電脳筆写『 心超臨界 』

手本は人を教える学校であり
他からは何一つ学べない
( エドマンド・バーク )

向上心 《 死してなお「偉大な人格」は滅びることはない――サミュエル・スマイルズ 》

2024-09-12 | 03-自己・信念・努力
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
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◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
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■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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偉人の生涯は、人間の活力をたたえる不滅の金字塔を後世に遺す。人は死んで肉体は世を去る。けれども彼の思想と行動は生き残り、消えることのない足跡を子孫に遺す。その精神はさまざまな思想や意志に形を変えながら、永遠にこの世に生き続ける。つまり、結果的には未来の人格形成に役立っているということになるのである。


『向上心』
( サミュエル・スマイルズ、三笠書房 (2011/5/21)、p56 )
第2章 個性を磨く―—いつも自分に誇りをもてる生き方
3 強い「磁力」を持った人たちの生きざまに学ぶ

◆死してなお「偉大な人格」は滅びることはない

この世を去ってからでさえ歴史に残るような偉業を成し遂げた、という人物もいる。

たとえば、シーザーは暗殺者たちの一撃を受けて、老いてやつれ果てた骸(むくろ)、色あせた屍(しかばね)となり果てた時に、これまでにないほど力強く息づいて、人びとに恐怖を与えたのである。彼の悪い面は忘れられ、美化された。多くの欠点があったにもかかわらず、人間味にあふれた人物として見直されるようになったのである。

同じような例は、歴史や寓話にも見られる。偉人の生涯は、人間の活力をたたえる不滅の金字塔を後世に遺す。人は死んで肉体は世を去る。けれども彼の思想と行動は生き残り、消えることのない足跡を子孫に遺す。その精神はさまざまな思想や意志に形を変えながら、永遠にこの世に生き続ける。つまり、結果的には未来の人格形成に役立っているということになるのである。

人類の進歩を導く真の道しるべは、こういったもっとも高い次元で正しい道を歩む人たちなのだ。彼らは小高い丘の上から道徳の世界を照らす灯にも似ている。彼らの精神の灯は、後に続く世代に向かって輝き続けるのである。

偉人を崇拝し、尊敬するのは当然のことである。彼らは祖国を神聖なものとして敬い、自分と同時代に生きる人だけでなく、後世の人をも向上させるのだ。彼らのすぐれた手本は共通の遺産として子孫に遺され、立派な行ないや思想は人類に遺されたもっとも輝かしい宝物となる。彼らは道徳的な規範を高々と掲げ、人格の尊厳を守る。そして、人生においてもっとも価値ある本能と伝統とで心を満たしながら、過去と現在を結びつけ、未来の目的を達成する手助けをしてくれるのだ。

思想や行動に具現される人格は、滅びることを知らない。偉大な思想家の独創的な考え方は何世紀にもわたって人びとの胸の中に生き続け、いつしか日常の生活習慣に溶け込んでいく。死者が話しかけるかのごとく、その思想は歳月を超えて語り継がれ、何千年も後の人に影響を与えるのである。

モーゼ、プラトン、ソクラテス、セネカ、そしてエピクテートスは、墓石の下から今もなおわれわれに語りかけている。たとえそれが知らぬ国の言葉に直され、見知らぬ時代に伝えられていようと、その思想は人を引きつけ、人格を左右する力を持っている。
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