電脳筆写『 心超臨界 』

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( マハトマ・ガンジー )

剣は、人に負けぬよう工夫すること――塚原卜伝

2024-07-11 | 03-自己・信念・努力
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柳生宗矩は、一人の弟子が自分の極意を習い覚えてしまったのを見るや「私の指南はこれまで。あとは禅の教えに譲らねばならぬ」といったといいます。一方、剣聖・塚原卜伝は、剣の極意は勝ち負けだけではなく、人に負けぬよう工夫することだ、といいます。


◆剣は、人に負けぬよう工夫すること――塚原卜伝

『般若心経――人生を強く生きる101のヒント』 
( 公方俊良、知的生きかた文庫、p128 )

剣聖・塚原卜伝(ぼくでん)(未詳-1572)が渡し舟に乗って琵琶湖を渡っている時、舟に一人の剣の使い手が乗り合わせていて、しきりに自分の腕自慢をしていました。

まわりの人々は、その大言壮語に辟易(へきえき)していましたが、相手が強そうなので、あたらずさわらず合槌を打っていました。その時、卜伝が武士にいいました。

「剣は、人に勝つことよりも、人に負けぬよう工夫することだと思いますが、いかがでござろうか」。武士は、自らのうぬぼれの鼻を折られ、腹を立てて怒鳴りました。

「おぬしも武士のようだが、わしの“人に勝つ剣”とおぬしの“人に負けぬ剣”とやらで勝負をしようではないか」。卜伝はそれに答えていいました。

「そなたがお望みならお相手をいたそう。しかし、人がいる所では危ない。あの離れ小島で勝負をいたしてはどうですかな」

武士もそれに応じ、離れ小島に舟を向けるよう船頭さんに要請しました。

小島に舟が着くと、武士は刀を持ってサッと飛びおり、身構えました。卜伝は、舟中で袴の裾を上げて支度をすると、船頭から棹(さお)を借り受けました。

卜伝が棹を武器に舟から降りてくるのかと思いきや、いきなりその棹で岸を一突きし、舟を沖にこぎ出してしまったのです。卜伝は武士にいいました。

「これが、戦わずに人に負けぬ剣の極意でござる。さらばじゃ」。武士は離れ小島に一人残されたまま、地団駄を踏んでくやしがりましたが、後の祭りでした。自らの腕や実力を過信して、うぬぼれを生じた時が、その人の成長が止まる時であるという教訓です。

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