干支がひとまわり。
「ビフォア~」シリーズのR.リンクレイター監督が仕掛けた別の長期プロジェクト。
なんとある家族の12年に渡る物語を、同じ12年をかけて同じ俳優で撮り続けたという実験的作品。「ビフォア~」が定点観測ならばこちらは連写というところか。
いわゆる「北の国から」方式といえるわけだが、はじめから企画ありきで予定どおりに計画を進めるのは、それはなかなかの難事業であったに違いない。
中心となるのはメイソン少年と母・姉の3人家族、そして別れた父親。父は定期的に会いに来るがヨリを戻す兆候は見られず、結果母は女手一つで子供を育てるために仕事に恋愛に奮闘する。
やる気も能力もある程度兼ね備えている母だが男性を見る目は良いとは言えず、その度に変わる環境に翻弄されつつも多感な時期を通過していく子供たち。
内面の成長と外的な刺激を織り交ぜて物語は進む。大半が淡々と進むので見応えという点で物足りなさは否めないが、一歩ずつ着実に家族の移り変わりを捉える。
どこまで描くのかなと思っていた話は、メイソンの大学入学=自宅を離れるところで終幕を迎える。家族がひとかたまりとして動いてきたフェーズが切り替わる段階だ。
メイソンはこの後も大きく成長するであろうが、それは別の話ということなのだろう。
個性的な顔立ちで目立った姉役のL.リンクレイターは監督の実娘とのこと。よく父親に付き合ったね。
(70点)
「ビフォア~」シリーズのR.リンクレイター監督が仕掛けた別の長期プロジェクト。
なんとある家族の12年に渡る物語を、同じ12年をかけて同じ俳優で撮り続けたという実験的作品。「ビフォア~」が定点観測ならばこちらは連写というところか。
いわゆる「北の国から」方式といえるわけだが、はじめから企画ありきで予定どおりに計画を進めるのは、それはなかなかの難事業であったに違いない。
中心となるのはメイソン少年と母・姉の3人家族、そして別れた父親。父は定期的に会いに来るがヨリを戻す兆候は見られず、結果母は女手一つで子供を育てるために仕事に恋愛に奮闘する。
やる気も能力もある程度兼ね備えている母だが男性を見る目は良いとは言えず、その度に変わる環境に翻弄されつつも多感な時期を通過していく子供たち。
内面の成長と外的な刺激を織り交ぜて物語は進む。大半が淡々と進むので見応えという点で物足りなさは否めないが、一歩ずつ着実に家族の移り変わりを捉える。
どこまで描くのかなと思っていた話は、メイソンの大学入学=自宅を離れるところで終幕を迎える。家族がひとかたまりとして動いてきたフェーズが切り替わる段階だ。
メイソンはこの後も大きく成長するであろうが、それは別の話ということなのだろう。
個性的な顔立ちで目立った姉役のL.リンクレイターは監督の実娘とのこと。よく父親に付き合ったね。
(70点)
12年も撮影を続けてると、「はい、終わり!」って踏ん切りがつけ辛くなるかと思うんですよね。
それ以降を隠し撮りにして本人の成長だけを見てもおもしろい気がします。