休日というのに朝から相変わらずの小雨模様の天気で、それでも構わずジョギングしようと着替えてはみたものの、ランニングシューズを履いて外に出ると、大粒の雨が降り出した。
ここ2回ほど雨の中を走ってはいるものの、途中から降り出したのならともかくも、最初から雨の中を走るのは、ほとんど競技選手かランニング馬鹿か変態だ。今日は中止だと、諦めのいいアベさんはさっさと着替え、買い物に出ることにした。
ついでに、前から行ってみたかった定食屋さんで昼飯を食おうと計画していたが、お昼に行ってみると、3日ほど臨時休業しますと張り紙があって、僕にどうしても敷居をまたがせたくないらしい。神様、一体僕が何をやらかしたというのでしょうか。
外食は諦め、帰り道にツタヤに寄って、映画「デルス・ウザーラ」を探すことにする。
原作は、この前読んだばかりのロシアの探検家アルセニーエフが書いた「デルスウ・ウザーラ」。20世紀初頭に、ソ連の命を受け、まだまだ地図の空白地帯だったシベリア沿岸地方の探索をした時の記録だ。監督は黒澤明。
聞いたことがない映画のタイトルなので、置いてあるかどうかは半信半疑だったが、黒澤明のコーナーで、しっかり僕を待っていてくれた。神様、僕ってやはりいい人なんですね。早速家に帰ると、昼飯を食いながらの映画鑑賞だ。
撮影は広大なシベリアで行われ、とにかく日本にはない大自然に圧倒される映像だ。今なら安易にCGで再現するところだろう。そしてそのほうが迫力ある映像にもなるだろう。昔、ソ連が国を挙げて作り上げた「リア王」という映画を見たことがあるが、木一本生えていないシベリアの荒野で本物の嵐の中で俳優が演技しても、風の強さを測る対象物が何にもないので、どれだけすごい嵐なのか全然わからずに、かえってビックリした覚えがある。
今回も、雪解けでドロドロのシベリアの大地、どこまでも続くタイガの森と、実際の地で撮影されている。劇中登場するトラに関しても、黒澤明は野生のトラにこだわったそうだが、どうしてもうまく行かずサーカスのトラを借り出したという。
話の内容は本を読んでいてハズレがないのはわかっていたが、映画はほぼ忠実に原作を再現していたので、大満足だった。当時も評価は高かったようで、アカデミー外国語映画賞に輝いている。
夜、テレビ番組で面白いのがないので、他に借りてきた「エヴェレスト 神々の山嶺」という夢枕獏原作の映画を観た。理由はただ雪がいっぱい出てきたら爽やかで涼しそうだなというだけだ。岡田准一や阿部寛が熱演し、スタッフの熱の入れようが伝わる映画だったが、エヴェレストの涼しさは感じることができた。