おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

ポチと遊ぶ

2019-04-30 09:45:13 | 福島

 甥っ子の結婚式で親戚が集まったというので、昨日はタミちゃんの実家まで行くことにした。初めてテオを連れて行くことにしたが、1時間以上のドライブである。犬によっては車に乗せると酔ってしまうというのがいるが、テオはスピード狂の気があるのできっと大丈夫だろう。

 ゴールデンウイーク中なので車が多いかと思ったが、田舎道を行く分には普段と変わりなくスイスイだ。途中でお土産のイチゴを農家で買い、1時間半ほどで到着する。山の中にある実家には、ロンとポチという2匹の犬が放し飼いにされている。どんな犬とも仲良くなるテオにとって、良き遊び相手となってくれることを期待していたが、年長のロンがテオに嫉妬したのか、ほかの人間がテオを撫でようとすると吠えかかる。エスカレートするとテオをかみそうなので、家の中に入ることは断念して近所をテオと歩き回る。メスのポチはロンよりはテオに興味があるらしく、シッポを振りながら近づいてはくるものの、テオが近づくと、ピューっと逃げてしまう。せっかく連れて来たのに、こんなんじゃあ次回はどうしようか悩むではないか。

 昼飯をいただき、昼からはロンが外で寝ていたので、テオを家の中に入れる。そのうち論もやって来て、頭を撫でろと近寄ってきたので、テオを離してロンにかまってやる。ロンも、自分にかまってさえくれればテオのことは放っておけるらしい。

 昼食後、テオを再び外に出すと、ポチが懲りもせずに近寄ってきた。が、今度はテオが顔を舐めてもすぐには逃げ出そうとはしない。テオは調子に乗ってポチの上に乗っかったり、顔を舐めたりしていたが、そのうちポチがゴロリと横になりお腹を見せた。これは犬にとっては、私は無防備で攻撃の意思はありませんよというシグナルだ。一日がかりだったが、どうやらテオは仲間に入れそうだ。

 ただ、次回来るときにはテオは去勢手術をした後かもしれず、そうなるとオスでもメスでもない匂いをさせているかもしれない。その時は、果たしてどういう反応を見せるだろうか。

 帰る前に、近くにある有名な樹齢400年の桜の大木、越代の桜を親戚中で見に行き、その場で別れて帰ってきた。帰り道、テオを後ろに乗せていたら、お昼にたらふくもらって食ったドッグフードを戻していた。二日間、まったく新しい経験をさせられ、不安と緊張と興奮の中にいたテオは、家に帰るとぐったりしていた。

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テオを預ける

2019-04-29 08:47:45 | 福島

 昨日はタミちゃんの甥っ子が那須で結婚式を行うというので、ふたりで出かけた。テオは近所のお宅で預かってもらうことにしていたので、朝の8時に連れて行く。この日のために、向こうから我が家にやって来てもらったり、テオを連れて行ったりして、少しでも慣れさせようとしたのだが、なつくというにはまだまだ時間がかかりそうだった。が、ついに当日が来てしまったので仕方がない、テオが不安がろうと預けて行くしかないのである。

 テオは知らない家の中で、不安そうにそわそわ落ち着かず、外へ出せとドアのところで催促する。
「すぐに帰って来るから、ちょっとの我慢だ」と言って、結婚式場のある那須へと向かう。なんたって超大型連休が始まったばかりで、東北自動車道も混み合っている可能性が高い。とりわけ那須高原は、普段からでも観光客の車で渋滞を起こしている場所なので、早めに出発する必要がある。

 幸いにして高速道路はスイスイと走れたが、那須で高速を降りて一般道に入ると、たちまち渋滞に捕まった。結婚式をあげるホテルは目の前なのに、渋滞で前に進めそうにない。スマホで調べると裏道があったので、住宅街の細い道を走ってホテルに無事到着する。

 テオの様子が気になるので、式の前に電話をかけてみると、受話器の向こうでテオのキャンキャンと騒ぐ声が聞こえる。僕らが出かけて以降この調子で 、さっきまでは疲れて寝ていたが、再び起き出し鳴き始めたとのこと。まったく申し訳ないのだ。とにかく早くテオには留守番に慣れてもらって、おとなしくいうことを聞いてもらいたい。

 結婚式はホテル内の森のチャペルという、なんだかいかがわしい神父さんだか牧師さんだかわからない人が、エンタテーメントたっぷりに進行させた。

 披露宴のパーティーは那須連峰がデンと一望できるホテルの13階のレストランで行われた。こんなに眺めがいい日は滅多にないとホテルの人は言ってたらしいが、お客さんにはいつも言っているのかもしれない。

 遅くとも午後3時には終わると考えていた披露宴は、若者たちのパフォーマンスが次々に行われて、いつになっても終わらない。年寄り連中はかなりお疲れのご様子で、ようやく宴が終わったのは、夕方の5時になっていた。

 混んでいると予想した高速道路が、一般道からでもスイスイと流れているのが見えたので、帰りも高速道路を利用してテオのもとへと一目散に帰る。

 午後7時、ようやくテオを引き取りに伺うと、テオは少しだけ慣れた様子でくつろいでいた。それでも日中はトイレをさせるために度々外には出したとはいえ、ジタバタするテオを連れて散歩はできなかったようである。大変申し訳なかったので、那須でお土産をたっぷり買って来たが、こんな様子ではペットホテルなんかにはとてもじゃないが預けられないのだ。

 もっとも、テオにとっては初めて我が家を離れての留守番。次回はもう少しおとなしく留守番ができるようになるといいな。

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人工知能の前で

2019-04-27 12:27:09 | 日記

 人工知能が発達すれば、人間の現在の仕事の半分が奪われるらしい。単調な仕事や危険な仕事を機械が請け負うというのは、何も今に始まったわけではない。その延長だと思えば、そういうことも当然と言えば当然とも言える。それなら、そういう仕事はさっさと機械に譲り、人間が必要な業種に変われば良さそうだが、では人間でなければならない仕事とは何、ということになってくると大問題だ。

 機械や人工知能も所詮は人間が開発したものだ、くらいは誰だって知っている。人工知能が一見自身で何事かを考えているように見えてはいても、あくまでも考えているように見えているだけで、プログラムは人間が作る。要するに、機械にしろ人工知能にしろ、プログラムがなければ仕事はできないということになる。

 プログラムというのは、問題を入力すれば答えを導くことができるという道筋のことだ。これは計算能力の膨大さでは人間は人工知能の足元にも及ばない。それなら、問題を入力しても答えが出ないものや、問題そのものを見つけるという仕事ならば、人工知能にはできない仕事になる。いずれ人間の仕事は、そういうものに特化されるだろう。もし、そういう仕事ができないというのであれば、おそらく人工知能や機械が動くための下働きに回らなければならないだろう。

 そういう未来がやって来そうだという今になっても、大学の入試はいまだに問題からいかに早く答えを導くかという一点張りだ。近頃では問題から答えまでの道のりを、公式などを無視してショートカットする技術までを教える高校や予備校もあるらしい。が、そんな能力は人工知能の前では、屁の突っ張りにもならない。そして、そういう能力を磨いた人間が、高学歴を手に入れ、官僚などになっていくことを思えば、もしかしたらお役人や官僚という仕事が、一番先に人工知能に取って代わっても差し支えないのではと思ってしまう。

 高齢者の交通事故が多発する昨今、自動運転の車の登場が待たれている。が、実現した暁には、今度は行き先を誤入力するなどの問題が生じて来るだろう。人間がプログラムに書き込む情報自体が、そもそも間違っているかもしれないということを、人工知能が発見する技術は果たして実現するだろうか。

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海か山か

2019-04-26 11:42:46 | イラスト

 2月にテオがやってきた時、体重は3キロちょっとだった。それからふた月、7キロ過ぎまでは大きくなったものの、この1週間体重は横ばいになった。もしかしたら、これで成長が止まってしまうのか。これだと小型犬と中型犬の間くらいで、なんとも中途半端だ。もう少し大きくなってくれた方が、一緒に遊ぶのにはいいんだけどな。大体、頭を撫でてやろうにも、小さいとこちらが腰をかがめなくてはならず、年配者にはつらいのだ。

 昨日の朝、テオを見ていて、なんだか急にデカくなった気がしたので、二、三日前に計ったばかりだったが、体重計に乗せてみた。と、いきなり8.5キロまで増えているではないか。なんだ、急に成長期に入ったか。生後4ヶ月といえば歯が生え変わる頃らしいが、まだまだ成長途上ということなのだろう。

 ゴールデンレトリバーの血を引くドリは泳ぐのが大好きで、季節を問わず、水を見るとすぐに飛び込んでいたが、甲斐犬の血を引くトトは水が大嫌いだった。というより、海に連れて行って無理やり沖で放流したりしたものだから、水嫌いになったのかもしれない。その代わり、山登りは大好きで、一日中登山道を歩いても疲れ知らずで、そのおかげで年寄りになっても足腰は丈夫だった。

 タミちゃんは、テオを猪苗代湖に連れて行きたいと言う。僕はそろそろ一緒に山登りに行きたいと思っている。面白いのは、僕は海の近くで生まれ育ち、タミちゃんは海から遠く離れた場所で生まれ育った。お互い、ないものに憧れを持っているということなのだろう。ゴールデンウイークは、海か山か、どちらかには行ってみたいな。

 近頃は海で遊ぶことはなくなったが、絵を描くとなると、山の絵を描くよりも子供の頃から身近だった海のほうが親近感が湧く。海の絵第三弾は、少女と犬の絵にしてみた。

 画中の少女は、以前にも僕の絵に登場してもらったことがある。海辺でひとりで遊んでいたのが印象的だったが、絵の中では犬も登場させてみた。

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貧すれば鈍する

2019-04-25 11:40:51 | 福島

 図書館から借りてきている小林秀雄の本を読んでいたら、「青年と老人」という文章の中に、こんな言葉があってドキリとした。

「さて年齢を重ねてみると、やはり、次第に物事に好奇心を失い、言わば貧すれば鈍すると言った惰性的な道を、いつの間にか行くようだ。のみならず、いつの間にか鈍する道をうかうかと歩きながら、当人は次第に円熟して行くとも思い込む、そんな事にも成りかねない」

 自分では若い若いと思っていても、気がつけばオッサンを通り越し、ジイさんになろうとしている。アンチエイジングなどとプラカードを掲げなくったって、いつまでも健康で好きなことをやりたいのは同じだ。が、体力はあきらかに若い頃とは違ってくる。となると、同じことをやろうとしても、どこかで手を抜かなければついて行けなくなるのだが、手を抜いているなんてことはあまり認めたくないので、要領が良くなったと別の言葉で置き換えてみたりする。

 貧すれば鈍するというのは、新たなアイデアもなく、新たに行動するでもなく、同じことを同じ要領でこなすばかりになることだ。それを円熟味などと吹聴し、偉そうな口をきくのは恥ずかしい。

 こういうことにドキリとなるということは、僕もジジイの道をうかうかと歩いているに違いない。クワバラクワバラ。新奇なことでも、面倒臭がらずにトライして行く行動力は、いつまでも持ちたいものだ。

 昨日に引き続き、海の絵をアップする。鏡のような砂浜で、ジイさんと孫が遊んでいるところが微笑ましかったので、絵にすることにした。

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父子のいる海の絵

2019-04-24 11:39:18 | イラスト

 自分でもブログを書きながらこういうことを言うのもどうかと思うが、近頃は「発信」という言葉がもてはやされ、誰もが「発信」する世の中になった。SNSやインスタグラムに投稿すれば、世界中の人たちがそれを目にする。いいの世の中になったと言っても、よくよく考えれば一体何を発信しているんだろうと訝しくなる。

 ネットの広まりで、今や世界中とつながっていると言う。人と「つながる」というのは現代を象徴する言葉なのかもしれない。東日本大震災の時にも「絆」という言葉がもてはやされたのと同じ性質がそこにはあるのだろう。「つながる」とか「絆」という言葉がもてはやされるというのは、裏を返せば、これほど人と関わりを持てなくなった孤独な時代もない、ということなのかもしれない。

 ネットをつなげば、どんな情報でも即座に得られる。遠く外国の有名人の動向だって手に取るようにわかるかもしれない。ところが、隣の家にはどんな人が住んでいるかはわからない。美味しいお店のことは知っていても、自分の家の周りの地理についてはまるっきりうとい。そういうことを考えると、情報化社会とは言うが、情報とは頭の中だけの世界であって、まるで映画「マトリックス」のように、仮想現実に生きているようだ。

 自分の足で立っている場所は、ほんの小さなものだ。ところが、その場所については何も知らない。情報化社会とは、そんな取るに足らない足元のことなんか無視していいのだ、ということになると、もはや人間は生物としての人間ではなく、データの一部として存在しているかのようだ。

 暑くなってきたので、涼しげな海の絵を描いてみた。数年前に、鹿島灘に遊びに行った時に目にした光景だ。

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寝相

2019-04-23 11:22:56 | 福島

 昨日の休日は、午前中は1時間半畑を耕し、昼飯後は1時間半ランニングして来た。それからテオを連れて春の野を1時間半散歩したので、今日は足腰が立たないくらい疲れていたが、朝5時半に起きて畑の続きを耕した。

 犬のいない生活をしている間は、休日はランニングには出ても、カメラを持ってのんびりその辺を散歩して来るということがなかった。今は休日の午後にはテオとの散歩という至福の時間が待っている。そういう人間に向かって「犬の散歩、大変ですね」などと声をかけて来るのは、実のところお門違いというものなのだ。

 ぐんぐんと気温が上がった昨日は、満開の桜が一気に散り始めた。代わりに桃の花が満開だ。写真の華やかな景色は、ある普通のお宅の庭を写したものだが、こんな庭を持っているなんて贅沢の極みなのだ。

 足元にはカラスノエンドウが花を咲かせている。もう少し経つとピーピー豆がたくさんぶら下がる。

 たっぷり歩いて満足なのか、途中の原っぱでひと休みするテオ。その風貌はずいぶん精悍になった。が、今朝体重を測ったら、7キロ強でここ数日横ばいになった。もしかしたらこの大きさのまま成犬になってしまうのだろうか。

 見かけは精悍でも、夜寝ているときは間抜けな姿をさらす。

 枕を使い、仰向けに寝るのだ。なんちゅう寝相だ。こんな犬、今まで見たことない。おいテオ、そんな犬はいないんだぞ。

 そうなんですか、とあくまで他人事のテオ。

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テオと畑

2019-04-22 11:57:18 | 福島

 そろそろ畑の準備を始めなきゃならない。ジャガイモは早々に植えたが、これからは夏野菜の季節だ。

 朝からぐんぐん気温が上昇し、体を動かすには暑いくらいだが、風があるので気持ちがいい。午前中は我が家の畑を耕し、午後からでもランニングに出る予定だ。テオに留守番をさせてもいいが、家の中は退屈だろうから一緒に連れて行くことにする。

 テオには胴衣を装着し、リードをつなぐ。僕は長靴に手袋、肥料にクワを持って車に乗り込む。畑まではほんの少しの距離だが、ほとんど車に乗ったことがないテオは、立ち上がって窓の外を見ている。ほら、楽しいだろう、なんて言っているうちにもう畑だ。

 テオには窓を開けた車で待ってもらうことにして、僕は早速クワで土を掘り起こし始めたが、雑草の根がはびこって簡単には掘り返せない。3月にジャガイモを植えたときにはまだ草がなかったので、四畝を作るのに苦労はなかったが、今回は1メートル進むのも大変だ。この分じゃ午前中では終わらないかもしれないな、と考えている横で、テオがキャンキャンと車の中で虐待でも受けているような悲鳴をあげている。そんな声を出したら、近所の人に勘違いされるじゃないか。

 荷室にロングリードがあるのを思い出したので、テオを車から出してロングリードに繋ぎかえる。テオは畑の真ん中までやって来て、なんとか逃げ出そうと釣り上げられた魚のようにピチピチ跳ねている。しばらくそうやってろと、再び雑草と格闘していたら、目の前をトコトコと黒い犬が歩いて行くのが見えた。

 なんということだろう、体の柔らかいテオは、Tシャツでも脱ぐように胴衣をするりと頭から脱いでしまい、どんどんと家のある方角へと歩いて行く。慌ててリードをつかんで追いかけると、テオは脱兎のごとく走り出した。追いかけっこだと思わせたら、二度と捕まらないだろう。気持ちは焦るが、ゆっくり歩きながら対策を考える。テオはよその家の畑をピョンピョン跳ねている。

 近くに棒切れがあったので拾い上げ、「テオ」と名前を呼ぶと棒切れを投げてみた。と、テオは遊んでくれると思ったのか、全力で追いかけ、棒切れをくわえると僕の元へと持って来た。このチャンスを逃したら、テオは警戒し近づかなくなるかもしれない。ここだという瞬間に、必死でテオに手を伸ばすと、うまい具合にテオの首にバンダナがわりに巻いたハンカチに手がかかった。こんなことをしてる場合じゃないんだぞ、とテオを叱り、一旦車でテオを連れて帰る。

 その後畑に戻り続きを耕したが、お昼までやっても雑草を取るだけで終わってしまった。畑に夏野菜の苗を植えるには、まだ二、三回は畑作りをやらなきゃならないな

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犬専用出入り口

2019-04-21 11:28:27 | 福島

 ホームセンターに寄ったついでに、人間や犬が出入りするたびに虫が入るので、何かいいネットはないかと探してみた。昔の蚊帳のように、サッシの外に防虫ネットのようなものをぶら下げられないかと考えたが、畑の作物を害虫や野鳥から守るためのネットは、サッシの外にぶら下げるには尋常ではなくデカイ。買ってもほとんど無駄になりそうなので、次に網戸の網をどうにか工夫できないかと網戸のコーナーに立ち寄ると、猫用の出入り口というのが目に止まった。犬用はないかと探すと、隣に小型犬用、中型犬用の出入り口というのがぶら下がっている。

 出入り口と言っても、ドアのようなものではなく、網戸の隅っこに両側から網を挟む形でプラスチック製の枠を取り付け、中の網をカッターでくり抜く。その後、ぽっかり空いた空間に専用の網を張った出入り口をぶら下げるというものだ。端っこには磁石がついているので、犬や猫が自分の頭の力で出入りした後も、磁石のおかげで扉がブラブラしないという仕組みだ。

 縦横30センチ四方ほどの出入り口のついた中型犬用というのが、4500円ほど。手持ちがなかったので、その場を後にしたが、家に帰ってタミちゃんに話すと、これから虫も出てくるし買っておいても無駄にはならないかも、と言うので、外出するというタミちゃんについでにホームセンターに寄ってもらい買ってくるようお願いした。

 それにしても、サッシの枠に取り付けるならともかく、網戸の網に直接取り付けるというのはなんとも頼りない。出入りするたびに体が出入り口に引っかかれば、そのまま網戸の網が取れてしまいかねない。半信半疑、説明書通りに設置してみると、案外丈夫にできている。これならすぐにどうこうということはなさそうだし、網が緩んだりすれば、一旦取り外し、再び網を張り替えた後に設置することもできる。

 早速テオの胴体を掴むと、頭を扉に突っ込んでやる。「ほら、ここから出入りできるからな。これからはサッシのガラスや網戸をガリガリやるんじゃないぞ」と教え、自分の力で頭を突っ込むよううながす。が、元来が慎重派なテオは、ブラブラしている扉に頭を突っ込むなんてことはしない。「ダメだなあ、じゃあもう一度挑戦するぞ」と言うと、家の中を逃げ回るばかりだ。

 果たして、せっかく作った出入り口から、テオが自らの意思で出たり入ったりする日は来るのだろうか。

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ゴールデンウイーク中の休み

2019-04-20 12:16:39 | 福島

 今年のゴールデンウイークは、天皇が交代し、年号も変わるということで、長い長いゴールデンウイークになる予定だ。本来なら気候もいいゴールデンウイーク中は、我がカフェにとってもかき入れ時のはずだが、親族の結婚式に招待されているので、その辺りをまとめて休日とすることにした。

 そんなわけで「アトリエ・カフェ 青い犬」は、2019年4月28日(日)〜30日(火)を三連休といたします。それ以外は定休日となる月曜日も休むので、ご来店予定の方はご注意ください。

 結婚式に出るのは久しぶりなので、とりあえず靴と白いネクタイを新調した。テオは近所の人に預かってもらうことにしている。朝に出発して夕方には帰って来る予定だが、できれば一緒に出かけて、式場の床に伏せをして待たせておく、というような芸当ができればいいが、まだしつけを始めていないテオには、待ってもらう以外ない。

 翌日は親族も集まっているというので、タミチャンちの実家に行って来る予定だ。テオの顔見せもあるし、犬たちが2匹いるので、一緒に遊ぶかどうかも試してみたい。

 残りの1日は、テオを連れて遠出してみたいと考えているが、ゴールデンウイーク中はどこも渋滞しているし、人混みも避けたい。近くの山に行くか、おそらく誰もいない福島の海まで足を伸ばしてみるか。原発で避難地域になっていた場所も徐々に解除になり、帰還する人たちもいる。昔に比べると寂しくなったであろうそういった場所に足を運んでみるというのも、福島に住む人間としては意味があるかなという気もする。復興だの原発の風評被害の払拭だの言ったところで、地元の人たちが寄り付かないというのでは、掛け声ばかりで実質は伴わないだろう。

 もう少し休みが取れれば、復活した三陸の電車にも乗りに行きたいし、民話の里としても有名な遠野地方にも行きたい。テオがもう少し大きくなれば、早池峰山とか飯豊山とか、蔵王山とか、東北の山にも出かけてみたいものだ。

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