電脳筆写『 心超臨界 』

知識の泉の水を飲む者もいれば
ただうがいする者もいる
( ロバート・アンソニー )

不都合な真実 《 JR福知山線事故の真犯人は労組だ――高山正之 》

2024-05-18 | 04-歴史・文化・社会
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散記事『榎本武揚建立「小樽龍宮神社」にて執り行う「土方歳三慰霊祭」と「特別御朱印」の告知』
■超拡散『南京問題終結宣言がYouTubeより削除されました』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


二審判決が出て、社長の無罪があらためて確認され、さらにあの事件の真の「原因は運転士の異常な運転操作にあった」とはっきり断じた。こんな不適格運転士を労働者の権利とかいって配転もさせなかったJR労組の体質こそが100人を超す乗客を殺したと言っている。朝日はそれを知りながらATSとか目晦(めくら)ましをかませて真犯人を隠し通した。


◆JR福知山線事故の真犯人は労組だ

『習近平と朝日、どちらが反日か』
( 高山正之、新潮社 (2019/8/28)、p185 )

昔の飛行機の操縦室には結構たくさん乗っていた。

二式大艇の旅客機モデル「晴空」は正副操縦士のほかに航空機関士、通信士と位置を測定する航空士に加え、機長が別にいた。

操縦室に入ると左の正操縦士席の後ろに立派な椅子(いす)がある。今はジャンプシートと呼ばれるが、これが機長席の名残になる。

半ダースもの操縦要員はその後の技術革新で、例えば航空士は慣性航法装置に取って代わられ、通信士も下ろされ、正副操縦士と航空機関士の3人乗務が長らく操縦室の形だった。

ところが1980年代、エアバスと呼ばれる大型機材が登場し、コンピュータ化も進んで、操縦室に残ったのは機長兼務の正操縦士と副操縦士の2人だけになった。

機長はかつて部下に操縦を任せて客室に出て貴顕(きけん)に挨拶(あいさつ)に歩いた。クイーン・エリザベス号の船長と同じキャプテンとして振る舞ってきた。

それが今では部下は1人。機長でございと格好をつける暇もなくなって多くの業務を分担させられる。バスの運転手と変わりなくなった。

機長のプライドはともかく「操縦室が寂しいのはいいことじゃない」と真珠湾攻撃にも参加した元日航機長、藤田怡与蔵(いよぞう)があのボーイング747ジャンボ機まで2人乗務になったときに語っていた。

それが正しかったことを先日、ルフトハンザ航空が証明した。

鬱(うつ)病のアンドレアス・ルビッツが操縦室に閉じこもり、8分間で1万メートルを降下して乗客150人を道連れに山に突っ込んだ。

ボイスレコーダーには締め出されたもう一人の操縦士がドアを叩(たた)く音や対地接近警報も入っているが、ルビッツはそれに一切反応せず、地上激突にむけた加速操作さえしていた。

ニュースを聞いて昭和57年、日航機を羽田の海に突っ込ませた片桐機長をふと思い出した。

彼は着陸機のエンジンを逆噴射させることで墜落させたが、最後の瞬間に機首を引き上げ、己の身の安全はきっちり図っていた。

最後まで躊躇(ためら)いを見せなかったという点からみればJR西日本の福知山線で通勤電車を暴走させた運転士高見隆二郎の方がルビッツに近いか。

この事件はカーブを曲がりきれなかった車両が脱線、線路脇(わき)のマンションにぶつかり2両が押し潰(つぶ)され、107人が死んでいる。

彼の過去を見ると「ホームを約100メートルもオーバーランするミス」(朝日新聞)を起こしている。

車両の長さは20メートルだから5両分も行き過ぎている。プレイステーションIIIのゲーム「電車でGO」をやったってそこまでへまする者は絶対にいない。

普通なら運転士失格だが、JRは労組の言い分に押し切られ、何日間かの日勤教育と呼ばれる座学だけで高見の運転士復帰を許した。

そして事件の日、彼は72メートルのオーバーランをやった。4両分も、だ。

その精神状態は「パイロットはもう無理」と言われたルビッツに似ていたかもしれない。そして問題のカーブに差し掛かる。70キロ制限を彼は116キロで突っ込んでいる。

乗客すら外に振られる感覚があったという。

が、彼はブレーキをかけなかった。脱線した後、暴走しているときすらブレーキをかけた気配はないという。ルビッツの最期(さいご)の瞬間を彷彿(ほうふつ)させる。

朝日はこの事件でJR幹部を責め続けた。危ない運転士でもいいようにATSをつけるべきだった、つけなかったJR社長が悪いと。

その扇動に乗って馬鹿な市民がJR西日本の歴代社長を訴えた。

ルビッツの事故の報が続く中、その二審判決が出て、社長の無罪があらためて確認され、さらにあの事件の真の「原因は運転士の異常な運転操作にあった」とはっきり断じた。

こんな不適格運転士を労働者の権利とかいって配転もさせなかったJR労組の体質こそが100人を超す乗客を殺したと言っている。

朝日はそれを知りながらATSとか目晦(めくら)ましをかませて真犯人を隠し通した。

悪い者を庇(かば)って喜ぶ。朝日のそのノリが今一つ分からない。
(『週刊新潮』2015年4月16日号)
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 不都合な真実 《 巨大ダムが... | トップ | 不都合な真実 《 「富田メモ... »
最新の画像もっと見る

04-歴史・文化・社会」カテゴリの最新記事