amnjackのNewWeblog

電子工作中心に雑多なカテゴリー構成ですが,興味のあるジャンルがありましたらご覧ください。

再調整 EHA

2015年12月08日 | electro_craft
一応,イヤホンにて動作確認が完了した補聴器もどき,提供者からはやはり音が小さいと指摘を受けました。
こんな場合,前段にTRアンプをつけて増幅する方法がまず思い浮かびます。師匠からも,簡単な増幅回路を教えていただきました。そのまま載せます。

Q1のTrはC1815で十分ですね。

そのときの周波数のシミュレーション


師匠といろいろやりとりしているうちに, アンプのBU7150NUの設定変更で何とかなりそうだということになりました。
まずはゲインの変更は,データシートよりRf1の20kΩを200kΩ程度にする。
データーシートより,BTLの場合,
Av=2*Rf1/Ri1=40 となり,デフォルト12dBから32dBにアップとなります。
この方法で試してみたいと思います。
実際には,手持ちのチップ抵抗が220kしかなかったので,
Av=2*220/10=44 で,32.87dBとなります。
これでゲイン不足は解消。

次の問題は,難聴者の場合,他が音を増幅するだけでは,うまく聞こえない.その人の聞こえにあった周波数特性を調整しなければなりません。実際,うかがうと,無音室で聞こえの状態を測り,マイコンで6~8エレメントの調整ポイントで調整,特に高音は子音の聞こえに影響するんで,入念な調整が必要とか。高音を上げすぎると雑踏のノイズが強調され,下げると子音が聞こえないということになるらしい。調整して1週間くらい日常生活で装着して,カウンセリングを受けながらまた再調整を繰り返す。そこで,補聴器は20万とか30万とかの高価なもになる。医療用というのはそこまで丁寧にしているんですね。

こちらはそこまではできないので,子音がぼやけないように低音をカットするということで何とか許してもらいます。
音室調整は,Cl1の0.47uFのハイパスをより小さくします。師匠のシミュレーションでは,0.047で900~1kHzあたりにピークが来ているようですが,チップでその値のコンデンサは手持ちではない,一番小さな0.1uFを取り付けて試して,だめだったら再調整とします。

頂いたシミュレーション


ピークゲインが約6dBとなっていますが,BTLの場合はその倍のゲインとなります。

以下作業です。

変更箇所


幸い基板上では一番外側にありますので,作業はしやすい。


上の図とは反対になってますが,ここを外す。


半田の盛りすぎ!!


ちょっと半田づけがぶざまですが,何とか取り替えられました。


SWはクロのホットメルトがあったのでこれで固定


あとはとりあえず押し込みます。


スペースはありますので,もっと小さくできますね。単四仕様もできなくないけど,いいケースがあればなぁ。



比較的消費電流が少ない良質のEHAができたのではないかともいますが,あとは依頼人にフィットするかどうか・・・
これは時間をかけて。
とりあえず,シリコンマイクの活用方の勉強はできたかな??
コメント    この記事についてブログを書く
« 一応完成 EHA | トップ | BNU7150Amp SE化 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

electro_craft」カテゴリの最新記事