Con Gas, Sin Hielo

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「ベイマックス」

2015年01月04日 19時32分36秒 | 映画(2014)
才能ある少年はきちんとケアしよう。


原題は"Big Hero 6"。なんとMARVEL作品である。

そういう目で見れば、なるほど科学方面に突き抜けたキャラクターたちのデフォルメがきっちりと当てはまる。

主人公ヒロをはじめ全員が「超」のつく天才だ。およそ想像を超えた技を軽々とやってのけるのも、リアリティなドラマではなく超人アニメだからである。

その基準を見誤らないかぎり、そこは最近好調なディズニーアニメのこと、万人が笑って、手に汗握って、最後はほろりとできるドラマに仕上がっている。

特にベイマックスのゆったりとした動きが映画全体の根幹を支える。

大きな体で狭い空間を、物を倒しながらゆっくりと進む姿を微笑ましく見ているつもりが、逆にすべてお見通しされていて、観ているこちらがほだされてしまう。

ヒロの趣味でパワーアップした後も基本は変わらず、気はやさしくて力持ちの最強キャラとして鎮座する。

ベイマックスを含めた6人のヒーローはそれぞれ個性で活躍するが、あくまで中心はベイマックスとヒロ。そういった意味では邦題は正しかったのかもしれない。

でもヒロは、物語を通して成長はしたのだろうけど、おそらくメンバーの中で群を抜いた天才なのだろうけど、あまり好きなキャラクターではなかった。謙虚さが足りないというか・・・。まあ子供なんだけど。

今回話題になった日本トリビュートの数々。サンフランソウキョウの街並みをはじめ、ヤマ、モチ、ワサビなど、至るところにわが国を意識した設定が登場していた。うれしいね。

短篇「犬とごちそう」。これも毎度のことながら良かった。

(75点)
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