おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

秋の長雨

2015-08-31 15:26:00 | 福島

 毎日雨が降り続く。気温も低く洗濯をしてもなかなか乾かない。せっかくの休日だが、犬を連れて外をぶらぶらすることもできず、ジョギングに出ることもできない。考えてみればこのところずっと、カメラをぶら下げて外出することがない。たまに小雨くらいならとカメラを持って出ると、霧雨の中ではレンズを向けるような場面に出くわすことはない。従って、ブログに写真をアップすることもない。

 洗濯物が乾かないので、部屋干しして扇風機で風を送る。一日では乾かないが、2日あればなんとか乾く。明日からのカフェの準備のため、パスタにかけるトマトソースを作ったり、ピザ生地を練ったりしていると、あっという間に一日が終わる。

 夕べは夕飯の準備が面倒くさいので、七輪で火を起こし、そこでシシャモを焼いたりエリンギを焼いたり、トウモロコシを焼いたり、ウインナーを焼いたり、焼きお握りを作ったりしてビールを飲んだ。

 今日はテラスに灰を片付けていない七輪が出しっ放しだ。片付けたいが、この雨じゃあ億劫になる。

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夏の終わり

2015-08-30 11:57:11 | 福島

 このところ、毎日冷たい雨が降り続いている。カレンダーを見ると今日で8月がおしまいだが、すっかり涼しくなった毎日に、気分的にはとっくに秋になってしまった。2週間前には連日35度を超える猛暑日が続いたことを思うと、嘘みたいだ。

 九州では、子供たちの夏休みと言えば8月いっぱいということになっている。東北だと少しだけ短く、今週はすでに2学期が始まっている。2学期とはいえ、まだまだ8月なので本来はプールの授業もあるようだが、今年は寒くって中止になったようだ。

 犬たちにカッパを着せて朝の散歩に出ると、霧雨の中をツバメたちが盛んに飛び回っていた。ツバメと言えば初夏のイメージが強いが、初夏に渡って来たあと、巣作り子育てをし、この時期になると巣立ったヒナたちとともに再び渡っていくために栄養を十分に補給しなければならない。従って一番ツバメが多く飛び回るのは、8月から9月にかけての渡りの直前なのである。

 今年は暑いとか冷夏だとか異常気象だとか言いながらも、それだけで生活が直接脅かされる人間に比べ、寒くなる前に遠くの地へと渡って行かなければならないツバメなどは、気候変動はすぐに死へと直結することもあるだろう。が、ある生物の死や植物の死は、遅かれ早かれ、人間の身の上に降り掛かってくるだろう。

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逆療法

2015-08-28 15:33:40 | 福島

 数日前から何となく腰が重い。立ったり座ったりするときに、思わず腰を押さえて「あたたたたたたたたたた」と言ってしまう。湿布をしたけれども、まだしっくり来ない。

 ええい、こんなときは逆療法だ。腰が痛いからとじっとしていると、ますます腰が動かなくなりそうなので、思い切ってジョギングに出ることにした。どっちみち痛いなら、体を動かす分だけストレス解消になるだろう。

 朝降っていた雨は、霧雨というよりもミストシャワーみたいになっている。これだったら走って来ても濡れることはないだろう。空気はヒヤリと冷たく、走るには持ってこいの日和ではないか。

 というわけで、腰が痛くなったらその時点で止めるつもりで出発した。最初のうちは腰を心配しながら慎重に走っていたが、汗がにじむ頃になると、すっかり本気の走りに変わっている。折り返し地点まで来たときには、いつも以上のハイペースだ。

 結局、ゴールしたときは、新記録まであと8秒と迫る好記録だった。腰さえ痛まなければ、もっといい記録が出たのにと残念だ。そういえば、腰痛はどこかに消えてしまったらしい。どうやら病は気からという言葉は、僕の場合はまだまだ有効のようだ。「痛いの、痛いの、飛んで行け~」。

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個性について

2015-08-27 13:58:02 | 福島

 近頃の風潮としては、「個性」という言葉がありがたがられている。学校教育でも、ただ勉強ができるということよりも、個性を伸ばそうというスローガンのほうが今風だ。

 ところが、「じゃあ個性って何?」ってことになると、途端にあやふやな答えになる。「そりゃあ人それぞれ個性ってものがあるのだから、自分らしさを追求すればいいんじゃないの」とわかったような、何の説明にもなってないような理解がまかり通っている。「人それぞれ違う」ことが個性だというのなら、「あなたと私の鼻の形が違う」という以上の意味合いはない。わざわざ「個性」などと難しいことを言わなくても、「同じ人間はひとりとしていない」と言っておけば済むことで、個性なんてのは追い求めるようなものではない。

 例えば、野球のイチロー選手のことを考えてみる。と、イチロー選手の個性は何かと言えば、ホームランは少ないがヒットを量産するということにつきるだろう。足の速さをフルに使って、内野ゴロでさえヒットにする。もし、イチロー選手がゴジラ松井のような体格に恵まれていたら、決して今のスタイルはできなかったろう。つまりは、野球選手としては弱点である線の細さを、誰よりもヒットを量産するということで個性としたのだ。

 福島県を代表する偉人に、偉人伝では必ず取り上げられる野口英世がいる。彼の個性と言われるものをたどれば、実は学歴の低さから来ているのがわかる。当時の日本は、東大の医大卒でなければ研究者として認められないという村社会だった。野口英世は日本では出世の道が閉ざされていることから、アメリカのロックフェラー医学研究所で研究を続ける。ついに世界的な研究で成果を挙げ日本に帰国するが、それでも日本の医学界は彼を受け入れることはなかった。野口英世の研究対象が、梅毒や黄熱病といった話題性の高いものばかりだったのは、名を挙げ、日本に自分を認めさせたいという思いが原動力になっていたからである。

 画家のピカソが、若い頃、貧乏に喘ぎ絵の具でさえ満足に買えなかったことから、一番安い青い絵の具ばかりを使って描いた。それが「青の時代」と呼ばれる一連の作品群である。

 と、見てくると、個性というのは目の前の障害や自分の欠点を克服するために、独自の方法を編み出し結果を残してこそ、個性と呼ばれるようになるということがわかる。

 会社の求人で「我が社は個性豊かな人間を採用したい」などとカッコいいことばかり言っているのは、全然お門違いな発言なのである。

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もしかしたら

2015-08-26 17:11:01 | 福島

 テレビで世界陸上というのをやっている。現在、地球上にどれだけの人間がいるのかは詳しく知らないが、仮に70億人いたとして、100メートル競走で世界記録を持つウサイン・ボルトは、世界最速ということになる。すなわち70億人の頂点に立っている。いやいや、70億人もいるのだから、世界のどこかにはもしかしたらボルトより足の速い人がいるかもしれないなんてことも想像してしまう。

 が、ボルトのような選手は、毎日毎日早く走るための猛烈な練習をしているのだから、その辺の人がいくら足が速いといっても、ボルトに敵うわけがないだろう。

 例えばテニスのナンバーワンプレーヤーだとか、フィギュアスケートの金メダリストを超える人が、世界のどこかにいるとは想像できない。それなりに特殊なテクニックと長い間の練習が必要なのだから、その辺の人が挑戦してどうかなるというレベルではない。

 が、陸上競技、中でも短距離走とか、マラソンとか、高飛びとか、砲丸投げだとかいうのは、なんとなく世界のどこかに凄い実力者がいるんじゃないかと考えてしまうのは、その動きが人間の基本動作に近いからだろう。

 とはいえ、ただその動きを科学的に分析し、最高の効率で力を発揮しようと練習する選手たちに敵わないのは、テニスやフィギュアなどのスポーツと変わるところがないのである。

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犬の病気

2015-08-25 21:47:01 | 福島

 ヤフーニュースを見ていたら、遺伝的な疾患を抱える犬が、日本は世界でも突出して多いという記事が出ていた。原因はブリーダーの質の低さだという。ただ、ブリーダーだけに責任を押し付けるわけには行かない。そこには需要と供給の関係があるからだ。

 たとえば、ミニチュアダックスでは、白い毛が交じった個体が高値で取引されているらしいが、この毛色になる遺伝子を持つ犬同士の交配では、死産や小眼球症、難聴になる個体が確認されているというから、本来繁殖には適さないはずなのだ。それでもこういった交配が進められるとしたら、買い手がいるからに他ならない。コーギーでは、10歳前後になると変性性脊髄症と呼ばれる病気を発症する可能性がある個体が約48%もいるというから、注意が必要だ。

 最近は少しは改善されたが、それでも日本のペット事情は欧米に比べると劣悪だと言える。日本でペットショップと言えば、ショーケースに子犬や子猫を入れて売っている場所をさすが、欧米ではペットショップとはペット用品を売るお店のことだ。子犬や子猫はブリーダーからしか手に入れることはできないし、おまけに生後三か月は親子を引き離すことはできない。

 おまけに、買い手はブリーダーによって、飼う資質があるかどうかを試され、資格がないと判断されると売ってもらうことはできないのである。「お客様は神様」の日本では、高値で売りさばくことしか考えない悪質なブリーダーが幅を利かす。

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風になる

2015-08-24 16:09:31 | 福島

 10月にある猪苗代マラソンにエントリーし、ハーフマラソンに挑戦するつもりでいたら、同じ時期に毎年参加している創作美術展と重なってしまったため、マラソン大会のほうを諦めることにした。この夏、ハーフマラソンに挑戦するつもりでせっせと走ってきたので、少々拍子抜けしたが、だからといって猪苗代マラソンだけが大会ではないので、ほかのマラソン大会に挑戦することにしよう。というわけで、練習を止める必要もないので、休日の今日はいつものように阿武隈川沿いを走ってくることにした。

 台風の余波なのか、朝から風が出て、おまけにかなり涼しい。温度計を見ると23度くらいしかない。お盆前は連日猛暑日で、35度以上が当たり前だっただけに、いきなり10度以上も気温が低くなったことになる。朝の散歩はTシャツでは肌寒く、長袖を着て出る。

 もっとも、走るにはちょうどいい気温だ。土手を走ると風が強く帽子が飛ばされそうだが、全身から吹き出す汗はあっという間に乾いていく。おお、まるでアベさんは風になったみたいなのだ。

 いつもなら1リットルは必要な水も、今日は半分以下で済んだ。ちょっと走ってはぜえぜえしていたのが、最後までほとんど休まず走りきることができた。この調子なら、もう少し練習すればハーフマラソンは走れるようになりそうだ。

 が、あんまり調子に乗って走りすぎたせいで、帰ってきたら全身筋肉痛で体を動かすのが億劫になる。風になったと喜んでいたが、これでは淀んだ風なのである。

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ツクツクボウシ

2015-08-22 16:57:47 | 福島

 台風の影響からか、空を鉛色の分厚い雲が覆い、湿気を帯びた生温い風が吹く。

 夕方になると、裏の雑木林からさかんにツクツクボウシの鳴き声が聞かれるようになった。ついこの前までアブラゼミやミンミンゼミが盛んに鳴いていたことを思うと、季節の移り変わりの早さに何となく焦ってしまう。

 耳を澄ますと、ツクツクボウシのほかにヒグラシも鳴いている。草むらからはジージーと虫たちの合唱が聞こえる。木々の上からときおりギーと何かを引っ掻くような音が聞こえるが、きっとキツツキの仲間コゲラが鳴いているのだろう。

 天気予報では一週間ほどこんな天気が続くらしい。台風が去ったときには夏が終わっているかもしれない。

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カマドウマ

2015-08-21 15:44:46 | 福島

 台風の影響なのか、お盆が過ぎてからずっと涼しく、雨もポツポツと降っている。心なしか蝉の鳴き声にも勢いがなくなり、代わって秋の虫たちの声が目立ってきたようだ。犬たち用に庭にバケツに水を入れて置いているが、その中に虫が飛び込んでいた。見るとカマドウマのようだ。

 カマドウマという虫は、別名便所コオロギというらしいが、子供の頃便所コオロギと呼んでいた虫はカマドウマだったかな。地域によって呼び名が違うのかもしれない。

 それにしても、カマドウマという虫の名前は、僕は「カマ・ドウマ」と区切り、何やら外国の怪しげな虫の名前だと思っていたが、よくよく考えれば、「カマド・ウマ」と区切り、「かまどの馬」を意味していることにこの歳になって気づいた。

 アクセントをどこに置くか、どこで言葉を区切るかということに関しては、お国柄というのがある。例えば、「プエルトリコ」という国名は、日本人が発音すると「プエル・トリコ」と言いたくなるが、実際は「プエルト・リコ」が正しい。「サンフランシスコ」は「サンフラン・シスコ」ではなく、「サン・フランシスコ」だし、「ロサン・ゼルス」ではなく、「ロス・アンゼルス」が正しい。「失楽園」という言葉も「失・楽園」と区切るのが正しいが、日本人の持つリズムだと、どうしても「失楽・園」と言いたくなってしまう。

 そんなことを考えると、僕が長い間、カマドウマを「カマ・ドウマ」と思っていたのは、日本人特有のリズム感に欠けるということだろうか。つまりは音痴なのである。

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スポーツ

2015-08-20 17:22:51 | 福島

 暑い中、熱戦が繰り広げられていた高校野球が終わった。うまい選手もいればそうでない選手もいて、結局のところ野球は団体戦なんだなとつくづく感じた。この中のほんのひと握りの選手がプロに進み、その中のほんのひと握りの選手が活躍する。なんてシビアな世界なんだろうと思う。おまけに活躍できるのは大体30代くらいまでで、その後の長い人生は余生みたいなもので血沸き肉踊るようことはないんだろうな。

 それに引き換え、子供の頃はどちらかというと鈍臭いと思われていたアベさんは、スポーツの世界で活躍できるとは考えたことがなかった。それでもスポーツをすることは好きで、自分ではスポーツは得意分野だと思っていたが、先生なんかは鈍臭いアベさんを見て、決して高い評価を与えてくれることはなく、通知表はいつだって平均以下だった。

 それでも、昔スポーツ万能だった人間が、歳を取るとともに肥満したり劣化したりで、歩くことさえ息が上がっているのを見ると、同世代の人間に対してはずいぶん追いついて来たんじゃないかと思う。昔はずっと先を走っていた同級生たちも、すっかり病気がちになり、頭は禿げ上がり、何に対しても好奇心が湧かなくなっているのを見ていると、昔はどうであれ、この先、80歳、90歳、100歳になった頃に追い抜けばいいやと考えているアベさんなのである。とりあえず目標は、60歳になった頃にはフルマラソンを走れるようになりたい。

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