(02月03日 16時57分 NHK)
・参照記事 https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20210203/2010009347.html
江戸時代に活躍した絵師、伊藤若冲の弟、白歳が疫病よけの神「牛頭天王(ごずてんのう)」を描いた作品が見つかり、京都の寺で公開されることになりました。
江戸時代の絵師、伊藤若冲の弟、白歳は家業を継いで商人をするかたわら、若冲の影響を受けて、絵を描いていました。
今回見つかった「牛頭天王図」は、縦およそ80センチ、横およそ40センチの大きさで、疫病よけの神、牛頭天王がおのとけん索と呼ばれる縄状の仏具を持って、岩の上でひざを立てて座っている様子が描かれています。
作品は130年余り前に公開されたあと、所在不明になっていましたが、去年、京都市の個人宅から見つかり、若冲の菩提(ぼだい)寺、宝蔵寺に寄贈されたということです。
作品を所蔵していた京都市の矢谷眞紀子さん(79)は「疫病よけの神、牛頭天王の作品をコロナ禍に寄贈することができ、うれしく思います。コロナの一日も早い収束を願って見てもらいたいです」と話していました。
「牛頭天王図」は、今月6日から11日まで、京都市中京区の宝蔵寺で公開されます。