おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

青空を走る

2021-05-31 11:47:19 | 福島

 梅雨入り宣言は出ていないものの、ずっと梅雨らしい日が続いていた福島だが、今日はびっくりするくらいの爽やかな夏の一日になっている。真っ青な空、真っ白な雲、そよ風が吹き、これ以上ないというほどの好天だ。

 先週の休みはタミちゃんの実家に出かけていたため、ランニングができなかったので、今日は朝食を摂った後はすぐに走る準備をする。膝と腰を守るためのランニングタイツにショートパンツ。上は汗を吸わないポリエステルのTシャツに、帽子とサングラスという出で立ちだ。

 サングラスは、二重になっていて中に度付きのレンズが入っている。以前はコンタクトにサングラスだったが、汗が大量に目に入るので、コンタクトをしていては都合が悪いのである。

 というわけで、早速出発。日差しは強いが、風が気持ちいい。何も考えず、ただ足の調子に任せて飛ばしてみる。今日は記録のことなど考えず、全力で走り、息が切れたらのんびり歩くということを繰り返すことにする。限界を超えて苦しいだけがスポーツではない。普段はあまり動かすことのない自分の体を、全力で動かしてみるというのは、思ったより楽しいことなのである。

 仕事ではストレスに押しつぶされそうになり、ヘトヘトに疲れるということは多いかもしれないが、自分の意思で「もう無理」というところまで体を動かしてみると、こわばった精神が解きほぐれて行くような気持ちになる。運動をした次の日に、筋肉痛になり、「あははは、笑わせないで。腹筋が痛い」という苦しさは、ストレスからくる苦しみとは全然別物なのである。

 青空の下、最初の30分を全力で走る。汗が吹き出し、髪の毛の間から玉のような汗が飛び散るまで頑張る。限界がくると木陰に入り、呼吸が整うまで持参したスポーツドリンクを飲みながら、風に吹かれていると、こんな休日の過ごし方は最高だという幸福な気持ちに包まれる。おまけに、まったくお金を使わないで過ごせるというビックリするような特典も付いてくるのである。

 帰り道は、クタクタになっているけれども、少しでも手足を動かしていればいずれ家に帰り着くだろうと、無の境地で走るアベさんであった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

男爵、メークイン

2021-05-30 11:32:14 | 12音詩

 朝、テオをケンくんと遊ばせた後、今日は我が家の家庭菜園の様子を見に行くことにした。家庭菜園は、もちろん収穫し食べる喜びもあるが、うまく行ったり行かなかったりの、育つ過程を見ることにも楽しみがある。でなければ、スーパーで買ってきたほうが、よほど安上がりだったりするのだ。

 以前は、家庭菜園でトウモロコシやスイカに挑戦したこともあったが、そろそろ収穫だという時になると、決まって野生動物が食べてしまって、まったく口に入らないということがあったので、最近は作らなくなってしまった。野生動物が侵入しないように、杭を周囲に立て、ネットを張り巡らしたりもしたけれども、トウモロコシの先端は野鳥が食べてしまったりして、結局収穫できないということもあった。美味しいものは、人間以外の生き物にとっても同じなのである。

 一度植えて育たなかったオクラを、再度植え直してはみたものの、今日来てみるとやはり萎れて今にも消えてなくなりそうになっていた。一体何が悪いのか、今年はオクラはダメかもしれない。

 キュウリやナス、トマトは順調に成長しているので、支えの棒に縛り付けているヒモを、一旦解いて、改めて高い位置で結び直したので一句。

 「背が伸びたキュウリを結ぶ」

 ジャガイモは葉っぱにつく害虫退治のための消毒を終え、今は花が咲き始めているところだ。これは男爵の花。

 そしてこれがメークインの花。

 畑で野菜を作るというのは、スーパーで買ってきたのでは知ることのできない花を見ることができるということでもある。ジャガイモの花、キュウリの花、ナスの花。野菜の花は、花としても鑑賞して楽しめるものがたくさんある。

 田んぼの脇のあぜ道を歩いて家路に着くと、田んぼの上ではツバメが虫を追って飛び回っている。

 「夏をクルクルツバメ飛ぶ」

 我が家の庭には、数種のバラが植えられている。これからはバラの花の季節なのである。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カビだらけになる前に

2021-05-29 11:58:23 | 日記

 昨日は、車の窓ガラスが木っ端微塵に砕け、僕の心も同じようにボロボロだった。梅雨時期の今、早くガラスを入れてもらわなければならないので、早速車屋さんに連絡を入れたところ、メーカーからガラスを取り寄せ、ガラス屋さんに取り付けてもらえるのは最短で5日後となった。

 値段は4万7000円ほどというが、僕の場合点検時の安心プランというのに入っていたため、3万円はそちらから下りるという説明を受けた。車両保険も使えるけれども、5万円以下ではその後の等級が上がって、損になってしまうから使わない方がいいという説明だった。

 というようなわけで、少しは肩の荷を下ろし、砕けたハートも接着剤で貼り付けるくらいの応急処置はできた。

 で、今朝は車のことはうっちゃいといて、風呂掃除に励むことにした。昨夜湯船に浸かってのんびりしている時、何気なく風呂場を見渡して、あちこちカビで黒くなっているのに気づいたからだ。「うちの風呂って、こんなに汚かったっけ」

 もともとが中古住宅だったので、風呂の壁のペンキも色あせ、変な色になっていたのだが、ホームセンターで浴室用のペンキというのを買ってきて、爽やかなミント色に塗った。タイルの目地も、ブラシで磨くとすっかりカビも落ち、リフォームしたての浴室くらいにはきれいになった。

 が、ペンキを塗るのにカビをすっかり落としたわけではないので、数年するとペンキの下からうっすらとカビが生えてくる。その度に掃除をしてカビを落としていたが、そのうちペンキもあちこち禿げてきたので、去年、改めて浴室用のペンキを塗り、再びリフォーム済みくらいに蘇った。

 そんなことで、今年はカビの心配はいらないかと安心していたが、やはりカビは簡単に増殖してしまうようで、洗面器の裏だのタイルだの黒いものがポツポツとついている。壁もなんとなく色が悪くなっている気がする。

 で、朝からせっせと風呂掃除を敢行し、梅雨の時期を前に浴室のカビを落とした。カビは一旦増え始めると、雨後の筍のように増植してしまうので、とりあえずひとこごちついた気分だ。

 風呂の蓋の裏に生えたカビは、浴槽に蓋が浸かるくらい水をため、そこに漂白剤を入れて蓋をつけておくと、1日でピカピカに蘇る。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木っ端微塵

2021-05-28 10:38:59 | 福島

 連日、雨が降ったり曇ったり、すっきり晴れる日がない。今日は久しぶりに朝から青空が見えている。こういう貴重な日は、大物の洗濯をしたり、外での仕事をしたりと大事に使いたい。

 アンはと言えば、早速お日様の当たる窓辺で、体をこれ以上伸ばせないというところまで伸ばして日光浴をしている。

 朝食を済ますと、カフェの駐車場として借りている空き地の草刈りをすることにした。放っておくと、草が伸びてどこまでが駐車場かわからなくなる。普段使っている僕にはどうということはなくても、初めて来るお客さんなんかは、バックしすぎてストンと空き地から転げ落ちるということだってあるかもしれないのだ。

 というわけで、草刈機を担いで駐車場に行くと、まずは僕の愛車を移動させる。小石が飛んで、車のボディに傷でもついたらたまらない。後悔先に立たず、転ばぬ先の杖だ。

 バリバリバリと駐車場の草を刈って行く。ブタナの黄色い花やアカツメクサの紫の花、除虫菊の白い花と、駐車場はまるでお花畑の様相だが、感心してもいられない。さっさと刈ってしまわないと、カフェの開店に間に合わなくなる。

 1時間半、空き地のほとんどを刈ってしまったので切り上げることにする。車の後部のドアを開け、草刈機やオイルを乗せると、バタンとドアを閉める。

 その時だった、ボロボロと何かが窓から落ちたのが見えた。泥でもついていたのだろうか。不審に思い、窓の方へ回ってみて驚いた。ドアを閉めた衝撃で、窓ガラスが木っ端微塵に割れて、大きな穴が空いているではないか。きっと草刈りの最中に小石が命中し、ヒビが入ってしまったに違いない。

 ガラスに触ってみると、ポロポロと細かくなったガラスの破片が、次々に落ちてくる。車の窓ガラスは、一部が割れるということはなく、全体に蜘蛛の巣を張ったようにヒビが入ってしまうのである。

 時間がない中、慌てて応急処置を施す。物置にあった透明なプラ板の残りを窓の形に切り抜くと、荷造り用のテープで張り付ける。ボロボロのガラスはそれ以上落ちて来ないように、こちらもテープを張り巡らす。それだけやってしまうと、すぐに車屋さんに電話で状況を知らせる。

 窓ガラスは嵌めるだけだから、物さえあれば1日で作業は終わるそうだ。僕の場合は安心プランというのに入っていたので、それを使えるというので、少しだけホッとする。とは言え、多少なりとも無駄なお金と余計な時間と精神的な落ち込みは、避けようと思えば避けられただけに、結局後悔先に立たずになってしまって残念で仕方ない。とにかく、車屋さんが詳しい費用と修理日を知らせてくれるのを、待つしかないアベさんなのであった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポトフを作る

2021-05-27 12:03:34 | 日記

 新型コロナウイルスのせいで、飲食店に行きづらくなっている。出前を取るということもできるが、こういう時だからこそ料理を作れるようにしておくというのも、危機管理のひとつじゃないかと思う。

 カフェの材料を仕入れるのにスーパーに頻繁に出かけるが、カゴいっぱいに出来合いのものを山のように入れている人が多い。買いだめをして少しでも買い物の回数を減らそうとしているのだろうが、カゴから見えているものは弁当やら惣菜ばかりで、あれではその日のうちに食べてしまうんじゃないかと思う。

 最近は料理をしないのは、若者ばかりではないようで、お年寄りのカゴも弁当や惣菜でいっぱいになっている。お茶もペットボトルでまとめ買いだ。せめてお茶くらいは、急須にお茶っぱを入れて飲むくらいの手間をかけても良さそうだが、そんな余裕もないくらいに、忙しい毎日を過ごしているのだろうか。

 テレビを見ていると、料理初心者が挑戦する料理番組がいくつかあるが、不思議となぜか若い男が挑戦するという構成になっている。料理ができない、イコール男というのは昔の話で、料理をしない若い女性もいるだろうし、年配のオッサンやオバサンでも料理に関しては初心者だという人はたくさんいるんじゃないかと思う。ジェンダーレスと口では言いながら、案外テレビ番組は、ステレオタイプの発想から抜けきれないものが多い。

 近頃外食をとんとしなくなっているので、自分で作って食べることがほとんどだ。こうなるとすぐにレパートリーが尽きて、カレーだけど豚肉を鶏肉に変えるといった目先の変化で誤魔化してきたが、たまには料理のレシピでも見ながらちゃんと作ってみようと挑戦することにした。

 今ある野菜は、キャベツ、ジャガイモ、ニンジン。それから朝採れたばかりの新玉ねぎ、貰い物のタケノコ。うーん、考えつくのはやはりカレーぐらいだ。

 で、ネットで素材から検索してみると、ポトフという料理が出てきた。名前は聞いたことはあるが、レストランで注文したこともないし、自分で作ってみたこともない。レシピを見ると、調味料は塩、コショウ、ワイン、コンソメくらいしか書いてないので、これならできそうだと作ってみることにした。

 手順はほとんどカレーと同じだ。ジャガイモ、ニンジンを大きめに切り、新玉ねぎは小さいものを丸ごと使うことにした。キャベツはザク切り、タケノコは穂先の柔らかいところだけを使う。ウインナーソーセージは冷蔵庫にあったが、ベーコンも使いたいので、これだけはスーパーに行ってブロックのものを買ってきた。298円なり。

 で、ベーコンやらソーセージやらをニンニクと一緒に炒め、野菜をゴロゴロ入れて塩、コショウをし、白ワインがないので料理酒で代用する。あとは水を入れ、コンソメで味をつけたらおしまい。隠し味にローリエを入れたいが、そんなものはないので、棚を漁って出てきたクローブを入れた。

 あとは1時間、コトコト煮たら出来上がり。マスタードを添えて食べると、自分で作ったとは思えない絶品だった。明日も同じのでいいかなと思ったが、もうジャガイモを使い切っていた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

吟歩する

2021-05-26 10:39:32 | 12音詩

 「吟行」という言葉がある。辞書を引くと、和歌や俳句など詩歌を吟詠しながら歩くこととある。また、和歌や俳句などの題材を求めて名所旧跡に出かけることともある。

 天気が悪い日は、カメラを持って出ても、あまり撮りたい意欲に駆られないため、こういう時には僕の編み出した12音の俳句、ひねくり出し句をメモ帳に書きつけることにしている。すると、たちまち朝の散歩は吟行となるわけだが、和歌や俳句に肩を並べて吟行を名乗るのはおこがましいので、僕の場合は新たに「吟歩(ぎんぽ)」という言葉を作っておく。作ったところで、誰も使わないだろうが。

 さて、俳句の17音に比べ、5音も少ないとなると、難しいことを言うことはできない。情景を歌うと、ただ事実を述べているだけになってしまう。そこで、俳句のように季語に捉われるのではなく、ただその時の気分を歌えれば良し、という勝手なルールを作って実践している。

  雨雲があんなところへ
  水田を音もなく雨
  青葉濡らし立ち去る雨

 キョロキョロしながら、手帳を片手にテオと歩いていると、パラパラと雨が落ちてくる。

  うらめしく鉛色の空
  せめてあの道の角まで

 雨はあっという間に上がり、雲の切間に青空が顔を覗かせ始める。

  朝霧ツバメ低く飛び
  夏空歌うホトトギス

 道の向こうから朝の散歩をする犬連れと遭う。人間同士なら会釈をしたり挨拶をしてコミュニケーションを取るところだが、犬は違う。

  犬同士鼻をペロペロ

 散歩の途中、最近交通事故で愛犬を亡くした人と会う。テオが大好きな犬だったので、飼い主さんにも今もってシッポを振って嬉しそうに駆け寄る。愛犬は夜の間に家の前で轢かれたらしく、夜明けに新聞屋さんが発見したという。

  人ならひき逃げは重罪

 我が家の家庭菜園のジャガイモもほかの畑よりも小さいものの、青々とした葉っぱを茂らせている。あちこち葉っぱを虫に食われてしまったが、今年は害虫の被害は少ないようである。

  虫に食わせて芋の花

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アヤメ、花ショウブ

2021-05-25 10:47:34 | 福島

 東北には、まだ梅雨入り宣言が出されていないが、連日のように雨が降り、空は鉛色の雲に覆われている。

 今日は、少しだけ晴れ間が見えているが、夜には雨になるという。こんな天気なのに、どうして梅雨入り宣言出さないのか不思議なのだが、気象庁には気象庁のしきたりがあり、責任の所在をどうするかということでいろいろ面倒な人間関係があるに違いない。

 梅雨入りの頃に咲く花として目につくのが、昔から日本画でもよく描かれるアヤメだ。が、アヤメによく似た花に、花ショウブやカキツバタというのがあって、パッと見には同じ花に見えないこともない。

 これがアヤメ。シュッとした姿で、大きくヒラヒラした花がつく。花ショウブは、5月の節句の菖蒲湯に使うショウブとは別のもののようで、園芸種として品種改良されたもののようだ。

 アヤメと違い、ボテッとした姿で、頭に2、3輪の花が咲く。園芸種だけあって、色は様々で、単色のものもあれば2色、3色が混じるものもある。庭先で見かけるのは、最近はこっちの方が多い。

 カキツバタは昔から和歌で歌われているが、実際に目にすることは稀で、いまだに写真に収めることができないでいる。見分け方は、ネットで調べればいろいろ出てくるので、改めてここでは書かない。

 テオは、この前の大冒険以来、一皮むけて青年らしくなり、逃げ回ってばかりだった人間との触れ合いにも、自分から恐る恐るだが試みるようになってきた。そんな姿を見ていると、「可愛い子には旅させろ」ということわざは、人間ばかりか、動物すべてに対する格言なんだろうと思ってしまう。

 アンはケガをした右目もすっかり回復し、両目をパッチリ開けて愛想を振りまいている。昨日はタミちゃんの実家に出かける用事があり、テオとアンも連れて行くことにした。

 アンは実家の近くの山の中で発見されたので、アンにとっては里帰りになるかもしれない。買ったばかりの泥棒の風呂敷模様のハーネスを付け、猫用のケージに入れる。1時間半の道のりでは、最初は不安そうにミャアミャア鳴いていたが、そのうちすっかり落ち着いたようだった。

 実家に行ったついでに、近所の牧場にも寄ってみた。ここは拾ったばかりのアンを、テオのいる家に連れて帰っても飼うことができないだろうから、面倒を見てもらえるかどうか相談に行ったのだ。が、外飼いのため生まれたばかりのアンが冬を越すことができるかどうか保証できないということで、とりあえず連れて帰ることにしたのだった。

 牧場に行くと、アンと同じくらいの猫がいた。ここで外飼いされていた猫が産んだのそうだが、親猫のほうは死んでしまったという。

 アンはちょっとだけ興味を示したが、猫と友達だと思っているテオは、キャンキャン鳴きながら、牧場の猫に突進する。犬を見たことがない猫は、びっくりして床下へと逃げて行った。

 というようなわけで、夜までいろいろ用事を済ませているうちに、昨日はついにブログをアップする時間がなくなってしまったのだった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

狂人病

2021-05-23 11:25:16 | 日記

 アンの目の具合も9割程度良くなり、目ヤニも出なくなった。時々、少しだけウインクみたいな仕草をするところを見ると、若干片目に違和感があるのかもしれないが、1日でこれだけ回復したのだから、明日にはすっかり治って、以前のアンに戻るのではないかと期待している。

 今日はテオの狂犬病の注射の日で、午前中に近くの集会所にテオと一緒に歩いて行った。あちこちを巡回するので、1箇所の所要時間は20分ほどなので、ぼやぼやしていたら他の場所へと移動してしまうのである。

 カフェの準備を済ませた後、狂犬病の注射を打つためのハガキと注射代を用意し、時計とにらめっこをして時間を待つ。会場が近づくと、三々五々あちこちから犬が集まって来ているが、どの犬もすでに顔見知りの犬ばかりだ。

 注射は順番を待つこともなく、すぐに終わり、テオも騒ぐことなくおとなしく注射を受けた。お利口お利口。トトなんて注射の度に暴れ出し、ある時には注射針を1本ダメにして、獣医さんにコッテリと叱られたことがある。

 去年の狂犬病の注射は、コロナウイルスの流行で中止となり、そのまま打たなくていいのかと思っていたら、秋になって打つことになった。今回はそれからまだ半年しか時間が空いていないので、早すぎるのではないかと訝ったが、コロナウイルスのワクチンも効き目も半年から1年くらいというから、狂犬病のワクチンも同じくらいしか効果が続かないということなんだろう。

 それはともかく、「狂犬病」というネーミングは、犬からしたら噴飯ものかもしれない。というのも、今の日本に狂犬病のウイルスは存在せず、狂犬病の犬もいないのである。では、なぜ注射をするのかというと、海外に旅行に行って狂犬病に感染した人間が日本に帰って来た際、何かの拍子にその人間を犬が噛んだ時に感染してしまうからという理由だ。つまり日本では、狂犬病は犬から人に感染するのではなく、人が犬にうつすのである。海外では狂犬病かもしれないが、日本に住む犬たちにとっては「狂人病」というのが正しいのである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

魔法の湖

2021-05-22 11:27:36 | 日記

 昨日このブログで、外国での日本人に対するジョークを紹介したが、一番笑ったのは日本人とはあまり関係ない話だったので、ここに書くのをやめた。でも、話自体はとても面白いものだったので、やっぱり紹介しておくことにする。

 あるところに、魔法の湖があった。その湖は、欲しいものを叫びながら飛び込むと、湖がそれでいっぱいに満たされるという不思議な湖だった。

 ドイツ人はじっくり考えると、湖に向かって走り出し「ビール」と叫んで飛び込んだ。湖はビールで満たされていた。フランス人は、少し考えると「ワイン」と叫んで飛び込んだ。湖はワインで満たされていた。日本人はちょっと悩んで「お酒」と叫んで飛び込んだ。湖はお酒で満たされていた。ベルギー人はじっくり考えた末、湖に向かって猛然と走った。ところが飛び込む間際に石ころに蹴つまずいてしまったため、「クソッ」と叫んで湖に転がり込んだ。

 さて、話は全然変わって、数日前から目が痛そうにしていたアンのことを書く。痛そうにいつも片目をつぶっていたアンだが、昨日は目ヤニもあまり出なくなり、回復の兆しが見え始めた。今朝は目ヤニもなく、以前よりも大きく目を開けられるようになっているので、痛みが引いて来たのかもしれない。この分で行くと二、三日もすれば元に戻るんじゃないかと、少し安心している。生後1年にもならないのに、このまま失明なんてことになったら、それこそ可哀想すぎるのだ。

 アンは、去年の秋のお彼岸の時に、タミちゃんの実家のお墓詣りに行った時に出会った。民家もない山の中で、テオを連れて歩いていた僕たちの前に、藪の中から痩せて汚れた子猫が、ミャアミャアと鳴きながら助けを求めてきた。犬連れなんておかまいなしで、僕たちについて来たのだ。で、放っておけばすぐに死んでしまうだろうからと、とりあえず家に連れて帰ることにした。

 それ以来、アンは我が家の家族になったわけだが、今度タミちゃんの実家に行く時には、アンも連れて行こうと思っている。言うなれば、アンにとっての里帰りなのである。そこで、ホームセンターに行き、猫用のハーネスとリードを探してみることにした。ところが、犬用は山のようにあるのに、猫用は申し訳程度しかない。猫にリードをつけて歩き回る人なんて、ほとんどいないということなのだろう。

 それでも、着せるタイプの水色の可愛いハーネスがあったので、それを買おうとすると、体重7キロまでとなっている。これじゃあアンにはデカすぎるのだ。アンに合うサイズと思って探してみると、結局ひとつしか見つけられなかった。それは渦巻き模様の、泥棒が背負ってる風呂敷の模様と同じなのだが、それしかないので買って帰ることにした。

 早速、試しにアンに装着してみたが、果たして可愛いのか疑問である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジョークの中の日本

2021-05-21 11:36:07 | 日記

 高校生の時、何気なく本屋で見つけた「スイスジョーク集」という本を買った。別にどこの国のジョークでも良かったのだが、たまたまその本屋にはスイスのものしか置いてなかったのだ。

 家に帰り、早速本をめくると、ジョークというものがどういうものであるかという解説があり、お国柄や国民性というものを、ニュースなんかより余程的確に理解することができるとあり、へえ〜と納得した。

 例えば、スペイン人はフランス人のことが大嫌いだ。悪口のひとつに「フランス風オムレツ」という言葉があるくらいで、その意味はスペインのオムレツはジャガイモが入っているために、フランス風のオムレツとは、「中身のないやつ」という意味で使われているのである。こうした隣国に対する悪口も、ジョークに包めば目くじらを立てる必要はなくなる。

 風刺漫画家の元祖と言われている画家のドーミエは、その頃のフランス国王の顔が洋梨みたいな形だったことから、いつも洋梨の絵を描いて風刺していた。ある時、さすがにこのままでは風紀が乱れると裁判沙汰になってしまうのだが、ドーミエは法廷で、洋梨が国王に似ているのか、それとも国王が洋梨に似ているのかの大演説をやり、法廷中を笑いの渦に包んだという。

 日本が世界からどう見られているか、ということは、コメンテーターの私的な感想を聞くよりも、外国のジョークの中に出てくる日本や日本人のことを知るほうが早い。

 そんなジョークのひとつ。ある時、世界中の人を乗せた豪華客船が沈没しかけていた。船長は、すぐに船から脱出するように指示しなければならないのだが、お国柄が違えば声のかけ方も変えなければならない。

 アメリカ人には、「飛び込めば英雄ですよ」。イギリス人には「飛び込めば紳士ですよ」。イタリア人には「飛び込めば女にモテますよ」。日本人には「みんな飛び込んでますよ」

 日本人がジョークが苦手というのも世界では常識のようで、日本人はジョークで3回笑うという。1回目、ジョークを聞いた時。2回目、オチの意味を教えてもらった時。3回目、家に帰ってオチの意味が理解できた時。

 日本という国には、仏教徒が約9500万人いる。神道の信者が約1億人。そして自分のことを無宗教だと思っている国民が過半数いるという。すべて足すと日本国民は約4億人になるが、実際には、1億2000万人しかいないというから、外国人はビックリする。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする