めに出てきた大塚でしたが、まさかの拙守を見せてくれました。
レフト線への打球に一直線に向かった姿を見て「大塚がいて助かった、竹原だったら・・・」と思ったのもつかの間で、その思いが悲鳴に変わるまで5秒もかかりませんでした。
勢いがつきすぎたのか前に出過ぎてしまい、のけ反るようにグラブをさしのべましたが無情にもボールはグラウンドを転々とします。
この走者が大崎のタイムリーで同点のホームを踏み、せっかくのいい流れの試合が一気に振り出しに戻ってしまいました。
ようやく1軍に戻ってきたと思ったら、バント失敗、代打で凡打、そして今日の拙守とベテランらしからぬプレーの続出で、大塚の復帰を心待ちにしていただけに失望も深いです。
ちゃらんぽらんな素振りを見せながらも実は生真面目なところもある大塚ですから、ここのところの失態に悩むところもあるでしょう。
この不甲斐ないプレーを挽回するチャンスが与えられるのか、明日以降の起用がどうなるかに注目が集まります。
理解ができないプレーは、まだまだ続きます。
10回の一死一塁で代打に出てきた橋本将は、ノースリーから力の無い打球を打ち上げます。
狙い球であればノースリーから打っても別に構わないのですが、それであれば以前にも書いたとおりに最低限は強い打球を打ってもらいたいもので、先日の進塁打が嘘のような場面をわきまえないバッティングでした。
満塁から牽制死となった今江も同様で、どうしてあの場面であんなに大きなリードをとらなければならかったのかが分からず、是非とも説明が欲しいところです。
こういったプレーがギリギリの勝利で咎められずに終わってしまうことがあってはならず、今日は負けたつもりで反省会をやってもらわなければ困ります。
伊藤やシコースキーが一発を食らったこと、荻野が安定感に欠けるピッチングを見せたこともありますが、今日は野手の混迷なプレーが足を引っぱった感があります。
それでも貴重な中押しアーチを放った井口は粘りを見せましたし、一時は勝ち越しとなるタイムリーを放った大松の勝負強さは光りました。
田中雅の食らいつくような気迫がサブローの決勝アーチを生んだのだと思いますし、ものの見事にレフトスタンドに叩き込んだサブローのバッティングも見事でした。
ただドームランとまでは言わないもののホームランが出すぎる西武ドームが、西武の野球をロッテのレベルまでに引き下げてしまっていることは否めません。
その器を前提にした野球をやっている西武ですから確信犯なのでしょうが、昨年のチャンピオンチームの面影がどこにもないことは確かです。
だからこそ今日のロッテの勝利があったと言ってもよいでしょう。
いろいろと愚痴に近いことを書きましたが、今日のような乱戦を制することは非常に大切なことです。
ベンチも含めてチームがああいった状況であることを考えれば、形はどうあれ勝つことがチームの結束を強くします。
例え泥臭くとも今は勝つこと、それだけを考えて明日の試合に臨んでもらいたいです。
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