昨日はすっかり春めいた一日で、家にいるのがもったいないほどの陽気だった。こんな時は仕事なんかしている場合じゃないのである。
春は三寒四温、今日も昨日同様、春の訪れを感じられる日になるのだろうと、朝の散歩にはカメラを持って行くことにした。春を感じられる写真が撮れたら最高なのだ。
春分の日も近くなり、ずいぶんと日が長くなって来た。朝の散歩でもいつもの丘の上に着くと、すでに太陽が顔を出している。
ただ、寒さだけは相変わらずで、気温は10度を超えることはない。これで「あー、あったかい」と喜んでいるんだから、今年の冬がいかに寒かったかがわかるというものだ。
過去の写真を見てみると、二月の中旬には梅の花やフキノトウの写真を撮っていたことが確認できる。福寿草などは満開に近い。
が、福寿草の群生地で確認すると、ようやく消えた雪の下から、黄色い蕾をつけた福寿草がちらほら顔を出しているのが確認できる程度である。
今年の春の到来は、いつもの年よりずいぶん遅れているのだ。
梅の花も、あちこちの木を確認して回ったが、紅梅も白梅も蕾がほころびかけているものを見つけるのが精一杯だった。このままで行くと、今年の春は、梅、桃、桜が一斉に咲き誇る、名前通りの三春町の春になるかもしれない。
暖かくなったからか、野鳥の姿はかなり目撃できた。朝の散歩だけで、シジュウカラ、ヒヨドリ、ツグミ、モズ、カワラヒワ、エナガ、カラス、スズメ、アカゲラが確認できるのだから、里山の散歩は楽しい。
長い散歩から帰ってくると、窓際で「遅いよ」とちょっとご立腹のアンが、こちらを睨んでいた。