(6) 刀匠刈谷直治さんは、李・インの質問にも全くぶれない。さすが日本刀の刀匠だ。
いろいろ誘導質問をする李・インに対して、刈谷さんもひとつだけ質問する。
「小泉さんが靖国神社にお詣(まい)りすることをあなたはどう思いますか」と。
李・インはこれには答えられない。答えれば、この映画が反日映画だと言うことを暴露することになるから。そのかわり、「刈谷さんはどう思うか」と反問する。すると刈谷さんはここでもぶれない。
「韓国や中国の人達は起こるかもしれないけれど、私は小泉さんといっしょのようなものだから、靖国神社は国のために亡くなった人の霊を慰めるためにあって、将来戦争が起こらないようにと……」
坪内祐三氏は次のように結んでいる。
「これまで述べたように、李監督はこの映画で様々な情報やイメージの操作を行っている。
そういう操作がありながら、刈谷さんの表情の一つ一つは、その操作を越えて、靖国の真実を描き出して行く。
その美しい姿をより多くの人たちに見てもらうためにも、『靖国』は、絶対に上映中止にするべきでない。」と。
私はここで一言付け加えたい。将来戦争が起こらないように祈るのは当然であるが、将来戦争が起こらないようにするには、祈りだけではダメである。ロシアのグルジア侵攻でも分かるように、日本もいつどこから攻められるか分からない。福田康夫の「人に嫌がることはしない」なんぞといっているようでは独立は維持できない。
憲法9条の破棄と日本も核武装を進めることが必須である。アメリカに変心を見てみよ。日米同盟がありながら、しかも北朝鮮をテロ支援国家に指定する理由のひとつとして、日本人拉致問題を挙げている。それにも拘らず、北朝鮮が核計画の申告書を6カ国協議の議長国の中国に提出すれば、それだけで、北朝鮮へのテロ支援国家指定の解除と、対敵国通商法の適用除外を通告すると、あの黒人女性のライス国務長官が6月18日にワシントンでの講演で述べている。ライスはもちろんのことアメリカは信用できない。日本は自分の力で自分を守る必要がある。
(終わり)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます