おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

眼鏡

2012-01-31 12:23:30 | 旅行

 長い間コンタクトを利用していたが、最近再び眼鏡に戻した。コンタクトにしたのは、寝転がってテレビを見ていたり、体を激しく動かしたりするときに、眼鏡だとどうも都合が悪かった。特に山登りのときに、崖の下を覗き込んだ拍子にうっかり落としでもしたら大変なので、コンタクトをして、眼鏡はコンタクトを落としたりしたとき用に持ち歩いていた。

 が、老眼がますます進み、遠くのものを見るときは眼鏡が必要だが、手元を見るときには裸眼のほうがよく見えるようになってきた。こうなると、かけたり外したりが簡単な眼鏡のほうが便利だ。

 今回の福島入りでは大工仕事が主な仕事なので、必然的に眼鏡ばかりを利用していたが、今日、突然眼鏡を支える鼻のところの金具がぽっきりと折れてしまった。なくても眼鏡のとして使えるのだが、片っぽの金具がないので眼鏡が歪んでくる。仕方ないので、フレームを買いに行くことにした。

 新しいフレームを購入して帰ろうとすると、「壊れたフレームはどうしますか」と店員さんが聞いてくる。
「もういらないので捨ててください」
「でも、何かあったときに部品がつかえますよ」

 そう言われたらもったいなくなり持って帰ったが、よく考えたら部品を使ってどうしようと言うのだろう。大工仕事にでも使えと言うんだろうか。

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雪の山里

2012-01-30 07:24:19 | 旅行

 ときどきカメラを持って散歩に出る。東北の夕暮れは、九州に比べると40分は早いので、あっという間に辺りは暗くなり、数枚シャッターを切ったところで終了になる。

 都市部の雪や幹線道路には雪はなくなっても、山里にはまだまだ雪が残る。畑や田んぼの雪には、足跡ひとつなく青白く広がっている。

 半分凍った雪は、見かけほど柔らかくはなく、上を歩くとザクザクと音がする。犬にとっては氷が足に刺さって痛いのか、歩きにくそうだ。

 谷を耳を切る冷たい風が吹きすぎ、鼻の頭は今にも凍りつきそうだ。雑木林の上では、カラスの群れが空を黒く埋めて、ギャアギャアと乱舞する。

 ここには昔から続く日本の姿がある。異なるのは、放射線量を測るモニタリングポストが、当たり前のように住宅地に設置されていることくらいだろう。

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中古の椅子

2012-01-29 08:42:53 | 旅行

 毎日寒い。寒いけど、リフォームを進めないことには、仕事をしていないので、さっさと終わらせないと、いずれ無一文になってしまう。寒いのは僕の懐も同様なのである。というわけで、壁塗りを進めている。ビスのあるところや石膏ボードの継ぎ目はパテで埋め、その上を漆喰風のペンキで塗る。

 すると、あっというまに昔の日本家屋風な、というか、蔵のようなというか、そんな雰囲気になるのだ。

 照明はあちこちまわり探しているが、ホームセンターで製造中止で安売りしていた昭和の安酒場風のライト、カーテン屋さんで貝殻風のペンダントライトを買った。

 椅子はリサイクル店をのぞきに行くと、背板にUCCと入っている鉄製の椅子が1000円ほどで売っていたので購入した。他にも600円ほどで木製の椅子を2脚買ったが、ぼろぼろだったりカビが生えていたりしたので、修理が必要だ。

 テーブルはとりあえず自分で作ってみた。うまく行けば、もうひとつ作ろうと思っている。

 「貧すれば鈍す」と言うけれど、お金がないなりに手作りで進めるというのは楽しみも多い。「必要は発明の母」とも言う。なければないなりに、アイデアを絞り出せば、なんとかなるものだ。

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雪かき

2012-01-28 07:54:55 | 旅行

 朝起きると、窓の外は白銀の世界になっていた。この前積雪があったばかりなのに、溶け切らないうちに次の降雪があるなんて、九州からやって来た人間には考えられないのだ。

 寒い中、長靴をはいて散歩に出る。もしかしたら使うかもしれないと思い長靴を新調してきたが、もしかしたらどころか、福島入りして以来ほぼ長靴で過ごしている。散歩も長靴なら、スーパーに買い物に行くのも長靴だ。こんなことなら少々高くても、上等で温かいやつにすれば良かった。

 道路にも雪は積もる。

 田んぼにも雪は積もる。

 お宮にも雪は積もる。

 農家の庭先にも雪は積もる。

 そうこうしてたら、東の空が明るくなってきた。屋根の上にも当たり前のように雪は積もる。

 散歩から戻ると、早速家の前の雪かきをした。ついでなので隣の家の前も雪かきをした。すると、そのまた隣の家だけホッタラカシになり、「自分の家の前くらい自分でしろよ」と言ってるみたいなので、結局この辺りの家の前の雪かきをしてしまった。

 今まで雪かきとは無縁の生活を送ってきただけに、雪かきが新鮮で楽しい。雪国の人は毎日のことでうんざりしているだろうから、南から若者がどんどんやってきて、レジャー感覚でやってあげればいいと思う。

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内装

2012-01-27 07:18:36 | 旅行

 毎日寒い中、リフォームを続けている。工事で新たにできた壁は、石膏ボードがむき出しになっている。古い壁は老朽化が進み、ところどころぼろぼろと落ちている。そこで漆喰のようなペンキを買い、壁を塗り始めた。買ったのはローラーブラシ用だったので、柔らかく水で溶いたものだったのだが、実際塗ってみると塗膜が薄いせいで下地の色が表に出てくる。仕方がないので、コテを使って左官屋さんみたいに塗ることにした。

 もちろん左官は素人で、コテなんて生まれて始めて握るが、最近はわざとコテの跡が残るような塗り方が流行りという。それならかえって素人のほうが自然とコテむらができていいかもしれないと、自信を持って仕事をしている。

 ペタンと壁に塗料を乗せ、コテでなぞる。へたくそなので厚いところと薄いところができる。コテの跡がこんもりと盛り上がり、そこからタラリと垂れてくる。う~ん、なかなか素人っぽいぞ。ここまで素人っぽく塗ることができれば、見た人はきっとプロの仕事と思うに違いない。

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野ばら

2012-01-25 07:24:56 | 旅行

 五日ほど前に降った雪は、道路はすっかり溶けたものの、田畑や家々の庭には、まだたっぷりある。雪かきしようにも凍りついていて、お陽様が溶かしてくれないことには手に負えないのだ。

 遠くを見ると、安達太良山もすっかり雪化粧している。凍てつく空気の中、朝日を浴びて白銀に輝く山々は、自然と神々しい気持ちを抱かせてくれる。

 耳が切れそうになるほど空気は重く冷たいが、心も足取りも軽い。と、どこからともなく午前7時を知らせる役場のチャイムが聞こえてくる。朝と昼と夕方の三回、時刻を教えてくれるのだ。都会の真ん中ではこういうサービスはないが、地方に行くと大概どこでも聞くことができる。夕暮れ時、子供たちはこのメロディーを聞くと、家に帰らなきゃと思うのである。パブロフの犬みたいに。

 チャンチャチャーンチャチャン、チャーンチャーン。聞いたことがあるようなないようなメロディーだなと思っていたら、「野ばら」だと教えてもらった。でも待てよ。僕が知っているシューベルトの「野ばら」とはちょっと違うぞ。

 そこで早速ネットで調べてみると、メロディーのもとになっているのは、ウエルナーの「野ばら」で、シューベルトの軽快な曲調とは異なり、のどかでのんきな雰囲気がある。それでも、歌詞は同じなので、これは一体どうしたことかと思っていたら、原詩となっているのはゲーテの詩で、ふたりはドイツの偉大な詩人が書いた同じ詩に曲をつけていたのである。

 それにしてもウエルナーという人は、この曲以外は知られていないそうで、お役所が知名度の高いシューベルトを選ばずにウエルナーを選んだことには、いまだ疑問が残る。

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壁塗り

2012-01-24 07:40:02 | 旅行

 道路が凍結しているので、積極的に出かける気にはなれない。そこで、こういうときはリフォームの途中になっている壁塗りをすることにした。古い壁紙の場所もあれば、今回のリフォームで石膏ボードがむき出しになっているところがある。これらを全部雪のような白で統一しようと考えているのだ。

 漆喰みたいなペンキで試し塗りしてみる。コテでもいいしローラーでもいいということだが、塗る場所が狭いということもあって、一番塗りやすい刷毛を使ってみることにした。ローラーを使えば均一になるし、コテでわざとムラになるように塗る方法もある。要はどう塗ろうと、それなり見えるということだ。

 まずは玄関を終わらせたが、部屋全体を塗るにはかなりの時間がかかりそうだ。養生するためのシートやテープも用意して、しっかり汚れ防止対策も必要になる。大変な作業だが、先が見えないだけに楽しみも多い。

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雪の洗礼

2012-01-23 07:51:11 | 旅行

 福島の人たちは、こんなのは雪のうちに入らない、ミゾレみたいなもんだ、と言うかもしれない。20センチくらいなら積雪とは呼ばないかもしれない。でも、僕にとっては大変な大雪だ。到着翌日から降り続けた雪は、ついに僕の車をカマクラみたいにしてしまった。

 こんな雪は、九州では山のてっぺんにでも行かなければ経験できないことなので、こんな状態で出かけると遭難しそうな気がする。と思いながら、近くのダム湖に行ってみた。

 さすがにこんな日に公園に来る人はいないので、広いダム湖の公園をひとり占めだ。

 雪をラッセルして進むトト。気分は映画「八甲田山」だ。「天は我を見放したか」と言いながら、キャッキャ言いながら遊んだ。

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青い世界

2012-01-22 07:42:28 | 旅行

 昨日も一日雪が降り、九州の人間にとっては興奮の一日だ。
 ゆっきっやこんこん、あっられっやこんこん、降っても降ってもまだ降り止まぬ。

 そんな歌が、実感をもって口をついて出る。けれども、車で外出しようと思っても、ちょっとばかり勇気がいる。果たして僕の車は、東北の冬に対応しているのだろうか。

 夕暮れ時、川沿いを散歩する。大量の雪で色を失った世界は、日暮れとともに青く染まっていく。

 遠くに見える町の灯は、福島一の大都市・郡山。

 足元には、雪に埋もれた白菜。

 それにしても、こんな状況なのに、放射線の除染なんてことが進むのだろうか。

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一日違い

2012-01-21 09:00:41 | 旅行

 一日違いだった。二日がかりで福島までやってきたが、翌朝にはしっかり雪が積もっていた。東京でも初雪が舞ったというニュースが流れていたので、出発が一日ずれていたら、積雪でもっと時間がかかったに違いない。いくらスタッドレスタイヤを新調し、チェーンも持ってきているとはいえ、九州の人間には大量の雪は恐怖以外の何ものでもないのだ。

 福島でも会津地方など山間部は雪深いが、郡山から太平洋側の中通り、浜通りといった場所は、同じ東北でも雪はあまり多くはないという。

 とはいえ、雪の積もらない温暖な土地から来た人間にしてみれば、到着早々うっすらと雪化粧した景色にはテンションもあがる。早速トトにレインコートを着せると、時間をかけて散歩した。

 そして今朝。雪はまだまだ降り積もり、昨日以上に一面の雪景色だ。

 うひょひょ~い。朝早くからカメラを首から下げ、散歩する馬鹿者はさすがにいないようで、雪かきをする人たちにあいさつしながらも、パチパチとシャッターを切る。

 ニュースを見てると、沖縄では田植えが始まったと言っていた。

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