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おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

踊り子草

2014-03-31 16:19:29 | 福島

 雨は上がったが、猛烈な風が相変わらず吹き荒れている。首からカメラをぶら下げ近所を犬と散歩して回るが、こんなに風の強い日は、ほとんど野鳥の姿を見かけることはない。ときおり薮の中からホーホケキョとうぐいすの春らしい声が聞こえてくる。どこからか風に乗って、ケーンというキジの声が聞こえてくる。

 野鳥が駄目なら、こういうときは下ばかり向いて歩く。雪もなくなり、草花が一斉に活動を始めている。

 オオイヌノフグリは今が最盛期なのだろう。田んぼの畦に小さな青い花を群生させている。一週間前には姿を見かけなかったヒメオドリコソウも群れて咲いている。九州にいたときはピンクの花と言えばまず目立つのはホトケノザで、ヒメオドリコソウは福島に来て初めて見た。僕が知らなかっただけなのだろうか、それとも寒い地方に育つのだろうか。

 桜の蕾もだいぶ膨らんできた。梅は早い木は満開に近いものもある。

 冬が長い分、東北は一気に春がやって来る。もちゃもちゃしていると、あっという間に春が終わってしまうのだ。

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ツバメの飛来

2014-03-30 14:31:07 | 福島

 昨日、散歩の時に頭上を横切る黒い影を見た。そのシルエットから「ツバメだ」と思わず声が出た。ただ、あまりに一瞬の出来事だったので、もうそろそろやって来てもおかしくはないなとは思うものの、いまひとつ自信がなかった。

 が、今朝は電線の上に止まっているツバメを2羽見た。もう勘違いではない。確実にツバメは南の国から飛んできているのである。

 ツバメというと、僕なんかは夏のイメージしかないが、意外と姿を見せ始めるのは早い。気象庁が出している「ツバメの初見日」のデータを見てみると、去年2013年の福島市での初見は平年より6日遅い4月16日とある。郡山市はもう少し南なので何日か早くなるはずである。ちなみに栃木県の宇都宮市の平年は4月4日とあるので、この辺の平年の初見日は4月5~9日あたりということになる。今年はそれよりも一週間ほど早いということだろう。ついでなので、大分県ではいつ頃だったかなと調べてみると、平年は3月12日である。やはり九州と東北ではひと月近く時間差がある。

 ツバメが夏の印象が強いのは、家の軒先に巣作りをし子育てをするのが梅雨時期。南の国に渡って行くのが9月中旬から10月の下旬頃なので、卵から孵った幼鳥たちも交え、一番数多く見られるのは8月から9月の一番暑い頃になるからだろう。うだるような夏、真っ青な空を切り裂くように滑空するツバメの黒い影は、やはり夏が一番似合うのである。

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東北は早春

2014-03-29 12:32:29 | 福島

 九州では桜が満開だという。東京でも今週末はお花見をする人たちも多いようだ。福島はというと、残念ながら桜の蕾はまだ固く、あと一週間ほどしたらぼちぼち開花を始めるらしい。日本三大桜のひとつ「滝桜」の見頃は、例年通り4月20日くらいになりそうだ。

 日本全国春爛漫かと言えばそうではなく、西日本が初夏の陽気になろうと、北日本はようやく長かった冬を抜けたところなのである。この前のお彼岸だって、お墓に供える花がないので、福島では簡単な造花を生ける。造花といっても決してリアルなものではなく、花らしく見えるといった程度の簡単なものだ。これがすべてのお墓にお供えされた光景は、無彩色だった世界がぱっと華やかになり豪勢だ。ただ、九州から来た人間の目には珍しい不思議な光景でも、地元の人にはごくごく当たり前で、日本中が同じようにやっていると信じて疑わないだろう。

 冬が長い分、春は一気に訪れる。

 ちらほらと咲き始めた梅の花の下では、地面のフキノトウがニョキニョキと一斉に姿を現し、ツクシも気の早いのがフライング気味に顔を出す。「夏が来れば思い出す」で有名な「夏の思い出」で歌われる水芭蕉は、早春の花だ。

 さて、来週には梅の花に続き、桃の花、桜の花も咲き始めるだろう。三春の名の由来となったと言われる三つの春が揃うと、いよいよこの辺も春本番なのである。

 
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悲しい風景

2014-03-28 16:12:37 | 福島

 椎名誠さんの文庫本を買って来て読んでいる。別にファンというわけではなく、身軽に世界中を旅する椎名さんの行動力には惹かれるが、その行動力さながらの身軽でおおざっぱな文章は、読んでいてあまり面白いと思ったことはない。が、タイトルの「北への旅」と、表紙に使われていた津軽辺りの寒そうな漁村の白黒写真に惹かれて買ってみた。

 ただ、期待して買った「北への旅」は、北といっても東北でも北のほう、津軽半島とか竜飛岬とかが中心で、僕が想像していた「東京より北」というのとは違って限定的だった。ちょっと残念。東北全体のものが読みたかったんだけどな。

 で、本の中身はといえば、ラーメンを食ったり、祭りを見学したりと、その辺の旅行記とあまり違いはない。が、そんな中にあって「悲しい風景もあるよ」という章は、世界中を旅した椎名さんならではのもので面白かった。

「人は見慣れた風景の美しさには気がつかない<公式>みたいなものがあるようだ」という。「チベットの高地遊牧民は毎日頭の上にひろがっている凄まじいくらいに大きくてすきとおった青空や、夜の広がりがそのまま輝いているような銀天の美しさをあまり認識していない」。「ネパールの山岳民族も、満天の星空などにあまり興味がない」。「モンゴルの遊牧民は花に興味がない」。「赤道近くに点在する南の島の人々は珊瑚に関心がない」。「カナダ北部の人はオーロラをあまり見ようとしない」。

 同じように醜いものも、見慣れてしまうと関心は薄くなる。中国や南米の田舎はゴミだらけのところが多く、ゴミさえなければと思うが、そのことの無念さに気がつくのは外国人の目だけ。

 で、日本では何が多すぎて目に入らなくなっているかというと、「広告の看板」、「海岸の波止めブロック」、「コンクリートで溝化された川」。日本全体では、ありのままの自然の風景は急速に失われている。椎名さんが東北を旅するのは、東北にはまだ自然が残っているからだと言う。が、そんな自然の風景も、見たいものだけを見、見たくないものは視界の外に追いやるという努力をして、ようやく手に入れることができる。果たして、美しい風景というのは、消えてしまって初めて、「昔はいい風景があったなあ」と思い返すのかもしれない。

 政治家に望むことの上位に、常に「景気の回復」が言われるたびに、「風景」なんて見慣れたものは、意識の外にあるんだろうなと考えてしまうアベさんなのである。

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物件

2014-03-27 14:32:24 | 福島

 ここ何日か、毎日のようにシジュウカラが巣箱の様子を見にやって来る。どうやらここを新居に決めようとしているみたいだ。もしかしたら、すでに巣作りを始めているのかもしれない。

 なるべく驚かさないように、カフェの中からそっとカメラのシャッターを押して観察を続ける。シジュウカラは来る時は必ずつがいでやって来て、まずオスらしきほうが巣箱の中をのぞいて異常がないか確かめる。次に実際中へ入り大丈夫となると、入れ替わってメスらしきほうが巣箱に入っていく。

 その間、オスは必ず近くの枝に止まって、ツツピーツツピーと鳴き続ける。きっとその鳴き方で、メスに外の様子を知らせているのだろう。

 巣箱からメスが何度か顔を出す。「ここに決めたから」とでも言っているのか。それとも「あんた、早く巣作りの材料を集めてきてよ」とでも言っているのか。あるいは、「声が小さいから、中にいたらちっとも聞こえないわよ。それじゃあ見張り役としては役立たずよ」とでも言っているのか。

 巣箱から出て来たメスらしきほうが、さっとどこかへ飛び去る。と、近くの枝でピーピー鳴いていたオスらしきほうは、あわてて後を追って飛んで行く。「オレを置いていくなよぉ~」。

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ばったもん

2014-03-26 18:01:17 | 福島

 HPが新聞や雑誌で紹介されたり、田舎暮らしの楽しさについて書いて欲しいという原稿依頼を受け、雑誌にちょっとだけ書いたりしたことがある。そんなわけで、トトは実物は出なくても、名前だけは公の場に出たことはあった。が、いまだ顔写真が公の場で紹介されたことはない。ドリに関しても、いまだ公の場に紹介されたことはない。アトリエ・カフェ「青い犬」がガイドブックで紹介された際も、犬たちが写真付きで紹介されることはなかった。

 ところが、このたび「レトリバー」の4月号で、看板犬特集を組むというので、なんと「ドリ」がカフェとともに写真入りで紹介されることになったのである。

 もっともドリは掛け合わせるのに失敗したレトリバーらしいので、正真正銘とは言えないバッタモンの可能性が大だ。それでも、雑誌の原稿なんかいい加減なもので、電話でちょこっと取材しただけで、お店と犬たちの写真を送ってくださいということだった。わざわざこちらからバッタモンです、と言うまでもあるまいと、何も言わず写真だけ送っておいた。

 で、晴れてドリとトトはともに雑誌デビューを果たしたのである。

 特集は大々的に組んであったが、ドリとトトはその他大勢の扱いである。トトなんか、レトリバーでもないので、ミックス犬としておまけでしかない。それでも「一番写真写りがいいなあ」と感心しているバカ親なのである。看板犬として、人間のように背筋を伸ばして写っているところなんか、役割をちゃんと理解しているようだ。

 というわけで、雑誌では小さくて見えにくいので、オリジナルの写真をアップしておく。

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青の時代

2014-03-25 13:26:52 | 日記

 イラストレーターで作家の安西水丸さんが、脳出血のため死去されたというニュースが流れた。71歳だった。村上春樹さんとよく一緒に仕事をしていたので、名前だけは聞いたことがあるという人も多いだろう。

 イラストレーターとして有名だった安西水丸さんを僕が初めて知ったのは、「青の時代」という漫画だった。当時へたうまと言われた子供が描く絵のようなイラストが流行する中、安西さんの絵は、もっとずっと単純な線だけで構成され、「クレーのようだ」と僕は見るなりそう思った。

 「青の時代」は、漫画雑誌「ガロ」に掲載されていた。安西さんの自伝的な要素の強い作品で、シンプルな線で、故郷の千葉県千倉を舞台に、子供の頃の切ない情景を描いていた。なんとも言えない叙情性が漂っていたので、僕は数千円という高価な単行本も迷わず買い、房総半島の先っちょにある千倉へも電車に乗って出かけ、千倉駅や漁港の様子をスケッチブックにパステルで描いた。

 死んだというニュースを聞いて、もう30年も前になる記憶が鮮明に蘇ってきた。

 昔から、観光やレジャーの要素の強い旅行はあまりしたことがなく、旅情をかき立てられるのは、いつも好きな作家に関連する土地やその作品の舞台となった場所を尋ねるような旅だった。印象の度合いは、愛読した深さによる。

 最近、そういう旅行をあまりしてないなと思う。今、そんな旅に出るとしたら、思いつくのは写真家・星野さんが活躍したアラスカかな。国内なら、もう一度「青の時代」の舞台となった千倉も作品を片手に再訪してみたい。

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春の山

2014-03-24 16:15:56 | トレッキング

 天気がいいので、安達太良山の表登山道に行ってみた。頂上のほうはまだ1メートルを越す積雪があるから、カメラを持ってのんびりぶらつくというわけにはいかない。今日のところは、最初から歩けるところまで歩いて引き返すつもりだ。

 もしかしたらまだ雪が残っていて、登山口まで僕の車で行けるかどうか心配だったが、道路からはすっかり雪はなくなっていた。とは言うものの、登山道は10分も歩くと、枯れ葉の道から雪道へと代わった。

 三連休で登山に来た人がいるのか、雪の上にはいくつもの靴跡がある。みんな雪なんか物ともせずに出かけて来るんだなあと感心する。

 少しずつ高度を上げて行くと、辺りはすっかり雪景色になった。溶けた雪に足が埋まり、ズルズルして前に進むのが大変だ。足跡はいつの間にか、スノーシューの跡に代わっていた。こういうときは靴底につけるアイゼンより、かんじきのようなスノーシューのほうが楽チンだろう。

 そうこうしているうちに、雪はどんどん増え、スノーシューの跡もなくなった。途中でこれ以上進むのを断念したのだろうか。

 ここから先は、まったく足跡がなくなり、この雪山の中に僕の足跡が刻印されていくのがなんとなく嬉しい。正確に言うなら、今日はトトもお供しているので、僕らの足跡が正しい。全身汗だくになって少しずつ先へ進む。

 振り返ると、僕らの足跡。高村光太郎の「僕の前に道はない 僕の後ろに道はできる」という詩を、地で行っているのだ。

 2時間ほど歩き続け、お昼の太陽に溶けかかった雪が、ますますズブズブになってきたので、引き返すことにする。すでに靴下はビッショビショなのである。

 歩いている間、木々の間から、ヤマガラやコゲラ、シジュウカラやヒガラ、ホオジロやカケスなど、さまざまな野鳥の鳴き声を聞いた。リスやウサギに遭遇するかなと期待して目を凝らしていたが、トトも別段騒ぐ様子もなかったところを見ると、近くには出て来なかったのだろう。 

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早春の公園

2014-03-23 12:45:34 | 福島

 そろそろ桜の便りが聞かれるようになった今日この頃、三春はようやく梅が申し訳なさそうに花をつけた。

 郡山方面の先にある栃木の那須あたりには、まだまだたっぷり雪が残って寒そうだ。西日本では初夏の陽気というから、同じ日本でもずいぶんとタイムラグがある。

 風は真冬並みに冷たいが、そろそろカタクリの花が咲く頃じゃないかと思い、近くの「さくらの公園」に行ってみることにした。去年はこの時期に、花芽を食べる野鳥のウソを見かけたので、運が良ければ遭えるかもしれない。

 公園には雪はほとんど残っていなかった。今年の大雪のせいで、たくさん植えられた桜の木が何本も倒れていた。太い枝を落としているのもあれば、根っこからボッキリと折れてしまっているのもある。

「どこかに鳥、いねえかぁ~」と、山積みになった枯れ葉の上をカサカサと歩き回っていると、鮮やかな小鳥が目の前を横切った。「ウソか」。

 が、レンズを通して見た鳥は、紅色ではなく橙色をしていた。「ウソじゃなかった。ウソというのは嘘だけど」。家に帰り図鑑を調べると、どうやら夏羽のアトリのようだ。夏羽というから、てっきり真夏の時期だと思っていたが、春先にはすでに夏羽になっているらしい。

 

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福島について

2014-03-22 16:56:53 | 福島

 せっかく福島県に住んでいるので、少し福島のことを調べてみようかと「あなたの知らない福島県の歴史」という本を買って来て読んでいる。大分にいたときも、せっせと図書館の郷土のコーナーでいろいろ調べ、村おこしのグループが出す観光案内の本の原稿を少しだけ担当したことがあった。意外とみんな自分のいる場所のことを知らないので、いざ地元の自慢をしてくれということになると、腰が引けてしまうのである。

 というわけでもないが、知っているというのはそれだけ世界が広がる。逆に言えば、知らない分だけ世界は欠け落ちているということになる。それだけ愛着も湧きにくいということだってあるだろう。

 で、歴史についてはともかくも、福島県についてその概要だけでも書いておくと、まず都道府県の中では、北海道、岩手県についで三番目の広さを持っている。明治になって、磐前(いわさき)県、福島県、若松県とできたが、その三つが合併して今の広さになったので、でっかくなってしまった。でも、人口はたいしたことがなく、一番多い郡山市で34万弱。これは埼玉県で言うと所沢市とどっこいどっこいだ。

 以前は三つあった県は、地形に沿ったもので、太平洋と阿武隈山脈にはさまれた地域が磐前県、今で言う浜通り。阿武隈山脈と奥羽山脈にはさまれた場所が福島県、今で言う中通り。西部の会津盆地を中心とした若松県、今で言う会津地方である。

 と、地理の話をしてもあまり興味は湧かないが、ひとつだけ面白いのは、日本でただひとつ、隣の県と隣接しながら車で行き来できないのが福島県と群馬県である。というのも、県境に観光地として有名な尾瀬があるからで、自然保護のため自動車道路が造られなかったからである。そのため、隣接しているはずの群馬県に行くのに、福島の人は栃木経由か新潟経由でしか行けない。どうしても直接行きたいという強情な人は、尾瀬を歩き、至仏山を越えて行かなければならない。

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