朝から大雨が降っていてランニングに出ることはできないので、昨日あたりをつけておいたランニングコースの下見に、車で行くことにした。大体の見当では30キロくらいだと踏んでいたが、もしかしたら35キロくらいあるかもしれない。
車を走らせながら、歩道の幅や交通量を確認し、歩道のない場所では田んぼの畦など迂回路があるかどうかもチェックする。最後に家からの距離がはっきりしているさくらの公園の駐車場に車を止め、走った距離を合計してみる。結果、28キロで思ったほどなかった。アップダウンがきつい場所がかなりあるので、平坦なマラソンコースにしたらもっと距離があるかもしれないが、山の中を走るトレイルマラソンからすると、入門者用の高低差だろう。
この前から読んでいる「BORN TO RUN」の売り文句に、これを読んでアメリカ中のランナーが一斉に考えを変えたとあった。一体何があったのかと期待して読み進んでいたが、ついに愕然とするような事実の記述になった。書かれていたのは、ランナーの足の故障の多さについてなのだが、その故障を生んでいるのがランニングシューズの開発と軌を一にしているという事実なのである。
体型にも走る距離にも速さにも関係なく、多くの人を調査した結果、5000円以下のランニングシューズより一万円以上のランニングシューズを履く人の方が2倍足に故障を抱えていたのだ。
それはつまり、緩衝材などで足を衝撃から守ろうとすればするほど、足は本能により固い安定した地面を求め強く踏み込んでしまうためだったのだ。ちょうど体操選手が、マットが柔らかいほど強く踏み込んで安定した着地をするのと同じなのである。
そしてさらに衝撃的なのは、そもそもジョギングという概念を世に持ち出し、ランニングシューズを開発して売りまくったナイキも、その事実は承知しているというのだ。そもそも良かれと思い開発された靴は、いずれ事業となり、ついには金儲けのタネになるという典型的な事例なのだろう。
ランニングシューズ開発の根本には、人の足は走るためにはできていないから、なるべく保護してやろうという思想がある。が、最近の研究では、人間の足は人間が唯一地面に接する箇所で、手や顔と同じくらい鋭敏さにおいて発達しているはずである。そのため、靴を履くというのは、実は腕にギプスを巻くようにいつしか足の本来の機能を損ねている可能性があるという。だったら裸足が一番なのかというと、実はその通りで、世界中にいる裸足で暮らす民族には、水虫を筆頭に足の故障はないらしい。人はもしかしたら、靴を履くことで膝や腰を自ら痛めている。
1年ほど前にスポーツショップに行って初心者用のランニングシューズを買ったが、あの時見たピンからキリまで飾ってあったランニングシューズの数々は一体何だったんだろうか。店員は、そういうことを知ってか知らずか、機能や効能を熱心に説明してくれたが。