おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

試行錯誤してみる

2022-02-08 10:35:45 | イラスト

 この前、NHKのEテレで、海外アニメを二夜連続で流していた。アニメを観る趣味はないが、ちょっとだけお知らせで見た絵が特徴的だったので、絵の参考にならないかと録画しておいた。「ロング・ウェイ・ノース」と「マロナの幻想的な物語」で、前者は北極で遭難したおじいさんを孫が探しに行く話、後者は犬の目線で描いた可哀想な話で、最近は犬が不幸になる話を観るだけで僕は耐えらないから、一度観ただけで「もう結構」という気になった。確かに絵柄は幻想的だったが、幻想的な物語というより、可哀想な物語としたほうがいい気がする。

「ロング・ウェイ・ノース」のほうは、僕がパソコンを使って描いている絵と同じ手法が取られていて、ずいぶんと参考になった。日本のアニメとは違って、色面だけで構成された絵で、渋い色使いといい構図といいセンスが良く、オシャレな画面になっていた。

 僕も最近はなるべく単純な色面だけで画面を構成していたが、どうしても絵が単調になりがちだった。そこをこのアニメでは、単調な色面に陰影をつけることで立体感や奥行きを表現していた。僕の場合は、なるべく日本画のように影もなくし、どこまで単純な色面になるか挑戦していたのだが、陰影によって奥行きを作るやり方もやってみる価値がありそうだ。

 そこで早速挑戦してみることにしたのだが、どうにも実際の鳥居や杉の幹や石畳の色から離れるのが難しく、オシャレな色使いとはならない。何枚か描くうちには少しはマシになるのかもしれないから、しばらくは試行錯誤してみるつもりである。

 こうしてみるとまだまだ固定観念から逃れられてはいないようだ。

コメント
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