タミチャンの会社が休みというので、少し早いが夏休みということでキャンプに行くことにした。月曜日の午後に出て火曜日のお昼には帰ってくる予定なので、あまりいろんなことはできない。とりあえず、浄土平で満天の星空を見るのが最大の目的だ。
日暮れには早いので、浄土平の途中にある安達太良山の自然遊歩道に寄ってみた。山歩きというにはあまりに規模が小さいが、ドリとトトも連れているので易しいコースも結構大変だ。ただ、渓流沿いを歩くコースは暑い夏にはぴったりで、水大好きなドリは、渓流に首まで浸かってまるで風呂にでも入っているようだ。


浄土平には5時過ぎに到着。日中はきっと大勢いただろう観光客はまったくいない。吾妻小富士に登り、噴火口のお鉢周りをしたけれども、若者ひとりに会ったっきり、僕らの貸し切り状態だった。



それにしても、ドリを引っ張ってるということだけで、緊張感は半端ない。ドリに引っ張られた拍子に、いつ噴火口に転げ落ちるかと心配していたが、感心なことにいつもはわがままなドリも、このときばかりは身の危険が迫っていると思ったのか、僕の指示におとなしく従っていた。
吾妻小富士から帰って来る頃には辺りが暗くなってきたので、早速車の後ろにテントを張る。

ターフを張ったロープに引っかからないよう注意していたら、思いっきり引っかかって石ころだらけの地面で膝をしたたか強打した。
日が沈むと、雲はすっかり空から消え、満天には今まで見たこともないような星空が広がった。写真を撮ろうとしたけれども、なかなかシャッターが切れず、星空の写真は1枚もうまく撮れなかった。しかしながら車とテント、星空を撮った写真は、我ながらほれぼれする自信のひと品だ。

夜通し星空を堪能しようと考えていたけれど、7月なのに寒さが半端じゃない。Tシャツにウインドブレーカーを羽織り、羽毛の寝袋にくるまっているのに、凍えそうに寒い。テントを這い出し外に出る勇気はなかった。
翌日はすっかり凍えた状態で目覚め、暖を求めてあわてて下山する。時間が早いので猪苗代湖に行って朝飯をとる。山ではへなちょこ野郎なドリも、水辺では実力を発揮する。

湖の南の布引高原でヒマワリ畑を見ることができるとの情報で、時間も早いので遠回りして寄ってみることにした。
が、高原に着くと、そこにはヒマワリの苗やコスモスの苗を見ることができるばかりで、花はまだひとつも咲いていなかった。きっとお盆の頃にピークを合わせているのだろう。その代わり、近くの老人会の人たちだろうか、野口英世のカカシを先頭に、得体の知れないカカシまで様々なカカシを畑に立てていた。気味悪いものもあれば、笑えるものもあった。北海道にでも来たような雄大な景色は、花がなくても十分楽しませてくれた。

