日中は20度まで上がる気温も、早朝はまだまだ寒く、地面は半分凍っている。福島にも開花宣言が出たので、来週には花見シーズンに突入するだろうが、桜の花以外は案外ニュースにはならないのだ。
このところ、ドリの調子が悪かったり、トトが高齢で歩けなくなっていたりしたので、散歩も家の周りで済ませることが多くなっていた。去年の春頃は、2匹とも元気そのもので、遠くまで歩き、野鳥を探したり、野草を見たりしていた。1年でこうも変化するとは、犬と人間の生きる速度の違いを痛感する。
梅や桜は近所でも見ることはできるが、カタクリやキクザキイチゲといったスプリング・エフェメラルは、特定の場所に行かなければなかなか見ることができない。今日は早起きすると、ドリを車に乗せて、近くの農業公園まで出かけてみることにした。昔なら歩いて行けた距離なんだけどなあ。

雑木林が若葉をつけるのはもう少し先。この時期は雪もなく、林床の奥まで太陽の光が届き、地面から次々とスプリング・エフェメラルたちが顔を出す。



ここは数年前にカタクリが群生するのを発見し、それ以来毎年のように足を運んでいる。年々勢力範囲を広げ、最近は足の踏み場もないくらいカタクリが密集する地帯になっている。そのせいか、以前はなかった「かたくり」と書かれた看板が立てられていた。

林の中では、コジュケイやガビチョウなどの野鳥の鳴き声が騒々しく響いている。時々ウグイスの艶やかな歌声が聞かれ、目の前を小さなカシラダカの群れが飛び交う。
今年もカタクリを見たので、そろそろ帰ろうと車に乗り込むと、目の前にキジが微動だにせず直立していた。助手席にいるタミちゃんに、「キジ、キジ」と声をかけると、慌ててカメラのシャッターを何度も切っていた。キジは「満足しましたか」とでも言いたげにこちらを振り返ると、ゆっくりと丘を下っていった。































