Con Gas, Sin Hielo

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「ピッチパーフェクト ラストステージ」

2018年11月09日 23時33分52秒 | 映画(2018)
ごほうび感満載の延長戦。


第1作「ピッチパーフェクト」の公開から6年。ずっと大学生でいられるはずもなく、ベラーズの面々もすっかり社会人・・・と思いきや、栄光を極めた面影もなくみんな伸び悩みの日常を抱えていた。

前作の「ピッチパーフェクト2」で苦言を呈した無理やりな舞台づくりは更に拡大。

揃いも揃ってくすぶっているベラーズも相当だが、いきなり米軍の慰問に参加して、それが実はDJ Khaledの前座を争うアメリカンドリームの舞台だったというのもなかなかの現実離れ。

そこに集まった他のバンドメンバーに毎度おなじみアカペラバトルを仕掛けるのもあり得ないし、相手が楽器を使ったから「向こうの負け」と捨て台詞を吐いて立ち去るベラーズにいたっては意味不明。

ただ、練習をどこでしてたのかはまったく分からないが、パフォーマンスの完成度は相当高い。

SIAやDNCE、Robin Rhicke、Dayaといった最近の曲を彼女らのカラーで歌い上げるのを見るだけで十分に楽しいし、その選曲の中で最後の舞台でA.ケンドリック演じるベッカが歌うのがGeorge Michaelの"Freedom! '90"と来た。

静かなDJパフォーマンスから入って徐々に盛り上がり、ついにはメンバー全員が輪になって歌う姿には思わず感動してしまった。音楽の力、おそるべし。

もともとコメディーだし、肩肘張らずにとにかく楽しく歌おうよとなれば、この世界は有りだよねと思えてくる。

いつもストーカーのようについてくる実況の二人ももはやリアリティゼロだし、だからこそファットエイミーの父親として今回ゲスト出演した怪優J.リスゴー(懐かしい!)はぴったりの配役だったと言える。

それでもさすがにこれで終幕かな。パフォーマンスはまだまだ観たい気はするけれど。

(70点)
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