午前中いっぱいランニングをして、昼飯を食った後はコタツでのんびりしていたら、テオが「こんなに陽気がいいのに、なぜ散歩に行かない」と催促する。「こっちはまだ足腰が立たないんだよ」と言うものの、テオは聞く耳を持たない。あんまりキャンキャン鳴くもんだから、3時に出発することにして、それまでに夕飯の準備をしておくことにする。長い散歩から帰って来てから夕飯の準備なんて、考えただけでくたびれてしまうのだ。
3時前には雑用を片付けたので、テオにハーネスを装着し、僕は首にカメラをぶら下げ出発する。空には雲もなく、青空が広がっている。久しぶりのポカポカ陽気に、気分もポカポカだ。できれば散歩の途中で、福寿草の花の咲いているのを見つけられればと考えている。過去の写真を見ていると、この時期にすでに福寿草の写真を撮っている年もある。
先日、タヌキのいる鳥居の絵を描いた場所でパチリ。もうすっかり林間に雪はなくなっている。春が近いなあ。
場所によっては雪が残っている場所もあるものの、滑って転ぶほどではない。林の向こうに雪をかぶった安達太良山がよく見える。
春の野を、足元ばかり見ながら歩く。名もない小さな花でも見つけられたらと目を凝らすが、見つけられたのはオオイヌノフグリの青い花くらいだ。
それにしても、あったかいというのはいいなあ。寒いと早足になる散歩も、穏やかな日は先へ進むのがもったいない気にもなる。とは言うものの、日が陰る前には帰らないといけない。日がくれるとたちまち寒さに凍えそうになるのだ。
1時間半ほどぶらぶらして回ったが、結局福寿草の花は見つけられなかった。毎年目撃する群生地は、あいにくまだ雪の下だった。