山室球団社長がDゲートでお出迎え、しかし認知されていないのか右手を差し出してもスルーされている姿が物悲しかったです。
またOBの得津が普通にゲートから入場していたのにも驚きましたが、その得津が「社長、何やってんですかこんなところで」との大声で振り返る人がちらほら、そんな程度でした。
そんなこんなで今日から交流戦、弱っちいセントラルを相手に負けたのは悔しいですが超貧打線が13安打7得点ですのでレベル差は歴然、石川が打たれただけだと割り切ります。
その石川はさほど悪いボールではありませんでしたが逆球が多くて投げたいところに投げられない苛立ちが見て取れるほどに自分を見失っている感じで、ボール交換のときに叩きつけるように投げるなど感情を表に出している時点で石川ではない、あの飄々としたキャラがどこかにいってしまっています。
号泣、なんて適当な見出しをつけられて報じられましたが降板後にベンチでタオルに顔を押しつけて微動だにしない姿をビジョンに映されていましたから、かなり重症っぽいです。
石垣島ではWBC球がしっくりこない様子だったものが、今は逆にNPB球に指が馴染んでいないのか、それでもボールに力はありますからファンとしては待つしかありません。
その後の継投は例によって?マークが飛び交うもので、これが伊東監督が主導をしているのか落合コーチの助言によるものなのか、いずれにせよしっくりきません。
不運な打球がありましたが左対左の期待に応えられずにつるべ打ちに遭った土肥はやはり140キロ台に届かないストレートでは厳しく、それはそれとしてもマウンド上で目が泳いでしまっているのに放置したベンチはこの時点で試合を捨てたのでしょう、しかしルーキーには酷なシーンではありました。
ところがその裏に味方が3点差まで迫ったことで大嶺祐かと思いきや高野、その高野も大嶺翔の落球に足を引っ張られはしましたがストライクとボールがハッキリしすぎで狙い打ち、こちらも小心さが表情に出ていたのが残念至極、それでも150キロのストレートは大きな武器ですから自分を捨てずに頑張ってもらいたいです。
不憫な大嶺祐は点差が広がったところでのロングリリーフと敗戦処理状態、こんなところで使うために先発ローテーションから外したのか、四球がらみの失点がありましたので誉められたピッチングではありませんでしたが、モチベーションの維持が大変だろうと同情モード全開です。
打線はリーグが変わればこうも変わるのか、とビックリするぐらいにバットがしっかりと振れていましたし、芯を捉えた打球も多かったです。
展開としては根元の打球がファールにならなければ、といったところでしたが、まあ仕方がありません。
三木が引っ張ったかと思えば一塁側にセーフティーとプロ初の3安打猛打賞だったのが喜ばしく、井口もパワーの衰えは否めませんが調子は上向きのようです。
これで勝った、なんてぬか喜びをしてしまった大嶺翔のスタンドインは逆にあそこまで伸びたのは風が理由か、そうであってもこちらはパワーをアピールできた一発でした。
一方で四番がどうの、以前に振れていない角中、チャレンジモードが失敗に終わったパラデス、と軸になる選手が不在なのが痛いです。
機能をしたとしてもサントスでは起爆剤にはほど遠いのではないかと、山室球団社長にはハイタッチよりも効果のあるファンサービスをお願いします。
平日ナイターではありながらも阪神戦で空席がやたらと目立ったライトスタンドが寂しすぎで、ファンの球団に対する目線が顕著に見えた交流戦の初戦でした。
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◆5月30日(火) 千葉ロッテ−阪神1回戦(阪神1勝、18時15分、ZOZOマリン、20,604人)
▽勝 秋山 9試合4勝3敗
▽敗 石川 5試合5敗
▽本塁打 糸井7号(石川)、大嶺翔3号(秋山)、高山4号(石川)
▽バッテリー
千葉ロッテ 石川、土肥、高野、大嶺祐、東條—田村、吉田
阪神 秋山、桑原、高橋、岩崎、藤川—梅野