ぶうちゃんのリハビリ日記  自由へ続く道

持ち前の負けず魂で、医師には不可能といわれた一日も早い社会復帰を目指すリハビリ親父の日記です。

発病から今まで その20

2006-04-26 17:06:41 | 健康・病気

さて、普通病室に移ってからも刻み食と鼻からの流動食との併用が続いていた。前にも書いたが、私は普通の人よりも胃の大きさが小さいので、刻み食を食べてから流動食は辛かった。刻み食だけでさえ残しているのに・・・看護師さんに流動食を止めるにはどうするのか聞いてみたら『刻み食が全部食べれたら』と言う事だった。そこで、見舞いに通う娘や家内に刻み食を食べるのを手伝ってもらい、毎食、完食(?)を続け見事、鼻からの流動食地獄から脱出する事ができた。(^_^;) しかし、当然の如くその報いは待っていた。今まで薬はすべて鼻からチューブを通して採っていたが、流動食を止めたのでチューブを抜かれたので、当然、口から飲む事になった。とかく薬と言うものは『良薬口に苦し』と言うように、小児科の薬でもない限り余りうまいものではない。特にカプセルに入っていたり、糖衣されたものは恐ろしく苦い(私の経験から(笑))その薬をコップに入れた水にといてストローで飲む事になった。カプセルも割って・・・ いやぁその薬の苦かった事!!!

私の住んでいるK県には、日本で一、二と言われているリハビリ病院がある。一つは脳や血管の障害専門、もう一つは交通事故や労働災害が原因での障害専門のリハビリ病院である。私も脳血管専門病院に転院してリハビリを受けてはとの先生方の意見で、申し込みをする事になった。


発病から今まで その19

2006-04-16 16:12:53 | 健康・病気

ご無沙汰しました。織田さん、悠さんコメント有り難うございます。そしてこのブログを見ていただいてる方々、更新が遅くて申し訳ありません。

さて、ダントリウムの話でしたね(笑)この薬はいわゆる筋弛緩剤の一種で、服用を始めたらなんとなく身体がだるくなり、リハビリで起立台に立つと筋肉が痙攣するようになり、また、大汗をかく様になってしまった。病室で寝ていると、担当の看護師の方がいつもと違うと感じたらしく、担当の医師と相談してくれて服用が中止になった。チョット経ってから、私は自分の身体にある変化がおきている事に気が付いた。なんと、左手の人差し指しか動かなかった指が、五本、それも肘から下が動かせるようになっていたのである。世に『変毒為薬』(毒を変じて薬と為す)という言葉があるが、まさにその通りで、理学療法士の先生曰く『ショック療法だったのかなぁ?』と言っていた。次の日から朝の日課は、脳外科の先生の回診の時のじゃんけんが始まった。担当の二人の先生は中々ひょうきんな先生で、カーテンの陰からひょいと顔を出してじゃんけんをするのだが、グーとパーは何とか出せるのだが、チョキが難しかった。難しいと言えば『オナラ』食事中の方すみません。(食事しながら見てる方はいないか・・・)(笑)私は何かしようとすると身体全体に力が入ってしまい、思うように動作が出来ない。勿論、肛門にも・・・オナラを出そうとすると身体全体の筋肉が痙攣し始めるのである。私の隣のベッドには虫垂炎をこじらした方がいて、その方のオナラの音の大きい事・・・何度うらやましく思った事か(笑)

さて、今回も非常に勇気を与えてくれる対談を見つけたので紹介します。対談者は、池谷雄二さんという方で、東京大学大学院・薬学系研究科講師・著書に『海馬ー脳は疲れない』『進化しすぎた脳』などがある。

池谷氏が言うには『年をとったから物忘れをする、ものを覚えづらくなる』と言う事は間違いである。θ波という脳波に関係する、興味深い実験がマイアミ大学で行われた。ブザーを鳴らし、その後に、ウサギの目に空気を吹きかける。これを、約200回続けると、ウサギは『ブザーの後に、空気が来る』と因果関係を学び、ブザーがなるだけで眼を閉じるようになる。しかし、年をとったウサギの場合は、約800回も繰り返さないといけない。そこで出てくるのがθ波である。これは新しい環境や物事に出会って、興味を示し、意識が注がれているときに出る脳波である。先程の老齢のウサギの脳波を計り、θ波が出ている時だけ学習をさせると、若いウサギとほぼ同じ学習成績を上げることができた。つまり、衰えてしまったのは、本来、脳が持っている性能ではなく、物事に対する興味、感動といった心の働きであり、もし、脳が衰えたと感じるとしたらそれは自分の心の有り方に問題があるのである。いつも新鮮な心や、好奇心を持って世界と向き合う事が、脳の力を引き出すのである。『希望や決意は、脳の中だけの話にとどまらず、身体すべての有機的活動に大きくかかわる』・・・”アメリカの良心”と称賛されたノーマン・カズンズ博士は語っている。心の動きは、物質としての身体に、どのような影響を与えるか?それは決して小さなもではない。特に身体の持つ免疫機能は確実に変化する。免疫系の調整も、脳の果たす役割のひとつである。突発性難聴にかかった患者がかなりの重症であったため、医師から元通りに聞こえるか分からないと言われた。しかし、家族や友人の『必ず治るよ!』との確信あふれる励ましに必ず病気に勝つてみせる、と決意して取り組んだ結果全快したと言う例があります。きっとその励ましが何らかの良い結果をもたらしたのだと思う。『プラセボ効果』と言うものがある。これは、偽者の薬を処方しても、患者が薬だと信じる事によって症状に何らかの改善が見られることをいう。例えば、怪我などによる痛みを訴える被験者に、『最近開発された、非常に効く薬』と伝え、うどん粉で作った偽者の薬を与えると、、それまでに痛みに反応していた脳の部位の活動が抑えられる事がわかっている。医師との信頼関係も、その効果に影響する。信頼を寄せる医師の方が、効果が大きくなる。『信じる心には、非常に強い力が秘められている』

と書かれていた。私も絶対治す、絶対歩く!の気持ちを忘れず、私の病気を見ていただいてくださる、医師、理学療法士、ストレッチの先生方や訪問看護の看護師の方、ヘルパー、送迎サービスの方まで、私に携わるすべての人々を信じて頑張って行きたいと思っています。

ふ~う!久しぶりとはいえ、ずいぶん頑張ったなぁ!と自分をほめてやりたい。

これからは、なるべくこまめに更新します。いや出来る限り・・・^_^;