甥っ子の結婚式で親戚が集まったというので、昨日はタミちゃんの実家まで行くことにした。初めてテオを連れて行くことにしたが、1時間以上のドライブである。犬によっては車に乗せると酔ってしまうというのがいるが、テオはスピード狂の気があるのできっと大丈夫だろう。
ゴールデンウイーク中なので車が多いかと思ったが、田舎道を行く分には普段と変わりなくスイスイだ。途中でお土産のイチゴを農家で買い、1時間半ほどで到着する。山の中にある実家には、ロンとポチという2匹の犬が放し飼いにされている。どんな犬とも仲良くなるテオにとって、良き遊び相手となってくれることを期待していたが、年長のロンがテオに嫉妬したのか、ほかの人間がテオを撫でようとすると吠えかかる。エスカレートするとテオをかみそうなので、家の中に入ることは断念して近所をテオと歩き回る。メスのポチはロンよりはテオに興味があるらしく、シッポを振りながら近づいてはくるものの、テオが近づくと、ピューっと逃げてしまう。せっかく連れて来たのに、こんなんじゃあ次回はどうしようか悩むではないか。
昼飯をいただき、昼からはロンが外で寝ていたので、テオを家の中に入れる。そのうち論もやって来て、頭を撫でろと近寄ってきたので、テオを離してロンにかまってやる。ロンも、自分にかまってさえくれればテオのことは放っておけるらしい。
昼食後、テオを再び外に出すと、ポチが懲りもせずに近寄ってきた。が、今度はテオが顔を舐めてもすぐには逃げ出そうとはしない。テオは調子に乗ってポチの上に乗っかったり、顔を舐めたりしていたが、そのうちポチがゴロリと横になりお腹を見せた。これは犬にとっては、私は無防備で攻撃の意思はありませんよというシグナルだ。一日がかりだったが、どうやらテオは仲間に入れそうだ。
ただ、次回来るときにはテオは去勢手術をした後かもしれず、そうなるとオスでもメスでもない匂いをさせているかもしれない。その時は、果たしてどういう反応を見せるだろうか。
帰る前に、近くにある有名な樹齢400年の桜の大木、越代の桜を親戚中で見に行き、その場で別れて帰ってきた。帰り道、テオを後ろに乗せていたら、お昼にたらふくもらって食ったドッグフードを戻していた。二日間、まったく新しい経験をさせられ、不安と緊張と興奮の中にいたテオは、家に帰るとぐったりしていた。