この前、大分の玖珠にある万年山の絵を描いた。世の中には山の絵ばかりを専門に描いている人もいるが、僕としてはどの山も歩くには楽しいが、絵や写真にするのは似たり寄ったりになってしまうので、特別思い入れはない。思い出のひとつとして描くくらいだ。
大分にいた頃は、ほぼ毎週のように出かけ、九重連山のほぼすべてに登った。絵に描いたのは、何度となく歩いたスガモリ越えから北千里ヶ浜に下りトレッキングしているところ。中央の高い山が久住山。
すぐ右手には火山が噴煙を上げ、辺りは噴石ゴロゴロで月面みたいな景色である。地面は粉々になった白い砂利で、北千里ヶ浜の名前の由来になっているのだろう。同じ久住山に登るのでも、牧ノ戸峠からがメインストリートになっていて、ここを歩いて久住山を目指す人は少なく、いつ行っても冒険心をくすぐられる。同じ山に登るのでも、ルートを変えることでここまで違った山になるのかと思わせてくれる。
ところで、明日4月1日から3日まで、カフェ青い犬では「楽しい筆遊び教室」の作品展覧会があるので、興味のある人はどうぞ。ただし、お昼時は椅子もスリッパも足りなくなるくらいの混雑が予想されるので、少し時間をずらした方がゆっくりできると思います。