最近、高原やら湖畔やら、海岸に、現代彫刻を置いてあるところが増えてきた。大都市の中にあるならまだしも、大自然の中にあるというのが、僕にはよくわからない。作者にすれば、自然から得たインスピレーションかもしれないし、何かしら警鐘を鳴らそうというのかもしれない。が、それはあくまでも個人の感想であって、たとえ賛同する人がいたとしても、大勢の中の一部にすぎない。
と書くのも、僕は芸術作品を自然の中に置いて鑑賞するというのが好きではないのだ。というよりも、僕は自然を味わいに来たのであって、誰かの作品なんぞ、どうでもいいのだ。
洞爺湖に行くと、なぜだか湖畔をぐるりと取り巻いて、ポツポツと巨大な彫刻が置いてある。具象的なものもあれば、意味不明な作者の独りよがりのものもある。どっちにしても、湖を見に来た人間の目には邪魔で仕方ない。


こういう幽玄な世界を鑑賞するだけでいいではないか。なぜ、ライオンの彫刻を置く必要がある。

こういう場所は、トトが後ろ足で砂をかけるにまかせ、さっさと移動するに限る。走り出すと、近くに昭和新山があるのに気づいた。つい最近テレビで見たが、いまだ噴火する山で、立ち入りが禁止されているはずだ。それでも近くで見る価値があるだろうと、標識に従って進むと、行き着いた先は有料駐車場だった。昭和新山には登れないはずだぞ。ただ、見るだけに有料だなんてどういうことだろう。みんな写真を1、2枚撮ったら、あとはやることがないはずだ。バカバカしいので、ここでも係りのおっちゃんの前でUターンして外に出た。写真くらい、路肩に車を止めれば撮れるのである。

と、僕の前に駐車場に入っていった車も、僕と同じに路肩に車を止め、写真を取り出した。お互い目が合ったので、ニヤリと笑った。
次に行った支笏湖もまた有料で、人はお土産屋と食堂のために料金を払わなければならない。ここでもUターンすると、近くに野鳥の森・国民休暇村の看板があったので行ってみると、こちらは駐車料金がタダなうえ、森を利用した広場もある。トトと歩くと、「親水広場」なるものがあったので歩いていってみると、なんのことはない。有料駐車場に車を止めた人たちと同じ湖畔に出るようになっているではないか。
この野鳥の森では、イカ飯の残りがあったので、お湯を沸かして温めて食べた。夕べのがしょうゆ味。今日のが塩味。塩味は初めてだったが、ホタテ入りで、僕としては薄味のイカのほうがご飯とのギャップが少ない分、おいしく感じた。
東北もそうだったが、北海道に来て違いを感じるのは植生だ。西日本の旺盛な照葉樹林に比べると、北国の植物は、緑も葉っぱも繊細に感じる。特に最近は亜熱帯植物が茂るようになった九州とでは、森や林の感触がずいぶんと違う。そう思い、地元の人しか足を踏み入れないような里山を歩いてみた。こういうのがツアー旅行とは別の面白さである。



午後、温泉に浸かり、疲れを癒したあとは、日高地方に行くことにした。北海道といえば、競走馬の牧場である。牛の牧場は九州にも多いが、競走馬となると、やはり北海道がメインになる。実際尋ねてみると、牧場の数と広大さに驚いてしまう。
牧場がずらりと並ぶ場所は、サラブレッド銀座と呼ばれ、そこをトトと歩き回ってみた。競走馬を驚かせないように、という立て札に、そっと写真を撮っていると、トトに気づいた馬たちが、ドドドドと駆け寄り、トトをびっくりさせた。



トトはここでも人気者なのであった。
と書くのも、僕は芸術作品を自然の中に置いて鑑賞するというのが好きではないのだ。というよりも、僕は自然を味わいに来たのであって、誰かの作品なんぞ、どうでもいいのだ。
洞爺湖に行くと、なぜだか湖畔をぐるりと取り巻いて、ポツポツと巨大な彫刻が置いてある。具象的なものもあれば、意味不明な作者の独りよがりのものもある。どっちにしても、湖を見に来た人間の目には邪魔で仕方ない。


こういう幽玄な世界を鑑賞するだけでいいではないか。なぜ、ライオンの彫刻を置く必要がある。

こういう場所は、トトが後ろ足で砂をかけるにまかせ、さっさと移動するに限る。走り出すと、近くに昭和新山があるのに気づいた。つい最近テレビで見たが、いまだ噴火する山で、立ち入りが禁止されているはずだ。それでも近くで見る価値があるだろうと、標識に従って進むと、行き着いた先は有料駐車場だった。昭和新山には登れないはずだぞ。ただ、見るだけに有料だなんてどういうことだろう。みんな写真を1、2枚撮ったら、あとはやることがないはずだ。バカバカしいので、ここでも係りのおっちゃんの前でUターンして外に出た。写真くらい、路肩に車を止めれば撮れるのである。

と、僕の前に駐車場に入っていった車も、僕と同じに路肩に車を止め、写真を取り出した。お互い目が合ったので、ニヤリと笑った。
次に行った支笏湖もまた有料で、人はお土産屋と食堂のために料金を払わなければならない。ここでもUターンすると、近くに野鳥の森・国民休暇村の看板があったので行ってみると、こちらは駐車料金がタダなうえ、森を利用した広場もある。トトと歩くと、「親水広場」なるものがあったので歩いていってみると、なんのことはない。有料駐車場に車を止めた人たちと同じ湖畔に出るようになっているではないか。
この野鳥の森では、イカ飯の残りがあったので、お湯を沸かして温めて食べた。夕べのがしょうゆ味。今日のが塩味。塩味は初めてだったが、ホタテ入りで、僕としては薄味のイカのほうがご飯とのギャップが少ない分、おいしく感じた。
東北もそうだったが、北海道に来て違いを感じるのは植生だ。西日本の旺盛な照葉樹林に比べると、北国の植物は、緑も葉っぱも繊細に感じる。特に最近は亜熱帯植物が茂るようになった九州とでは、森や林の感触がずいぶんと違う。そう思い、地元の人しか足を踏み入れないような里山を歩いてみた。こういうのがツアー旅行とは別の面白さである。



午後、温泉に浸かり、疲れを癒したあとは、日高地方に行くことにした。北海道といえば、競走馬の牧場である。牛の牧場は九州にも多いが、競走馬となると、やはり北海道がメインになる。実際尋ねてみると、牧場の数と広大さに驚いてしまう。
牧場がずらりと並ぶ場所は、サラブレッド銀座と呼ばれ、そこをトトと歩き回ってみた。競走馬を驚かせないように、という立て札に、そっと写真を撮っていると、トトに気づいた馬たちが、ドドドドと駆け寄り、トトをびっくりさせた。



トトはここでも人気者なのであった。












































