おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

春の準備

2017-02-27 16:31:50 | 福島

 ホームセンターに行くと、種芋がたくさん売っていた。ということは、そろそろジャガイモを植える時期なのだろう。

 毎年畑の準備が遅れ、慌ててホームセンターに行くと、種芋やら野菜の苗やら、ほとんどなくなっている状態になっている。次こそは早めに準備をしようと思っているが、気がつくといつでも出遅れている。

 朝、スーパーに出かけるために車を飛ばしていると、道路脇の畑で鍬を持ってせっせと畝を作っている老夫婦の姿を見かけた。もしかしたら、この春もすでに我が家は出遅れているのか。今日は朝からのどかな春模様で、ランニングにはもってこいの日なのだが、今日走ってしまうとそのあと畑に行って作業するなんて無理になってしまう。仕方ない、今日のところはランニングは中止にして、畑を耕すことにするか。

 午後、昼飯を食った後に畑に出かける。大根や白菜の終わった畑は、オオイヌノフグリやハコベラが密集する雑草畑になっていた。こりゃまずいな。早速鍬を入れると、芝生のように雑草に覆われた表面がペロリと剥がれる。これを耕していると言うのかは、はなはだ疑問だ。

 それでも3時間かけ、なんとか作業は終了したが、巨大なマリモが点々と転がったような畝では、畑とは到底言えないだろう。ここに肥料やら石灰やらをまき、もう一度丁寧に耕して、いい土にしないことには、野菜のミニチュアみたいなものしか収穫できないに違いない。

 とにかく、この春はなんとかみんなと同じスタートラインにつけそうだ。我が家の庭先にフキノトウが二つほど出ていたので、今夜は天ぷらでも作って、しっかりと早い春を味わうことにしよう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

梅一輪

2017-02-26 11:38:28 | 福島

 風もなく、朝から青空の広がる春らしい日になった。こんな日はお日様が高くなるのを待って、少し遅い散歩に出る。首にはカメラをぶら下げ、時間を気にすることなくのんびり歩き、犬たちが道草を食うのにも付き合う。

 梅で有名な水戸の偕楽園で満開で今が見頃とニュースでやっていたが、こんなに暖かいなら、きっとこの辺りの梅の花もほころんでいるだろう。期待しながら歩いていると、紅梅がすでに咲き始めていた。

 周囲にある白いの梅の花はまだ蕾も固く、今日明日で咲くということはなさそうだと思っていたら、別の場所の梅の木にたった一輪だけ咲いているのを見つけた。

 すぐに「梅一輪一輪ほどの暖かさ」という句が思い浮かぶ。誰の句だったかな。芭蕉さんだったかなと半信半疑で家に帰ってから調べると、服部嵐雪という人の句だった。なんだ、全然知らない人じゃないか。でも、句だけは有名なんだな、僕だって知っているくらいだから。

 ほかにも早春に咲く福寿草が黄色い花を咲かせ始めていた。

 家の裏のモクレンも日ごと蕾が膨らんでくる。

 雪の消えた地面を、ツグミが虫を探してウロウロしている。

 カタクリやキクザキイチゲといったスプリングエフェメラルの姿はまだ見かけないが、そういった花を目にする日も近そうだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ネット社会

2017-02-25 12:55:10 | 福島

 北朝鮮の正男くんが暗殺された事件で、若い女の子たちが実行犯として逮捕された。その後の報道では、ネットアイドルを目指していたとかタレントを目指していたとかで、どうやら映像の仕事の関係者を名乗る者たちにうまく利用されたのだろう。

 子供たちの将来の夢を聞くと、最近はユーチューバーが上位にランクインされるという。お笑いタレントも近頃はYoutubeで突然注目されたりする。その注目のされ方は、本人たちでさえ驚愕するくらいの取り上げられ方だが、数ヶ月経つと忘れ去られる。

 「仕事の流儀」というNHKの番組でも、ネットにアップする写真が世界的に話題になり突然忙しくなったカメラマンを紹介していた。今では誰かのアシスタントになるとかどこかの会社で下積みを経験するということなしに、アマチュアからいきなり世界的な有名人になることがある。テレビではそれを新しいタイプの写真家の登場と紹介していたが、写真家だけではなく、すべての分野でそうした現象が起こっている。

 注目されるのに努力はほとんどいらない。一般人もアイドルも芸人も芸術家も、宝くじのような確率で注目されれば、あとはSNSで限りなく拡散する。

 もしかしたら、社会そのものが一回こっきりの使い切りの人間だけを必要とし始めているのかもしれない。生まれた時からスマホが身の回りにある世代がこれから世の中に増えてくるが、世の中は横のつながりばかりが強くなっていくだろう。どこまでも地道に自分の世界を掘り下げていくというタイプの人間は、時代遅れになっていくのだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春何番目

2017-02-24 12:33:09 | 福島

 朝から強風が吹き荒れている。が、ここ数日は雪の舞う寒い日が続いていたため、同じ強風でも暴風雪とでも呼んだほうがぴったりの毎日だった。

 風は冷たく、時々山から小雪が飛ばされては来るが、青空が広がり日差しは強い。裏のモクレンの枝には、膨らみかけた蕾がたくさんついている。暖かい地方ではすでに梅は咲いただろうが、この辺の梅や桜の蕾も日毎大きくなっている。梅が咲くと散る前に桃や桜が咲く。そんな日ももう遠くはない。

 東北は本来は春一番は吹かないんだと言う。理由はよくわからないが、春一番が吹いた後もちっとも春らしくならずに大雪が降ったりするので、気象庁も東北と北海道は除外しているのかもしれない。ただし最近は地球温暖化の影響で、山間はともかくもこの辺の気候は昔の関東くらいにはなっているようだ。そろそろ天気予報でも、「春一番が吹きました」と言ってもいいのではないだろうか。それだけで気分はぐっと春めいて来るのだから。

 今年は風の強い日が多い。春が近づくと三寒四温と言うけれど、近頃は三日風が強く、その後穏やかな日が続く。暖かい日は、犬たちはテラスか人工芝の上で長々とお日様を浴びて寝る。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

噂の犬

2017-02-23 10:55:29 | 福島

 年の暮れ、「Collar ふくしま」というペットを扱ったフリーペーパーの編集者から、「おたくの犬たちを取り上げたいですけど、取材は大丈夫ですか」と問い合わせがあった。「どうぞどうぞ、看板犬ですからどんどん取り上げてください」と返事しておいたら、年が明けて記者とカメラマンがやってきた。

 2匹にポーズを撮らせて写真を撮るだけだが、1匹を座らせると片っぽうが歩き出す、というようなことを繰り返し、なんとか雑誌に掲載できそうな写真を撮ってもらう。

 2月の終わりに「春号」が出るということで楽しみにしていたら、編集者じきじきに刷り上がったばかりのフリーペーパーを30部持ってきてくれた。「足りなかったら言ってください」ということだが、30部も貰えば十分だ。きっと知り合いの多い人は、もっと欲しいと言うんだろう。

 福島在住で興味のある人は、動物病院やペットショップ以外にも、ホームセンターやスーパーにも置いてあるようなので探してみると案外簡単に見つかるかもしれない。ちなみに表紙は元AKBのメンバーの篠田麻里子さんなので、それを目印にすると見つけやすいかも。「噂のわんこ」ということなので、これから福島では噂が噂を呼んで人気者になるに違いない。

 それにしてもカメラ目線のドリは、緊張しすぎて固まっている。面白すぎるぞ。

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪ストレス

2017-02-22 12:58:53 | 福島

 ようやく寒波が抜け、今日は朝から暖かな日になった。が、天気はあいにくの下り坂で、今夜から明日には雨になりそうな気配だ。

 さすがに東北の冬は寒く、雪が降らない日だって日中の最高気温が氷点下というときがある。日中に降る雪は積もらないものだと思っていたが、この辺では朝だろうが昼だろうが、気温の低い日は容赦なく積もり始める。

 昨日も朝起きるとうっすらと雪が積もり、道路はコチンコチンのアイスバーン状態だ。こうなると僕の車はまったく坂道を走れなくなるので、氷が溶けるのを待つしかなくなる。明日の朝は凍ってると思ったら、前日には買い物を済ませていなければならない。

 春まで雪が消えない豪雪地帯や、毎日の通勤に車を使っているなら、否応なく車を買い替える必要があるが、雪でどうしようもなくなるのは年に数回なので、未だに九州仕様の車で頑張っている。

 が、ちょっとの凍結でも神経を尖らせ、天気予報とにらめっこで毎日の予定を立てる生活はかなりのストレスとなる。どうせなら、いっそひと思いに大量の雪が降れば、カフェを臨時休業にすることもできるのだが。

 先週カフェに来たお客さんは、この辺に越して来て2年目だということで、今年の冬は凍結した道路で自損事故を起こしてしまったと話していた。

 冬の間、晴れ間のほとんど広がらない日本海側の天気もストレスだろうが、中途半端に降ったり止んだりするこの辺の天候も鬱陶しいなあ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みぞれの中

2017-02-21 12:11:36 | 福島

 昨日の休みは、天気予報では午前9時ごろにみぞれが降った後は、お昼には晴れ間が出るようなことを言っていたので、それを信じて9時過ぎにランニングに出ることにした。ちらほらと雪が舞ってはいるが、天気予報通りならすぐに止むはずだ。

 30分ほど走ったものの雪は止まない。しかしながら汗をかいた体には、ちらほら降る雪でクールダウンできるため、水分の補給のために立ち止まる必要を感じない。もしかしたらいつもよりたくさん走れるかもと、少しだけ自分自身に期待する。

 1時間走っても、雪は止むどころかますます激しくなる。1時間半走ったところで、前が見えないくらいの雪が降り出した。おまけに風もあって横殴りの雪だ。仕方がないので、畑の脇にあった小屋の屋根を借りて様子を見ることにする。

 サラサラの雪ならともかくも、水分たっぷりのみぞれなので、帽子も服もすでにびしょびしょだ。薄着で走っている僕とすれ違う車の運転手はびっくりしていることだろう。

 じっとしていては体が冷えるばかりなので、みぞれの中を再び走り出す。ここからなら頑張れば1時間で家に帰り着くだろう。ちょうどお昼には帰り着く計算だが、途中で凍えて行き倒れになったら気象庁を恨むことにしよう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初リス

2017-02-20 13:11:49 | 福島

 散歩の途中の道端にクルミの木が植わっていて、去年はそこでクルミの実をくわえたリスの姿を立て続けに目撃した。顎が外れそうなくらいの大きなクルミをくわえた姿で、木の幹にしがみついて必死で気配を消している様子は、思わず笑ってしまうほどの可愛さだった。

 クルミの実がすべて落ちてしまうとリスの姿も見かけなくなっていたが、今朝の散歩では同じクルミの木の近くで、ガサゴソと音がするのでキョロキョロすると、地面にいたリスが慌ててクルミの木をよじ登った。が、葉っぱをすべて落とした木では身を隠すところがないと判断したのだろう。1メートルも昇らないうちに地面に飛び降りると、道路を横断して向かいの雑木林の中へと駆け込んで行った。

 ウサギの足跡は頻繁に目撃するけれども、この時期にリスを間近で見ることができるとは、朝からテンションマックスになった。そういえば、今年初めて見るリスだな。

 昨日アップした描きかけの柿の絵は、とりあえず背景の空をくわえてみた。当初の予定通り、橙色と青色の配色は強烈になったが、成功したかどうかは怪しい。もう少し手を入れたほうがいいのかな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

空の青に悩む

2017-02-19 11:28:58 | 福島

 青空は広がっているものの、冷たい北風が激しく吹いている。我が家の犬たちは風の冷たさよりも日光の暖かさを選び、テラスの床にへばりつくようにして寝ている。きっと背中はポカポカなのだろう。気温は一向に上がらないものの、窓から見える景色は春めいてきている。裏にあるハクモクレンの枝の先っちょには、早くも蕾がたくさん付いている。

 暖かさを感じる花の絵でも描こうと色々モチーフを探したが、これといったものが見つからないので、明るい柿の実を描くことにする。柿自体は今まで何枚か描いているが、今回は青い空を背景に真下から見上げた柿を描いてみようと思う。柿のオレンジ色と空の青色が補色の関係になり、緑と赤、紫と黄色のように強い対比を生み出す配色だ。

 とりあえず二日がかりで柿の木と実を描いた。空は、青といってもいろんな青があるので、どうしようか迷っているところ。きっと空の色でがらりとイメージが変わってしまうだろう。さて、どんな仕上がりになるかな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

間借り犬

2017-02-18 12:15:15 | 福島

 二日間ほど春のような陽気で、我が家の犬たちも自分の小屋よりも陽の燦々と降り注ぐテラスの方がいいと見え、2匹してダラーっと日がな一日惰眠を貪っていた。

 今日は昨日までの南風と違い、北からの風が吹き込んでいるせいで、冬に逆戻りだ。灰色の厚い雲に覆われた空からは、時折花びらのような雪が舞い落ちてくる。こんな日はさすがに犬たちも自分の小屋にしけこむかと思いきや、ドリは相変わらずテラスにいて、家の中の様子を伺っている。時々前足でトントンと叩く。気づかないフリをすると、ムキっとした顔で再びドンドンとやる。「こらこら、あんまりやるとサッシのガラスが割れてしまうぞ」。

 うるさいので、おやつを持ってドリを小屋へと誘うと、ドリの小屋の中ではトトがちゃっかりと横になっている。ドリ、トトそれぞれに小屋があるのだが、丸くなって寝るしかないトト小屋に比べると、ドリの小屋の方がでかいせいで伸び伸びと寝ることができる。大雨や風の強い日なんかには、たまにドリ小屋に避難し、2匹で仲良く寝ていることもあるが、いつの間にかドリ小屋の方が快適だと気づいたのかもしれない。

 ドリは入ろうとするとトトが中で寝ているので、首だけ突っ込むと頭を引き、「ほら、居候がいて僕の居場所がないんです」という顔で訴える。

「トト、居候なら居候らしく、もう少し隅っこに詰めたらどうだ」。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする