ぶうちゃんのリハビリ日記  自由へ続く道

持ち前の負けず魂で、医師には不可能といわれた一日も早い社会復帰を目指すリハビリ親父の日記です。

今週の木曜リハ・・・結婚記念日

2010-10-07 14:06:55 | 健康・病気

今日も元気にいってきました『木曜リハ』。今日は特別な日で、なんと結婚記念日でした。 結婚が早かった為、なんと重ねた歳月35年・・・。35回目の結婚記念日でした。リハビリ室のスタッフの方に『今日は結婚記念日なんです』と告げたら、イケメン先生もスタッフの方もリハビラーの方も大変喜んでくれ、帰りには受付の方からもお祝いの言葉をいただきました。 今日のリハビリは、前回ブログで紹介したテレビの影響もあり、自主トレに頑張りすぎたのか?筋肉痛の残る中のリハビリでした。 でも、早く歩けるようになりたいですから・・・でも、先生から『怪我をしたり、身体に影響が出ては何にもならない・・・』とも言われているので、気持ちと身体のバランスも、よく注意をしながらがんばります。 そうそう、リハ室の愛唱歌にしようとしている『百年桜』をテープにダビングしてリハビラーの方にお渡しした時の笑顔・・・。私に力を与えてくれたような笑顔でした。

結婚35周年にあたって・・・ちょうど自分達に戒めともいえる記事を見つけたので、御紹介します。

【平凡のように見えたとしても、一日として同じ日は無い。一日として同じ自分でもない。すべての現象は変化の連続である。鴨長明は『方丈記』に「往く河の流れには絶え間もないが、それでいて、水はつねにもとの水ではない。淀みに浮かぶ水の泡も、消えたかと思うとまた結んで、長く姿をとどめるためしはない」また、作家のサン・テグジュベリは『戦う操縦士』という本の中で「生きるとは、ゆっくり誕生する事だ」と書いている。ゆっくり誕生するという事は、自分で日々”新しい自分”を創造していくことであり、変化していくこと。昨日より今日、今日より明日へ”新しい自分”を築いてゆく事が大事である。過去にとらわれることなく、今の一念と行動によって、自身の未来を主体的にどのようにも変えてゆくことができる。人生に完成品はない。停滞もない。日々前進か後退か。向上か堕落か。生きるという事は変化し続けることであり、完成に向かう建設の連続である。この世の最後の瞬間まで”前進と向上の炎”を燃やし続ける一日一日であり、人生でありたい。】

この記事を目にした時、リハ室に通ってこられる『先輩リハビラー』の方たちの姿を思い出した。それぞれの方の歩んでこられた人生が、顔や肌の色、腰の曲がり具合、手の爪・・・色々な所で語っているような気がしました。そんな事を考えると、私たち夫婦は、まだまだ『先輩リハビラー』の方の足下に遠く及ばず、まだまだ努力が足りないなぁ・・・と感じた結婚記念日でした。


今日の訪問リハ・・・自分を励ます

2010-10-04 16:01:05 | 健康・病気

昨夜、何の気なしにテレビのチャンネルを変えたら、『脊髄損傷患者を歩かせるトレーニング』に取り組んでいる方のドキュメンタリーを放映していた。『脊髄損傷』・・・先天的でも後天的でも、この病気になると損傷を起こした部分から下は完全に麻痺を起こし、その機能を失ってしまう。大概の方は歩行が不可能になってしまい、医師も『回復の可能性は100%なし』が常識になっている。それをアメリカのサンディエゴにあるトレーニングセンターで、難関のスペシャリストという資格を取って、日本でトレーニングセンターを開いて、今まで不可能と言われた脊髄損傷の方を歩けるようにしてこられた方で、『2015年までに100人の人を歩かせる』を目標にしているという。そのトレーニング方法とは、徹底して筋力をつけて、歩くという動作を人の手で反復させることにより、わずかに残った神経組織を使って運動機能を回復させる・・・というものでした。その方いわく『今まで何人の人が、可能性のなさを宣告され、未来の希望を失ってきたか・・・』『絶対に悲観的にならず、前向きに諦めない・・・という気持ちが大事』と言われていた。この番組を見て私は思った『この人たちに比べて、筋力はあるし、立ってる事もできる・・・絶対歩ける』と・・・。訪問リハビリの看護師さんも、この番組を見ていて早速、今日の訪問リハから『筋力の強化と歩く事への意識』を念頭に入れてリハビリをしました。いつものように二周したのですが、歩く事の動作を意識して歩行練習をしたせいか、汗ビッショリになった。病気のせいで、汗をかくことが苦手な私ですが、汗をかく事の気持ちよさを久しぶりに味わいました。その後、私はフッと気がつきました。今までの歩行練習は『歩きたい』という気持ちが強く、自分で歩いているつもりでも、看護師さんに歩かされていた・・・でも今日は、『歩く為にはどうすればいいか?』という気持ちが湧いてきたのと同時に、リハをしてくれている看護師さんと同じ気持ちというか、リズムが判ってきた気がしました。また、今日からスタートです。

さて、今年は『トムソーヤの冒険』の作者で知られている、マーク・トウェインの没後100周年だそうです。彼が『死後100年は世に出さぬように』と遺言に残し、大切に保管されてきた自伝が、今秋、ようやくアメリカで発刊されるそうです。その中の一節に『自分を励ます為の一番の方法は何か?それは、誰かを励まそうと努力する事である』とあるそうです。リハビリ室で、リハビラーの皆さんがお互いに『頑張ってね・・・おだいじにね』と声を掛け合ってる姿は、そのまま、自分を励ましているのかもしれないと思った。意識していてもいなくても・・・。『人を励まし、人に尽くせば、相手も自分も共に元気になる、強く心豊かになる・・・。人は心の中に生まれた時からこの気持ちをきっと持っている。きっと、世の中の忙しさに忘れているだけなんだ』と感じた初秋の午後でした。