ひと月前に行ったばかりの一切経山~鎌沼トレッキングに、今回はタミちゃんを同行して出かけた。トトはドリと留守番。
朝からどんよりと雲が垂れ込め、山歩きには最悪のコンディションだが、もしかしたら山のテッペンは雲の上に頭を出しているかもしれないと、一縷の望みをかけて出発する。というのも、以前小雨模様の天気の中を出かけたものの、山は雲の上に頭を出し、一日見事な青空で、下山して来ると下界はまだ小雨が降っていたことがあったからだ。
が、そんな望みも浄土平につくと見事に裏切られ、あたり一面真っ白な霧に包まれている。駐車場で観光客相手に玉コンニャクを売っていたお店の人も、今日は一日こんなだろうと諦めていた。
まあ、霧は霧で普段とは違った山歩きができるだろう。幸い霧は濃いが雨は降っていない。残念なのは、タミちゃんが一切経山からの眺望を楽しめないことだ。


標高1600mの駐車場をスタートする。気温は10度を切っているだろう。吐く息も白い。やっぱり山の秋はひと月早い。ひと月前はうだるような暑さで、トトも僕も汗だくだったのが、今回は雨合羽を着ているのにそれでも寒い。途中で指が凍りそうになってきたので、あわててザックから手袋を取り出さなきゃならなくなるほどだ。

一切経山に登る避難小屋の分岐点に到着しても、山の頂きはまったく見えない。

これが一か月前に同じ避難小屋を撮った写真。このひと月で、季節がずいぶん進んだのがわかる。


同じく鎌沼でも、この一か月で紅葉はずいぶん進んでいる。
大体福島と九州で秋の訪れがひと月は違うのに、山の上はさらにひと月早いのだから、僕の季節感からすればふた月も秋を先取りしたことになる。九州でお彼岸の時期と言えば残暑が厳しくまだまだ辺りは緑が覆い、真っ赤な彼岸花が田んぼのあぜ道を埋めつくしている頃だ。


昼飯はサンドイッチを用意してきていたが、コンロでホットコーヒーとコーンスープを作ると、熱い液体が体中に染み渡り冷えきった体をほっかほかにしてくれた。不思議なことに、食事休憩をしている時だけ一瞬霧が晴れ、鎌沼の上に青空が顔をのぞかせた。