おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

狸と鳥居の絵

2022-02-12 10:49:39 | イラスト

 この前の鳥居の絵に続いて、別の鳥居の絵を描いてみた。この前の鳥居が神社の鳥居なら、今回のは里山のあちこちにある小さなお宮に続く鳥居だ。この鳥居を同じような構図で描くのは、3回目くらいになる。

 なるべく単調な色面で、色数を制限し、陰影で奥行きを出すということを気にしながら描き始めたが、雑木林の感じを出すのがうまく行かない。実際には、空が見えないほど密集した木々も、僕の手には負えない。さあ、どうしたものかと考えるうちに、結局白いまま残すことにし、雪が積もった里山風景へと主題を変更した。

 木や枝をたくさん描くのは面倒だ、枯葉の積もったところも難しい。と、ちっとも先へ進まなかった絵も、雪景色にすることで一気に完成させることができた。というより、妥協の産物の絵が生まれた。

 あんまり単調なので、画面に里山を象徴するタヌキを2匹描き加えることにした。鳥居は石造りだが、黄色い色調にし、タヌキや石段も黄色にした。あとは空の青の2色の構成である。絵としてはうまく行かなかったが、雰囲気はそこそこのんびりした感じが出せたかもしれない。僕の中では与謝蕪村の句、「菜の花や月は東に日は西に」みたいな絵が描きたいと思っているのである。

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