ぶうちゃんのリハビリ日記  自由へ続く道

持ち前の負けず魂で、医師には不可能といわれた一日も早い社会復帰を目指すリハビリ親父の日記です。

今週の木曜リハ・・・『はやぶさ』

2010-06-24 16:00:32 | 健康・病気

51wgsm7g2l__sl500_aa300_ 今週も行ってきました『木曜リハ』 ここの所、W杯に合わせて『侍ジャパン』のユニフォームを着て気分を盛り上げて・・・。今日は、中々出場チャンスに恵まれない『中村俊輔』のセルテック時代のユニフォームを着用して行って来ました。いつも通りのメニューをこなしながら、イケメン先生の自主トレの指導を受けてきました。どうしても、右腕の肘から二の腕にかけての筋肉の緊張が強くて、曲げた肘を伸ばすのが中々上手くゆかず、二の腕の外側の筋肉の強化方法を教わってきました。 相変わらず、リハ室は笑い声に溢れていて、楽しくリハに頑張る事ができました。 今日の良かったは、ニューステップの時に、今まで左足を踏み込んで左腕を引く時、右足にも力が入って右足がつっかえ棒ような働きをしてしまい、動きの邪魔をしていたのが、今日はだいぶ力が抜けるようになり、動きがスムーズになってきました。 それと今週は新記録が生まれました。毎日続けている、手を離して立つ『バランス立ち』で、脊椎起立筋強化のために両肘を交互に後ろに引き、身体をひねる運動をしながら10分間、バランスをとりながら立っていることができ、尚且つ、そのままスクワットを10回することが出来ました。

さて、話は少し遅いかもしれませんが、衛星『はやぶさ』が7年の旅を終えて地球に還ってきたことは皆さん御存知だと思います。『はやぶさ』は、『人類に最も愛された衛星』だそうで、アメリカではプラモデルを始め関連グッズが全て売れきれたそうです。 やはり、7年の長旅を色々な困難を乗り越えて、尚且つ、採取した『イトカワ』の砂を入れたカプセルだけを地球に戻し、自分は燃え尽きる・・・。ほとんどの方が自分の人生をダブらせたのではないでしょうか?でも、その裏では、行方不明になった『はやぶさ』の出す電波を、二ヶ月に渡って24時間追い続けた人、壊れたエンジンを諦めずに復活させた人、そして、万が一のことを考えて『ダイオード』を設計に組み込んだひと・・・。やはり、これも人生と同じ、自分の力で生きているように見えて、周りに人たちの助けを受けている・・・。これが『はやぶさ』の愛された理由かもしれません。そんな時、ある本の事が新聞に紹介されていました。その本の名前は『NASAより宇宙に近い街工場』(植松 務著)です。この本は『どうせ無理』という言葉をこの世からなくす・・・を合言葉に、専門外のロケットや人工衛星の開発に、たった数年で成功した北海道の町工場のお話です。そこは、過疎化が進む北海道に田舎町。国家予算のような莫大な資金などない、従業員数20人ほどの専門家はほとんどいない町工場が舞台です。だからこそ『どうせ無理廃絶宣言』を旗印に専務取締役だった植松 務氏は挑み始めたそうです。困難は想像を絶するものがあったが、だが結局、問題は環境ではなかった。一人一人の心の変革が不可能を可能にしていった。そして、たった数年で人工衛星やロケットを開発。世界で三つ目の無重力実験施設も完成させたそうです。この本の中には、単なる苦労話だけでは終わらない、幾つものメッセージが込められています。例えば『成功する秘訣は成功するまでやる』『しんどいと思うところにビジネスチャンスがある』『知らなかったら調べればいい。間違ったらやり直せばいい 』『悲しければ悲しいほど、乗り越えたときの喜びは大きい 』等々・・・。人生を生き抜くための参考書に近いものも感じます。

『どうせ無理』という言葉一つにも、自分から『どうせ無理』というのと、周りの人から『どうせ無理』と言われるのでは、まったく意味が違ってくる。『できるかもしれない』と『駄目かもしれない』は紙一重だと思います。心の持ち方一つで、どちらにでも傾くからです。この本のように宇宙開発だけではなく、人生においても色々な壁や困難にぶつかった時、あきらめてしまうのか?それとも自分の気持ちを奮い立たせて頑張るのか?いずれにしても、まずは自分自身との闘いだと思います。私も今まで、『どうせ無理』『何でそんなに頑張るの?』『結果を素直に受け入れたら?』等々、何人もの人に言われてきました。でも、それ以上に『諦めるな!』『一緒に頑張りましょう!』『応援しているよ!』という言葉に支えられ、そのたびに自分の気持ちが強くなってきたような気がします。 私も大きな事は言えませんが、『諦め』という言葉をこの世からなくす『諦める』廃絶宣言をして、絶対に復活する事を目指してリハビリに頑張ります。


父の日・・・学校

2010-06-20 12:57:57 | 健康・病気

今日は『父の日』・・・我が家には縁の無い日(笑)。世間でも『母の日』に比べて盛り上がりはいまいちで、メジャーリーグでも『母の日』は選手全員が、ピンクのリストバンドやピンクのバット、リボンを着用するけれど、『父の日』は『別に・・・』という感じです。 父は家族を守るために日夜、頑張っているんだけどなぁ・・・。イエイエ、お母さんもです。 『母は子を胸に、父は子を背に』という言葉を聞いた事があります。父親は自分の生き様を子に見せてあまり語らずです。 そんな中、こんな話を聞きました。結婚を控えた娘を持つ父親が、両家での会食の日に体調の異変を感じて、数日後に家族に黙って病院に診察にいったそうです。病名はガンだったそうです。父はその時、強く決意し『必ず治してみせる!治して娘の結婚式に出席する。』と・・・。事情を知った家族や友人は、懸命の看護と激励を惜しまず、また全快を祈ったそうです。その結果、手術は成功し、術後も驚異的な回復で、早期退院を果たすことが出来たそうです。そして退院2日後、その父は『花嫁の父』として式場に・・・。出席者の喝采の中、娘さんと腕を組みバージンロードを歩いたそうです。娘さんは、父親の力強い足取りに、自分に対する愛情と父親の生き様を教えられたそうです。 こういう話を聞くと、私はこの病に倒れたから今日まで、目に見える、見えないに関わらず、家族や友人を始め色々な方に、一生分の『父の日のプレゼント』を先に頂いている気がしました。 そして、何としてでもリハビリを頑張って、この病気を克服して『父親の生き様』をみせなければと、改めて誓いました。 

 父親は子供に対しての学校なんだそうです。何故なら『学』という字には、『子』が、『校』という字には、『父』という字が入ってるから・・・。


今週の木曜リハ・・・リハビリは

2010-06-18 13:47:17 | 健康・病気

今週も元気で行ってきました。 いつものメニューをこなしていると、例の『尺取虫』の御老人がやってきました。今週は天気が良かったせいか、ハイテンションでスタッフの方を始め患者さんにも話しかけていました。 私がスタッフの方に『〇〇さんは、ソーラーパワーで動いてるから・・・』というと、スタッフの方が『なぜ?』私が『〇〇さんの頭は砂漠化が進んで、ソーラーシステムが付いてるから・・・』などと失礼な事を言いながら、リハビリを続けていました。 すると、私がこの病院に通院し始めた頃から御一緒だった御婦人から『最初に比べたら物凄く良くなりましたねぇ』と声をかけられました。その方が言うには、いつも私の事を気にしていてくれたとのこと。知らない所にも、私のことを気にかけてくださる方がいてくれるという事に感謝です。 このリハビリ室には、どことなくこのような雰囲気が漂っています。大袈裟かもしれませんが『気配りと感謝』の心があります。ある御婦人は、リハビリ室に入る時もリハが終わってリハビリ室を出る時も、必ず一礼をしてゆかれます。まるで、高校球児が甲子園のグランドに出入りするように・・・。スタッフの方もその気持ちに応えようと一生懸命に頑張っています。そのような光景を見ていると、つくづく『リハビリは、身体と心でするものだ』という思いが強くなる私でした。

今週の良かったは『お尻にクッションが付いた』です。発病以来、歩けなかった私は歩くために必要な『臀筋』が落ちてしまい、椅子に座ってもクッションになる肉が無く、すぐに坐骨に負担がかかってしまい、厚目の座布団が無ければすぐに痛くなってしまっていました。今回、気がついたのですが、お尻に薄いクッションがついたようでリハビリ用の椅子に座っていても、何かお尻と椅子の間に1枚何かが挟まってるようで、長時間座っていても苦痛ではありませんでした。 でも、その分でしょうか?体重が先月より400グラム増えていました。


ダイヤモンドと石炭と石炭のクズ・・・そして『切磋琢磨』

2010-06-14 16:10:13 | 健康・病気

タイトルの言葉は私が学生だった頃、クラスの担任の教師からクラス全員が怒られた時のフレーズです。原因は、保健体育の女性教師をからかった事・・・。 まぁ、理由はどうでもいいのですが、その時に担任の教師が私達に話された言葉が、『お前達、ダイヤモンドと石炭の違いが判るか。両方とも同じ炭素で出来ているものが、何故にあのように差ができるか?地中で高熱と高圧力に耐えたものだけがダイヤモンドになり、その熱と圧力に耐えられなかったものが石炭になる。お前達は石炭どころか、石炭にもなれなかった【石炭のクズ】だ!』・・・。いくら教師とはいえ、随分といわれたものです。(笑)更にその教師は『たとえ、お前達がダイヤモンドの原石であっても、ダイヤモンドはダイヤモンドでなければ磨く事ができない。あのキラキラする輝きは得られない。』とまで・・・。その話を聞いた時、私は『例え自分がダイヤモンドの原石であっても、この先生じゃ磨いてもらえないなぁ』と思ったものです。 何故、今頃このような話をするかというと、こんな記事を見つけたからです。

『硬度の高いダイヤモンドは、原石同士で磨かれて人々を魅了する美しい輝きを放つ。人間も、人間同士のかかわりを通して磨かれてゆく。「詩経」に切磋琢磨の故事がある。「切磋」は角や象牙を刀で切り、やすりで研ぐこと。「琢磨」は玉や石を槌で打ち、砂や石で磨きをかけること。学問をし、徳を修めるため、努力に努力を重ねることの意。また、友人同士ではげましあい、競って向上する意味にも使われる。また、「論語」には、「我れ三人行えば必ず我が師を得」とある。三人で行動したら、そこに自分の師を見つける。常に向上していこうとする心を持てば、皆が我が師であり、学びあう事ができる。』

スポーツ選手の方から、自分の能力を高めるためには『ライバル』や、互いを励ましあう友人や仲間の必要だという話を聞きます。リハビリを続ける私にはライバルはいませんし、自分がダイヤモンドだとは思っていません。でも、日々リハビリを続ける為のエネルギーや、私の持っている可能性を引き出してくれている人達に恵まれている自分に、改めて気がついた雨の日でした。


今週の木曜リハ・・・学生さんの涙

2010-06-10 16:42:57 | 健康・病気

久しぶりの晴天、気温もぐんぐん上昇する中、行って参りました『木曜リハ』 今日は診察も一緒の日でしたが、ここ2,3日、お腹の調子がいまひとつ・・・ ということで今日のメニューはお腹に力の入るものは無しでした。 診察は『最近、筋肉がピクピクする』と先生に伝えた所、『身体が動きやすくなった分、筋肉が疲労するのではないか?』ということでした。リハは、低周波をいつものスタッフの方とイケメン先生が一緒になって、私の足の筋肉の状態を確認しながら電極の位置を決めてくれました。お陰でいつもより電気を感じる範囲が広くなった気がしました。 そして『ねえさん、事件です』・・・。前回の木曜リハの記事で語紹介した『裏アイドル』・・・そうですあの『もののけ姫』の方が血圧測定をするときに起きたのです。 スタッフの方が測定用のベルトを腕に巻いた時に『きゃあー』という声が・・・。リハビリ室にいた人達が声のした方を振り返ると、なんと『もののけ』さんが連れてきたと思われる『尺取虫』が、『もののけ』さんの腕を伝って血圧測定のベルトの上に すると『もののけ』さん、いきなり指で潰しちゃったのです、ベルトの上で・・・。それを見たスタッフの方は、また『きゃぁ』の声と共に測定用のポンプを持って逃げ回って・・・。『もののけ』さんは『こんなものは平気だよ』とどこ吹く風・・・いやぁあなたは大丈夫かもしれないけれど、ベルトの上に飛び散った気味の悪い液体と、その後に使用する人達はどうするの?という出来事でした。 もう一つの出来事は、心温まる『表アイドル』の90歳になる方のお話です。 この方は、いつもセンスの良い服装をされてリハビリに見えるのですが、今日、素敵な帽子をかぶっていらっしゃいました。それを目ざとく見つけたスタッフの方が、『〇〇さん、素敵な帽子ですね。どうしたんですか?』と聞いたところ、なんと御自分で作られたそうで、聞けば、奥さんと一緒に帽子を作るお仕事をされていたとか・・・。 さらに素敵な事は、帽子のアクセントに周りに縫い付けられたベルトは、亡くなられた奥様の『帯止め』を利用されたとの事。そういえば、この方の持ち物には、いつも奥様が着ていた着物の生地を再利用された・・・という物が多く、きっと仲の良い御夫婦だったんだなぁと感じさせてくれる出来事でした。今日の良かったは、この事でした。

さて、私の所に訪問リハに来ていただいている『訪問看護ステーション』に、看護師を目指す『看護学生』さんが実習に見えると、私の所に看護師さんと一緒に見えられます。私も学生さんが見えると、私のブログのURLを印刷した名刺をお渡しするようにしています。先週の水曜日にみえた学生さんが今週もみえられました。担当の看護師さんが『ぶうさんのブログをこの学生さんは、最初から全部読んだんですって・・・』と。そして、その看護師さんに促されるように、学生さんが質問をし始めました。内容は、『どこから、その頑張りは出てくるのか?源は?』と奥さんに『一家の柱が病気で倒れた時の気持ちや苦労、どうやって頑張ってきたのか?』などでしたが、質問してるうちに学生さんの声が涙声に・・・。聞けば、自分の進路に揺れている時に、私のブログを読んで『やっぱり、看護師に・・・』という気持ちが固まったそうです。その話を聞いたときに『私のブログを読んで、こんなに感じてくれてる人がいるんだ。』と逆に感激してしまい、感極まって身体も筋肉も硬直してしまい、看護師さんも私の足を曲げるのに苦労していましたが、看護師さんも、学生さんの気持ちと私の気持ちをきっと判ってくれていたんだと思います。何も言わずに黙々と曲がらない足を苦労しながらストレッチをしてくださっていました。私が、その学生さんに感じたのは『このように感性豊かな人は、きっと、患者さんの気持ちが判る素敵な看護師さんになるだろうなぁ』ということです。きっと、おじいちゃん、おばあちゃんに人気の看護師さんになるだろうと思っています。

きっと、今日のブログを見てくださってると思いながら、学生さんに贈る言葉です。

『人生には、自分が試される「まことの時」がある。ゆえに、日頃いかなる心構えで生き、どう努力しているかが大事になる。日々、地味な精進を重ねていてこそ、いざという時にチャンスをものにすることができるのだ。』

国家試験、がんばってください。そして、素敵な看護師さんになってくださいね。