電脳筆写『 心超臨界 』

真の発見の旅は新しい景色を求めることではなく
新しい視野を持つことにある
( マルセル・プルースト )

いい笑顔で生きている人のもとには向こうから幸運が舞い込んでくる――松尾通

2024-04-28 | 07-宇宙・遺伝子・潜在意識
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寺田寅彦は「笑い」のなかで「笑うからおかしいのでおかしいから笑うのではない」と言っています。

きょうの話は、歯科医の松尾通さんの「笑顔の普及運動」という話です。よい心がけで幸せな人生を歩む人は自然といい笑顔になるし、いい笑顔で生きている人のもとには向こうから幸運が舞い込んでくる、というものです。「型」が「心」をつくる。天風先生もこう言っています。

「嘘でもいいから笑ってごらん」


◆いい笑顔で生きている人のもとには向こうから幸運が舞い込んでくる――松尾通

「致知」2003年3月号【特集・縁尋機妙】
致知随想「笑顔の効用」 松尾歯科医院院長・松尾通

皆さんの周りには、なぜか取引先に好かれ、大きな商談を次々まとめてくるセールスマンはいませんか。また、特別顔立ちがいいわけでもないのに、なぜかすてきな男性にアプローチされる女性や、逆に本当はとてもいい人なのになぜか周囲に理解されない人もいるでしょう。これらの「なぜか」の答えは、「笑顔が素敵かどうか」ということだと私は考えています。

1980年代後半、歯科医である私が「笑顔の普及運動」を始めたのには、ある戦略がありました。当時、日本には虫歯や歯周病の治療者がとても多く、われわれ歯科医がいくら「歯を磨きましょう」といってもまったく効果がありませんでした。私は発想を変え、「にこっと笑った時、歯が汚かったら恥ずかしいに違いない。笑顔を普及させれば一緒に歯もきれいになるだろう」と、笑顔の普及を始めたのです。

この運動はあっという間に話題になり、私の元には取材や講演の依頼が殺到、時には代議士の選挙用ポスター撮りに立ち会ってくれと頼まれたこともありました。いまでこそ選挙ポスターはさわやかな笑顔が一般的ですが、その頃ははとんどの代議士が無表情だったのです。そこで私が笑顔の手ほどきをして撮影したところ、その代議士は見事当選。有権者はそのさわやかな笑顔から「クリーンな政治をしてくれそうだ」という印象を受けて票を投じたのでしょう。

初めこそ歯科学的な立場から笑顔を推奨してきましたが、このような事例から、もしかすると人生の幸運を手にするための鍵は笑顔にあるのではないか、と思うようになりました。

心理学の分野では、人間の第一印象は6秒間で決まってしまう、と言われています。つまり、「この人は素敵だ」、「感じが悪そうだ」という印象は、「はじめまして」と言って顔を合わせた瞬間に決まってしまうのです。もちろん、長い期間をかけて深く付き合えば印象は次第に変わりますが、新しい営業先を訪問する時やお見合い、面接試験など短い間に好印象をあたえなければならない場面では、最初にどれだけ素敵な笑顔ができるかにかかっていると言っていいでしょう。ですから、私の知っている一流のセールスマンたちは、営業先に訪問する時は、必ず玄関の前で30秒ほど立ち止まり、いい笑顔をつくる練習をしてから入っていくそうです。

では、いい笑顔をつくるにはどうすればよいかというと、顔の筋肉、つまり「表情筋」を鍛えなければなりません。人間の体は、「廃用性萎縮(はいようせいいしゅく)」といって使わない機能は衰えていきます。顔の筋肉を動かさなければ日々退化して次第に動きにくくなるだけでなく、たるみが生じ、実年齢よりも老けて見られがちです。逆に、鍛えれば鍛えるほど動きやすくなり、必ず素敵な笑顔ができるようになります。

まず、鏡の前で「ハ、ヒ、フ、ヘ、ホ」と大きな声で簡単な発声練習をし、顔の筋肉をほぐします。それから、10秒間ずつ「大スマイル」、「中スマイル」、「小スマイル」をし、最後に口をすぼめます。今度は逆に小から中、大と移り之を繰り返すこと三分。これで「笑顔エクササイズ」は完了です。10日間も続ければ、必ず効果が現れるはずです。

また、鏡を見て自分のベストスマイルを知っておくことも大切です。もしもイメージが湧(わ)かない時は、前歯4本で割り箸(ばし)をくわえてみてください。それを抜いた時の口元を参考にして、人に好印象を与える笑顔を探してみましょう。また、家族や友人などに客観的な意見を求めることも必要です。

「笑顔が大切なのは十分わかったが、感情が伴わないつくり笑顔はよくないのではないか」と思われる方もいるかもしれません。しかし、私はつくり笑は大いに結構だと思っています。

以前、歯の治療にいらっしゃた患者のなかに、とても悲しそうな顔をされたご婦人がいらっしゃいました。私が「笑顔のほうがいいですよ」とアドバイスしたところ、「いまは笑顔どころじゃない」と言うのです。

聞けば結婚した時から姑との折り合いが悪く、子どもは非行に走り、そんな家庭に嫌気がさしたのか、ご主人には若い愛人ができたそうです。冗談でも笑顔なんて出てこない、というご婦人に対し、私は、「確かにいまの状況は大変だけど、そこからあなたを救えるのはあなた自身しかいないんですよ。嘘でもいい、かたちだけでもいいから、だまされたと思って笑顔で生きてみなさい」とこたえました。

それからしばらくして、そのご婦人からお礼のお手紙をいただきました。笑顔を実践してみたところ、一気にではないけれども、少しずつ事態が好転してきたそうです。

私は顔と心は一体だと思っています。よい心がけで幸せな人生を歩む人は自然といい笑顔になるし、いい笑顔で生きている人のもとには向こうから幸運が舞い込んでくるのです。故・大宅壮一氏は「男の顔は履歴書、女の顔は請求書」と言いましたが、顔にはその人の人格や思想、生き様が現れると言っていいでしょう。

笑顔にはお金がかかるわけではなく、自分の心の持ち方一つで、その効用は計り知れません。人生において幾度となく訪れる出会いを活かし、幸運を手にできるかどうかは、あなたの笑顔次第なのです。
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