おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

しもやけ

2015-02-28 14:48:57 | 福島

 毎年しもやけができる。今年もみごとにしもやけができた。テレビを見ていたら、北海道の人でしもやけの人なんて滅多にいないという話をしていた。僕なんかは九州にいたって冬はしもやけになる。両手の指、両足の指、鼻の頭、とにかく先端は全部しもやけになるといっても過言ではない。きっと血流が悪いんだろうと思う。

 ここ数日、「たった一人の北極行」という本を読んでいる。北極点を目指して、たったひとりで歩いて目指す。荷物はソリに乗せ、腰に結んだロープで引っ張る。氷原といっても真っ平らなわけではないので、盛り上がった氷の間を迷路のように進む。氷の上なので、たまに知らないうちに流されたりする。連日零下30度だの40度だのいう世界なので、本人はしもやけどころの話ではない。軽い凍傷で爪は剥がれ、危険の連続で神経をすり減らす。

 というような本を読んでいると、僕のしもやけなんかは蚊がさしたようなもんだという気になる。たかだかしもやけだ、北極やエベレストにいることを思えば、まだまだ耐えられるはずだ。

 そんなことを想像しながら、朝、犬の散歩のときに犬のウンコを拾ったり、洗濯物を外に干したりしている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

季節を先取り

2015-02-26 14:46:03 | 福島

 朝から小雨が降っている。家の外壁が汚れているので、磨いてやろうとデッキブラシを買ってきたが、雨なので今日はやらないことにした。

 雨は降っているが、冬の雨とは違って細い柔らかな雨だ。週末には再び冷え込むらしいが、最近は買い物に出るのもダウンジャケットは着ていかない。気分はもうすっかり春なのである。

 四月の展覧会のための絵も、季節を先取りして描かなければ、当日は季節外れの絵になってしまうだろう。

 というわけで、タンポポとツクシの絵を描いてみた。田んぼは田植えのために代掻きを済ませ、空にはフワフワした綿雲が浮かんでいる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初鳴き

2015-02-25 12:05:00 | 福島

 ここ数日暖かい日が続く。このまま春になるのかなと思うが、まだ二月。どかっと積雪があったりするので油断ならない。

 巣箱を掃除したら、間髪入れずシジュウカラが頻繁にやって来るようになった。散歩をしていてもジュクジュクと大きな声で鳴いている。どうやらペアを作り、子育てをするための場所を探しているようだ。

 繁殖と言えば、ウグイスがいい声で鳴くのも、繁殖のための縄張りを主張するためだと聞いたことがある。こう暖かければ、そろそろウグイスが鳴いてもおかしくないな。と考えた瞬間、林の中からケキョケキョとウグイスが声がした。まだまだ鳴き方がへたくそで、ホー、ケキョと鳴く。去年産まれたウグイスなのかな。

 桜の木のテッペンから、ヒューヒューという口笛のような音が聞こえてきた。桜の芽を食べに来たウソに違いないと目を凝らすと、梢の先っちょに、赤いマフラーを首に巻いたような姿のウソが止まっていた。ヒューヒュー。ウソもちゃんと季節を知り、桜の芽を食べに来たのだ。

 ベニマシコやメジロといった野鳥の姿もときどき目にする。冬はもう後ろ姿を見せている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

理想と覚悟

2015-02-24 12:07:59 | 福島

 「春から冬へ」第四弾を描く。小さくてよくわからないだろうが、丸太の上にいるのはジョウビタキだ。今の時期頻繁に目撃する野鳥なのである。

 で、話し変わって、先日普段お世話になっている近所の人が三春に護憲の会を作るというので参加できないか打診に来た。「今、世の中はどんどん戦争ができるような仕組みに変わろうとしている。今の憲法九条があるかぎり戦争の歯止めになっているので、なんとかこの憲法を守りたい」。

「戦争をしたくないという主旨は多いに賛成ですが、今の憲法を守るというと僕には違和感があります。どちらかというと僕は改憲派なのです。だからといって安倍さんのやり方に賛成しているわけではありません。僕が変えなきゃならないと思っているのは、もし万が一戦争が起った場合のことを何ひとつ想定していないのが気に入らないのです。

 例えば、原発の再稼働にしても安全性云々のことばかりが取り上げられ、絶対に安全だから再稼働するという。でも、この世には絶対安全なんてことはないのだから、もし万が一原発事故が起きたらどうするのか、その土地に住めなくなった住民はどこへ移住するのか、汚染された瓦礫や核燃料はどこに持って行くのか、こういうことがすべて決定した上で、再稼働か否かを問うのが順序として正しいのではないでしょうか。

 ただ安全だとか、戦争しないとかいうのは結局は理想を語っているに過ぎない。理想の下で議論するから、いざことが起ると人はあたふたと尻の座らないことになってしまう。何ごとも決定するには、覚悟があるのかないのか、この一点にかかっているはずなのです」

 ということで今回の参加は見送らせてもらったが、実際には憲法のことなんかよく知らないので、勉強会でもあれば出ますと答えた。

 ただ理想にすぎない憲法を掲げ、その実行については解釈の仕方でどうにでもなるというのが一番困る。それじゃあまるで、制限速度50キロのところを55キロで走っても切符は切られないが、65キロだと警官の気分次第で切符を切られてしまうのと同じだ。それじゃあ困る。いっそ制限時速を80キロくらいにし、それを違反すると牢屋か免許の取り上げが待っている、そのくらいきちっとしておいた方がいい。

 でも、こういうのが日本人は一番苦手なんだな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中古物件

2015-02-23 11:52:20 | 福島

 庭とベランダに巣箱をかけている。巣にくるのはほぼシジュウカラと決まっているが、ペアでやってきては出たり入ったりと忙しくしている。あるとき、巣箱から子供のシジュウカラが巣立って行こうとしているのに出くわした。元気な子供から飛び立って行ったのか、最後のシジュウカラは巣穴から顔をちょこんと出しているが、なかなか飛び立って行こうとしない。ついに決心したのか巣箱から飛び立ったが、すぐ下の芝生の上に落下し、その後はちょこちょこと歩いて移動していた。

 あれ以来毎年楽しみにしているが、巣立ちに立ち会うことができない。そうこうしていたら、巣箱は毎年キレイに掃除しておいてやらないと、次の住人がやって来ないよと教えてもらった。人間だって、アパートを借りる時には、きちんと掃除した物件じゃなきゃ住む気にならない。

 最近シジュウカラが頻繁に我が家に訪れ、巣箱を覗いたりしているので、今日はあわてて巣箱の掃除をした。

 予定では蝶番をつけたりして、開けたり閉めたりできるようにしようと思っていたが、中古物件の巣箱は痛みが激しく、いろんな細工に耐えられそうにない。

 とりあえず新調にノコギリで巣箱を切ってみると、中になにやらいっぱい詰まっている。引っ張り出すと、草や羽でつくったヒナのためのゆりかごがそっくり出て来た。

 せっかく作ったものを捨てるのはもったいないが、きれいにしないことには中古物件に新しい住人が来ないとなると仕方がない。中をキレイにすると、再び板を打ち付けてもとの位置に戻した。

 さあ、リフォームも済んだし、今年こそ巣立ちが見られることを期待しよう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春はすぐそこ

2015-02-21 10:48:02 | 福島

 朝、犬たちを連れて散歩に出ると、真っ白い雪を冠った安達太良山が、真っ青な空にくっきりと映えていた。冬の間は雲に包まれていることの多い安達太良山だが、今朝は雲ひとつない快晴で、久しぶりに全体像を見ることができた。

 雲がなく晴れ上がった日は、放射冷却でいつもより寒い。サッシを開けようとするとガリガリと凍りついている。生け垣の葉っぱもカリカリに凍りつき、スズメたちは羽の下に空気をたっぷりと溜め込んでまん丸に膨らんでいる。

 寒いのは寒いが、陽射しには春の気配がいっぱいだ。散歩から帰ると、犬小屋の中に入れてある毛布をベランダに広げ、お陽様に当てる。犬たちはリードにつながず中庭に放すと、ベランダの毛布の上でひなたぼっこをする。

 冬から春へ。そんな絵を描いてみた。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

偉い人

2015-02-20 17:16:44 | 福島

 連日国会中継をやっている。以前はおもしろがって見ていた時期もあるが、民主党が政権を取った後のていたらくを見せられてからは、政治にまったく興味がなくなった。ニュースでは誰それがヤジを言っただの、言い過ぎて謝罪しただの、どう見ても国政と関係ないような話題ばかりだ。そして相変わらず、どこそこから金をもらったの、金を渡したのという話で、政治家というのはどんなに時代が変わっても変化しない化石のような人たちなのかと思う。

 政治家を見ていると、どうも自分が偉い人だという勘違いをしているんじゃないかと思う時がある。周りが「先生、先生」とおべんちゃらを言うからその気になってしまうのだろうが、医者のように病気を治すわけでもないし、講義をして生徒を育てるわけでもない。どこをどう間違ったら「先生」になるのだろう。大体政治家が「先生」と呼ばれたときに、ちゃんと「私は先生ではありません」とはっきり言うべきなのだが、そんなことを言った政治家がいたとは話に聞かない。

 国の先頭に立ち、舵取りをするのが政治家だと考えている人もいるだろうが、政治家には国を動かす力はない。国はいつだって勝手にどこかしらに向かう。それは国民ひとりひとりの総意かもしれない。あるいは人間の欲望が人間自体を動かしているのかもしれない。国は勝手にどこかしらに向かう。政策や法律が追いつかないので、ずっと後ろのほうから政治家やら役人が追いかけている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生涯現役

2015-02-19 17:01:49 | 福島

 エベレストに登った三浦さんも凄いが、三浦さんのお父さんも100歳まで現役でスキーのガイドをしていた凄い人だ。世の中にはときどき老人なのに、若者より若い老人がいる。

 今日、三春の図書館に本を返しに行き、次は何を借りようかと書架を眺めていたら、「好奇心ガール、いま97歳」という本があった。著者は笹本恒子さん。そういえば以前テレビで紹介されていたなあと思い出した。確か現役の報道カメラマンという紹介だったはずだ。

 で、深く考えずに借りてくることにした。少しページをめくると笹本さんが撮った写真が紹介されている。なんたって1世紀近く生きた人なので、その写真に移し出された被写体は、日本の現代史とも言える。

 笹本さんのおじいさんは、4歳の頃、そのまたおじいさんに背負われ、ペリーの黒船を見に行ったとある。明治維新より前の話だ。

 今年は平成になってすでに27年。つまり平成になって産まれた子供が、すでに27歳になる。

 長く生きるということは、それだけで凄いことなのだと今さらながら思う。最近は子育てが大変だと自分の子供を殺したりする母親がいるが、どんな状態であれ、この世に存在することが大事なのだ。この世は生きるに値するかしないか、そんなことはどうでもいいのである。そういうアベさんの夢は長生きだ。大体歳をとれば、若い頃の悩みというのは、たいした悩みじゃなかったなと思うのが普通である。長生きすれば、きっと軽々と生きていけるのだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

湿雪

2015-02-18 11:11:16 | 福島

 天気予報を見ていたら、明け方まで湿雪、午前中みぞれ、午後には雨となっていた。この季節、雪と雨のちょうど境にあって、上空の温度が1度違うだけでまったく影響が変わってくるのである。

 この前まで乾いてサラサラの雪が降っていたが、今朝からはみぞれまじりの雪が降っている。朝から何度か雪かきをしたが、ビッショビショの重たいやつだ。こういう雪は車が通ると押し固められ氷と水になるので、ドロドロのぬかるみみたいになる。

 暖かい部屋から外を見る。

 部屋からベランダに出て写真を撮る。

 玄関の方に回って家の前を写す。

 雪景色だが、重たい雪に春の近づくのを感じるアベさんは、少しずつ東北の気候に慣れて来たということだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新たな味

2015-02-17 16:13:16 | 福島

 フキノトウが顔を出したが、食べるにはまだ小さい。九州ならもう食べられるほど大きくなっているかもしれないが、福島ではスーパーに行ってもまだお目にかかれない。

 フキノトウはなんといっても天ぷらがうまい。フキ味噌にするのもいいが、峻烈な春の香りを味わいたいと思えば、天ぷらが一番だ。

 ところが、最近同じような味を別の食材で味わえることを発見した。食感がちょっと違うが、ほろ苦い味はかなりフキノトウに近い。それは春菊だ。春菊といえば鍋にはかかせないが、天ぷらにしても意外といける。葉っぱなので水分が少ないので、カラッと揚がってサクサクの食感が楽しめるし、少量の春菊でも天ぷらにすればたくさんできる。なんたって、フキノトウに比べれば手に入りやすいのだ。

 という新発見によって、我が家では最近春菊の天ぷらが食卓に上がる。続けて食ったので、フキノトウの天ぷらを口にする前に、少しばかり春の香りに食傷気味になっているのである。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする