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カササギたちの四季 |
3年ぶりの道尾秀介です。
その3年前の向日葵の咲かない夏があまりに気持ちが悪く、おぞましく、読後感が最悪でずっと敬遠をしていたのですが、そこは貧乏性、やや微妙な感じはありましたが最初に読んだソロモンの犬がそこそこだったのと安売りをしていたことで著作をゾロッと買ってしまったので、こわごわと久しぶりに手にしました。
結果は拍子抜けと言いますか同じ作者とは思えないほのぼの感があり、どぎつい殺人事件などもない身近な謎を解いていく、そんな児童書に近い作品です。
店主の華沙々木、副店長の日暮、たった二人で営むリサイクルショップ・カササギがその舞台です。
そうなれば主人公は華沙々木、ではなく日暮の独白が中心で、何かと謎に首を突っ込みたがる探偵気取りの華沙々木と、その華沙々木に救われたと信じて崇拝する中学生の南見菜美、そして菜美を失望させないよう裏働きに奔走する日暮、タイトルの四季ほどに季節感はありませんが、四つの短編で構成されています。
事件も人情の絡むお涙ちょうだい的なところがありますからTVドラマの題材にもぴったりで、いわゆる悪人もちょっと抜けていますし、安心印の道尾秀介でした。
2017年7月20日 読破 ★★★★☆(4点)