さすがに徹夜明けで球場に向かう気力はなく、大人しく自宅でCSでの観戦となりました。
日本プロ野球記録の1イニング15得点と球場で観戦をされた方は盆と正月が一緒に来たような大騒ぎだったでしょうから、これまでの鬱憤が晴れたことかと思います。
とは言え、のっけから厳しい指摘となりますが、今日の清水のピッチングにはガッカリしました。
6安打6三振の完投勝利で文句のつけようがないようにも思えますが、私は3回までの投球内容が不満です。
コントロールが定まらず、リードの問題があるとは言っても逃げ腰のピッチングで、とてもエースと呼べるような気合いに満ちたものではありませんでした。
味方打線の大量援護で4回以降は見下したような投球にがらりと変わりましたが、これはつまり気持ちの持ちようで力を出せる、出せないが左右をされるということの証左であり、厳しい場面で力を発揮できない今年の清水をまさに象徴しています。
昨年の清水はチームが苦しいときに気合いの入った仁王像のような頼もしい姿を見せてくれましたが、その清水は満ち足りた契約でどこかに消えてしまったようです。
今の清水にエースの資格なし、私はそう思います。
ちなみに清水に完投をさせる必要があったのか、古谷などはどういった場面であれば登板機会があるのかと、そう思った方も多かったのではないでしょうか。
打線はこれまでの便秘が一気に決壊をしたかのような猛爆の23得点と暴れまくりましたが、0-18がただの1敗であるように、23-2もただの1勝でしかありません。
それでもこれまで湿りがちだった打線が梅雨に入ったのと逆行をするように乾いた打球音を響かせたことは悪い気分ではありませんし、口火を切ったのが早坂であり、大松であり、そして今江であることが非常に喜ばしいです。
早坂は低打率ながらもここぞという印象に残る場面でのヒットが目立ってきたことは、試合に出続けることで場慣れをしてきたからこそだと思います。
今日もベンチの置き石と化している西岡の具合が心配ではありますが、試合に出場できない選手をベンチに置いておく余裕が今のチームにあるとは思えませんので、この早坂の活躍で西岡を治療に専念をさせる決断ができると思いますし、決断をすべきです。
田中雅も数少ないチャンスをものにして存在感を示し始めたことで、西岡が消えても早坂の緊張感は維持できると思います。
また肝心の次郎長親分の調子が落ちてきたことが気にはなりますが、こういうときこそ大政・小政の大松と今江の調子が上がってきたことが好材料です。
調子が落ちてきたとは言っても井口も1試合に1本はヒットを打ち続けていますので、周りがしっかりと固めることで下り坂にも歯止めがかかることでしょう。
さらには相変わらずのスイングながらもセンター中心に3安打の里崎や、シャープに振り抜いて4安打の橋本将、そして珍しく反対方向に打った塀内など、広島の投手が打撃投手化したとは言いながらも、ほとんどの打者が理想的なバッティングをしてくれました。
一線級にはからっきしながらも、ちょっと落ちる投手にはかさにかかったように打ちまくるのがロッテ打線とは言っても、これだけ打てば気分もいいでしょうから、誰か1人でも吹っ切れてくれていれば大きな収穫となります。
その多くが長打ではなくシングルヒットで繋いだ23点だけに、いいきっかけになってくれればと思います。
週末は阪神戦ですから、久しぶりに千葉マリンが満員御礼になることかと思います。
天気は今ひとつのようですが、派手なはっぴを着た阪神ファンが悔しまくるような試合を、是非とも楽しい週末になるような戦いぶりを見せてくれることを期待しています。
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