おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

年老いる球技大会

2024-07-14 12:05:19 | 福島
 今年は地区の世話役のひとりになっているので、今まで関係なかった行事のことにも関係しなければならない。で、引き受けた時から気になっていた地区の球技大会が始まるので、その準備にも関わっていかなければならないのだが、まず参加する人がまったくいないというところから始まる。

 というのも、競技種目はゲートボール、グラウンドゴルフは年寄りでもできるが、そのほかにもソフトボール、バレーボールがある。前者二種目については、地区の住民が高齢化するのに合わせ新たに追加した競技だろうが、ソフトボール、バレーボールは昭和の頃の競技種目だろうと想像できる。誰もが草野球をやっていた時代、東京オリンピックで火がついたバレーボールブームは遥か昔のことなのだ。その頃に盛んに行われたのがソフトボール、バレーボールで、子供だった僕にもその記憶はある。男はソフトボール、女はバレーボールと球技大会といえば、それがメインだったのである。

 が、時代は流れ、地区の競技大会に参加するのもみんな年寄りになってしまった。となると、ソフトボール、バレーボールはハードルが高い。走れないし、滑り込めないし、ボールが当たったら骨折しそうだしで、年々参加者は減る一方である。実際今年のわが地区からの参加は、ソフトボール3名、バレーボールはいないのが現実だ。

 こうなっても、競技種目を変更しようとしないのはどういうことなのかというと、そもそも地区の球技大会自体が年寄りをメインに企画しているわけではなく、地区対抗の球技大会であるため、若い人から年配の人までの参加がモットーだからである。

 そんなわけで、結局毎年ソフトボールに参加する人は同じ顔ぶれ、ゲートボールも同じ顔ぶれ、グラウンドゴルフも同じ顔ぶれ、新顔はいないし、年を追ってできるメンバーが減っているのである。

 こんなことならいっそのこと球技大会という名称を変え、ゲーム大会とでもしたらいいんじゃないかと思う。年配の人間でも簡単にできるモロックだとかボッチャだとか、障がい者にも門戸を広げると良い。年齢も性別も障がいも関係ない大会こそ、これからの時代求められているように思うが、そういう提案はなかなか通らない。毎年大会後には反省会という名の飲み会が催され、来年はどうするかというような話はまるっきり出てこないのである。まったく今の日本の政治の縮図そのものなのである。
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