電脳筆写『 心超臨界 』

幸せは外部の条件によって左右されるものではない
自分の心の持ちようによって決まるのである
( デール・カーネギー )

潜在意識が働く 《 非集中の脳のスイッチを入れろ――山本尚 》

2024-07-08 | 07-宇宙・遺伝子・潜在意識
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日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
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生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
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■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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  誰もがアラジンの魔法のランプを持っている。ランプをこすれば、
  強力な召使が現われ、願いを叶えてくれる。それを知る人は成功し、
  知らずに過ごせば平々凡々たる生涯を送ることになる。魔法のラン
  プの正体は潜在意識。仏教の唯識(ゆいしき)では阿頼耶識(あらやし
  き)ともいう。潜在意識が働くのは、あなたが自分の願いをどれだ
  け強く具体的にイメージしているかによる。


「集中して考えろ!」という教えはよく聞くが、これは本当ではない。人はプロジェクトを24時間考える必要はあるが、実は集中して考えていることをやめ、少し横からぼんやりとプロジェクトを眺めることで本当に素晴らしい発想が不意に湧いてくる。理論物理の故・湯川秀樹博士も「私の中間子論はお風呂の中で生まれた」と話しておられる。スリニ・ピレイはその著書『ハーバード✕脳科学でわかった究極の思考法』(ダイヤモンド社)で、矛盾をあえて受け入れることで、脳の可能性を極限まで高めることができる、と指摘している。


◆非集中の脳のスイッチを入れろ

『日本人は論理的でなくていい』
( 山本尚、産経新聞出版 (2020/10/2)、p32 )

素晴らしい数学者である廣中平祐先生(日本人で2人目のフィールズ賞受賞者、ハーバード大学名誉教授)にはいろいろと教えていただいた。私が大学院生だった頃、廣中先生は新進気鋭の若手数学者として、ハーバード大学数学科教授に赴任しておられた。貧しい大学院生の私は郊外の壮大なご自宅に招いていただいたり、時には大学のファカルティクラブ(レストラン)で昼食をご馳走になったりした。

ある日、例によって私の実験室にふらりと立ち寄られ、ランチに行こうかとのお誘いである。ちょうど実験で手が離せなかったので、少しお待ちいただいた。その間、部屋の椅子に座ってじっと私が実験するのを見ておられたが、突然、「君はそんなに毎日忙しくしていて、不安じゃないのかい?」と言われた。京都大学で実験を始めた時に「君が他の人に自慢できるのは、体力と時間をいっぱい使って、たくさん実験することだけだ」と先輩に言われつづけた私は、ここにきて正反対のことを言われて、当惑した。

「働いていない時の方が、不安です」とお答えしたが、先生は、何もしないで自宅のハンモックに揺られてぼんやり考えている時こそ一番安心する!」と言われた。

続いて「大切な自分の人生の時間を、不要不急の仕事で無駄に費やしているのではないかと思うと、とても不安になるのだよ!」と言われた。この衝撃的な先生のお言葉は、私ののちの人生に大きな影響を与えてくれた。慌ただしく人生を生きることで、本当に大切なものを見失うのである。

さて、先生のこのお話には「ハンモックに揺られて『ぼんやり』考えている」という件(くだり)がある。「ぼんやり」というのは、これも大切な考え方である。あまり突き詰めて考えていたのでは、本当に良いアイデアは心に浮かばないことを先生は教えてくれた。

「集中して考えろ!」という教えはよく聞くが、これは本当ではない。人はプロジェクトを24時間考える必要はあるが、実は集中して考えていることをやめ、少し横からぼんやりとプロジェクトを眺めることで本当に素晴らしい発想が不意に湧いてくる。理論物理の故・湯川秀樹博士も「私の中間子論はお風呂の中で生まれた」と話しておられる。

スリニ・ピレイはその著書『ハーバード✕脳科学でわかった究極の思考法』(ダイヤモンド社)で、矛盾をあえて受け入れることで、脳の可能性を極限まで高めることができる、と指摘している。

そのための処方箋として、

(1)「偽りの過去」に騙されるな、(2)これまでの経験や記憶を疑ってみよう、(3)「論理」にこだわるな、(4)当たり前のことは疑ってみろ、(5)すぐに「答え」を求めるな、(6)頭を常にやわらかく保て、(7)「想像」を広げろ、(8)「鳥の視線」を持て、そして(9)「非集中」の脳のスイッチを入れろ

と言っている。あまり集中しないことで、脳は一気に発想を広げることができる。すなわち、この著者は集中と非集中を入れ替えることを勧めている。

私は研究室のメンバーには、「24時間テーマについて考えてください」とお願いしている。24時間とは夜も入っている。私は夢でも化学のプロジェクトを考えることが大切だと強調している。そのくらいに集中しているからこそ、非集中のスイッチを入れることができる。これによって素晴らしいアイデアが不意に出てくる。集中だけでもダメで、非集中との組み合わせが最善の結果を生む。

もっとも、夢であまり素晴らしいアイデアを思いつき、興奮して目が覚めてしまい、朝まで眠れなかったことも何度か経験した。このうち、いくつかは成功して、大きな論文へと発展した。夢といって、馬鹿にしてはいけない。たとえつまらない夢でも、夢に見るということはそのプロジェクトに全身を投入していることになる。夢を見ましたと言う研究者に私は「君もやっと一人前になったね」と褒めるのを忘れない。
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