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おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

競走馬

2011-06-30 18:37:39 | 旅行
 最近、高原やら湖畔やら、海岸に、現代彫刻を置いてあるところが増えてきた。大都市の中にあるならまだしも、大自然の中にあるというのが、僕にはよくわからない。作者にすれば、自然から得たインスピレーションかもしれないし、何かしら警鐘を鳴らそうというのかもしれない。が、それはあくまでも個人の感想であって、たとえ賛同する人がいたとしても、大勢の中の一部にすぎない。

 と書くのも、僕は芸術作品を自然の中に置いて鑑賞するというのが好きではないのだ。というよりも、僕は自然を味わいに来たのであって、誰かの作品なんぞ、どうでもいいのだ。

 洞爺湖に行くと、なぜだか湖畔をぐるりと取り巻いて、ポツポツと巨大な彫刻が置いてある。具象的なものもあれば、意味不明な作者の独りよがりのものもある。どっちにしても、湖を見に来た人間の目には邪魔で仕方ない。





 こういう幽玄な世界を鑑賞するだけでいいではないか。なぜ、ライオンの彫刻を置く必要がある。



 こういう場所は、トトが後ろ足で砂をかけるにまかせ、さっさと移動するに限る。走り出すと、近くに昭和新山があるのに気づいた。つい最近テレビで見たが、いまだ噴火する山で、立ち入りが禁止されているはずだ。それでも近くで見る価値があるだろうと、標識に従って進むと、行き着いた先は有料駐車場だった。昭和新山には登れないはずだぞ。ただ、見るだけに有料だなんてどういうことだろう。みんな写真を1、2枚撮ったら、あとはやることがないはずだ。バカバカしいので、ここでも係りのおっちゃんの前でUターンして外に出た。写真くらい、路肩に車を止めれば撮れるのである。



 と、僕の前に駐車場に入っていった車も、僕と同じに路肩に車を止め、写真を取り出した。お互い目が合ったので、ニヤリと笑った。

 次に行った支笏湖もまた有料で、人はお土産屋と食堂のために料金を払わなければならない。ここでもUターンすると、近くに野鳥の森・国民休暇村の看板があったので行ってみると、こちらは駐車料金がタダなうえ、森を利用した広場もある。トトと歩くと、「親水広場」なるものがあったので歩いていってみると、なんのことはない。有料駐車場に車を止めた人たちと同じ湖畔に出るようになっているではないか。

 この野鳥の森では、イカ飯の残りがあったので、お湯を沸かして温めて食べた。夕べのがしょうゆ味。今日のが塩味。塩味は初めてだったが、ホタテ入りで、僕としては薄味のイカのほうがご飯とのギャップが少ない分、おいしく感じた。

 東北もそうだったが、北海道に来て違いを感じるのは植生だ。西日本の旺盛な照葉樹林に比べると、北国の植物は、緑も葉っぱも繊細に感じる。特に最近は亜熱帯植物が茂るようになった九州とでは、森や林の感触がずいぶんと違う。そう思い、地元の人しか足を踏み入れないような里山を歩いてみた。こういうのがツアー旅行とは別の面白さである。







 午後、温泉に浸かり、疲れを癒したあとは、日高地方に行くことにした。北海道といえば、競走馬の牧場である。牛の牧場は九州にも多いが、競走馬となると、やはり北海道がメインになる。実際尋ねてみると、牧場の数と広大さに驚いてしまう。

 牧場がずらりと並ぶ場所は、サラブレッド銀座と呼ばれ、そこをトトと歩き回ってみた。競走馬を驚かせないように、という立て札に、そっと写真を撮っていると、トトに気づいた馬たちが、ドドドドと駆け寄り、トトをびっくりさせた。







 トトはここでも人気者なのであった。
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北海道上陸

2011-06-29 17:14:43 | 旅行
 朝、5時起床。トトと海岸に出て、少しばかりジョギングをする。このところの雨ですっかり体がなまっていたが、体が温まると調子が出てくる。ほこりまみれの車を濡れ雑巾できれいにし、トトと朝飯を済ます。今日はいよいよ本州を後にし、北海道上陸を目指す。

 午前7時半。青函フェリーの受付に行く。午前8時10分発のフェリーに乗ろうとしたら、キャンセル待ちになりますとのこと。じゃあ、次の11時の予約は取れますかというと、ずっとキャンセル待ちになります、という。で、携帯電話をメモし、キャンセルが出たら連絡をしてもらうようにしたが、「すぐに乗船してもらいますので、遠くに行かないでください」と言われた。

 午前8時10分のフェリーが出航するのを見送ると、津軽海峡フェリーに車で乗りつけ、10時発のに乗れるかたずねてみた。と、こちらはちゃんと空きがあったので、すぐに乗船手続きをした。ただし、運賃は3000円ほど割高になる。そのせいで、運送会社はほとんどが青函フェリーを利用するので、それだけで予約がいっぱいというわけなのだ。まあ、少し割高は仕方ない。そのかわり乗船時間は20分短い。トトにとってはこっちのほうが良かっただろう。



 これが、僕らが乗ったブルードルフィン号。



 乗船前に記念撮影。本州最後の一枚だ。



 なんとこの日は小学生の旅行と一緒らしい。出航風景を見ようと甲板に出てみたが、子供の姿しか見えやしない。



 さらば、青森。さらば、本州。しばしの別れだ。



 目の前をカモメが舞う。



 さあ、北海道が見えてきたぞ。空は青空。海峡を吹く風が、寒流の影響か冷たく感じる。

 午後1時40分。船は函館港に着岸した。が、僕らが自分の足で北海道の地に降り立つにはどこかに車を止める必要がある。函館の町の中をトトを連れて歩くわけには行かないので、どこか涼しげな場所を探して車を走らせる。と、標識に「大沼公園」の文字を見つけたので、ハンドルを切ってそっちへむかう。到着すると、有料駐車場でおっちゃんが旗を振っているではないか。こんなことでお金を取られるのはしゃくなので、おっちゃんがグルグル回す旗に合わせて駐車場をグルグル回り、そのまま大沼公園を後にした。そんなとこに止めなくったって、道路わきには一台を止めるスペースくらいはあるのだよ。

 というわけで、めでたく大沼公園を背景に、僕とトトは上陸を果たしたのであった。




 

 
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本州の終わり

2011-06-28 19:08:40 | 旅行
 夜の間、激しく降っていた雨も、目が覚めると止んでいた。外に出ると雲を透かして太陽の輪郭が見えるくらいに雲が薄くなっている。早速トトを連れ、ぶらぶらと田んぼのあぜ道や濁流が洗う川岸を散歩した。僕がいるのは、秋田県・象潟に近い大内というところだ。



 ここから海沿いを走ると秋田市に着く。内陸だと角館が近い。雨も止んだことだし、トトをつれてぶらぶら散歩をするとしたら、武家屋敷群で有名な角館の街中を歩くほうが良さそうだ。

 角館まであと少しというところまで走ったところで、コインランドリーが目に入った。時刻は午前8時。コインランドリーは24時間営業と書いてあるので、1時間ほど寄っていくことにした。洗濯の間、外でトトと遊んでいたら、年配のおばちゃんに声をかけられた。話をすると仕事で鹿児島から来ているという。もうひとり僕より若いおっちゃんも一緒で、「宮城の海岸側は、今治安が悪くなっているので、気をつけて行かないと危ないですよ」と教えてくれた。
「新潟でも秋田でも、福島や宮城ナンバーの車が多いね」と僕が言うと、「少しでも余裕のある人は、みんなこっちに逃げてきています。残っているのは、逃げたくても余裕のない人ばかりです」と応えた。本当のところはわからない。けれども、時間が立つほどに治安が悪くなるというのはわかる気がする。すべてを失い、救いの手を伸ばしてもらえないとなると、自暴自棄になる人だって現れるだろう。

 角館はしっとりと落ち着いた町だった。旧跡としての武家屋敷ではなく、今もって人が生活しているということでは、うらやましい町である。どこを撮っても絵になるので、パチパチと際限なく写真を撮っていたら、突然大粒の雨が降り出した。幸い、武家屋敷には軒先がたくさんある。雨宿りしながら撮影を続けたが、雨もまた風情があって、古い家並みに色を添えていた。





 午後、田沢湖から十和田湖と湖めぐりをした。田沢湖の中に、黄金の趣味の悪い裸婦が立っていたが、同じようなものが十和田湖にも立っている。同じようなものは見てもつまらないのでパスした。



 それよりも十和田湖に行く手前で通った八幡平の湿原や、十和田湖近くの森のほうがよほど感動した。









 そして今、僕は青森市にいる。浅虫温泉という場所で、展望風呂に入り、夕日が落ちる陸奥湾を見た。その向こうにはうっすらと北海道の地が見える。



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危機いっぱぁぁぁつ

2011-06-27 17:57:18 | 旅行
 夜中、突然パソコンが使えなくなった。こんなの夢に違いないと、さっさと片付け、寝ることにした。早朝、トトの散歩を済ますと、「夕べの悪夢が、ただの夢でありますように」と両手を合わせ、祈りながらパソコンを立ち上げた。暗証番号を入れ、デスクトップが表示される。と、夕べの悪夢が繰り返された。ウイルスをスキャンするソフトが稼動し続け、ほかのソフトが一切使えなくなるという状態が発生したのだ。

 うそだぁぁぁ。

 ほかのソフトが使えないということは、データ通信を行っている僕のノートパソコンでは、回線をつなげるためのソフトも立ち上げられないということを意味する。それはすなわち、ネットがつながらないということであり、メールやブログの更新も無理、撮った写真の保存も無理、という状態なのだ。

 ウイルスをスキャンしているソフトが立ち上がらないようにすればなんとかなりそうな気がする。そこでいろいろいじってみるが、状況はなにひとつ変わらない。ウイルスソフトはせっせとスキャンを続けるのだ。幸いノートパソコンには、メーカーのサービスの電話番号が書いてある。ここに電話して解決するしかないのだが、時計の針は午前7時を指したばかり。仕方ない、電話をかけられる時間まで、先へ進もう。その間にノートパソコンに車のバッテリーを使って充電しておく必要がある。

 午前9時半。道の駅に駐車すると、早速サービスに電話する。これがまた通じないのだ。サポートセンターとか、テクニカルサービスとかいうところは、一日電話したってつながらないときがある。こりゃ大変だぞ。かけ直すこと数回、ようやくつながり状況を話すと、「パソコンの立ち上げと同時にウイルスソフトが稼動しないようにするのが先決ですね。そのソフトのサポートセンターを紹介します」

 と言った瞬間だった。僕の携帯電話の充電が切れたのである。パソコンは充電したが、まさか携帯が切れるとは。おまけにサポートセンターの連絡先は聞いていないのだ。

 車を走らせること30分。次の道の駅まで携帯を充電し、再びかけ直すがなかなかかからない。ようやくつながり、サポートセンターの連絡先を聞き出し、またまたかけ直すこと数十回。やっと目的の技術者と電話で話ができ、30分にわたって携帯で指示を受け、その手順でいろいろと試してみる。結果、「これはウイルスのソフトではなく、パソコン本体の異常ですね。メーカーに連絡してみてください」と言う。

 なんと、これではまた一からやり直しではないか。

 しかし人間、追い詰められるとかえって奮起するものである。目の前の試練を乗り越えることに興味さえ持ち始めるのだ。僕も、この頃から、パソコンを買いなおすこととか、そうなるとデータ通信はauショップに行かなきゃならないんじゃないかとか、最後の手段は誰かに頼み、僕のブログに「パソコン故障中」と書き込みをしてもらう算段とか、頭は目まぐるしく回転する。

 前向きの姿勢が好結果を呼んだのだろうか。メーカーの技術者とのやり取りの結果、めでたく僕のパソコンは復活したのである。午前7時にとりかかり、復活がお昼を回っていたから、実に5時間以上格闘していたことになる。その間、山形県をスゴロクでもするように道の駅をひとつずつ進み、七転八倒していたので、印象がまったくないうちに、秋田県象潟に着いたのであった。どのみち大雨で何も見えなかったんだけどね。
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梅雨前線真っ只中

2011-06-26 18:47:56 | 旅行
 東北入りしてからずっと雨が続いている。天気予報によると、僕は今梅雨前線の真っ只中にいることになっている。というよりも、梅雨前線とともに移動していると言っていい。福島、宮城といった被災地の様子などをこの目で見、なにかしら力になれるようなことがあればお手伝いしようと思っていたが、この大雨で、外に出ることさえままならない。トトの散歩でさえ、登山用レインスーツを着て、ようやくできている状態なのだ。

 ここでモタモタしていても、時間がたつばかりなので、天気予報で晴れが続いている北海道へ先に渡り、東北は梅雨明けあたりに戻ってきて、ゆっくり回ろうと思う。福島の安達太良山、山形の月山、青森の八甲田山など、登ってみたい山もいくつかある。天気のいいときに、もう一度来よう。とりあえずこれからはまっすぐ(といっても高速道路は使わないので、のんびりした旅だが)北海道へむかう。

 ところで、福島の原発事故は収束どころか、事態はますます悪化し、汚染水が建屋の外にまであふれ出す寸前となった。高濃度の汚染水があふれ出せば、回収して浄化させるなどということは不可能になる。すなわち放射能の垂れ流しが始まるのである。

 僕が見たところ、郡山市でも福島市でも、地震の被害は屋根瓦が落ち、ブルーシートをかぶせているくらいで、大地震の痕跡を感じさせるものはない。確かに津波の被害は甚大だったが、地域としてはかなり限定的だ。しかしながら、汚染水の垂れ流し状態が起これば、事態は福島だけにとどまらなくなる可能性がある。地震も津波も復興はできるが、原発事故だけは、立ち入り禁止になるだけで、復興は100年先になる。

 放射能は無色無臭である。僕もおそらく福島滞在の短い時間で、わずかでも確実に浴びているだろう。が、放射能の悲惨なのは、僕のようにわずかな量の人間も、大量に浴びた人間も、浴びている現在においては苦しみがないということで同じなのである。 政府は避難するか残るかは自主判断に任せるという方針だ。こんなバカな方針に負けてはいけない。がんばれ福島、がんばれ東北。
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葉桜

2011-06-25 16:59:01 | 旅行
 桜というのは、1年のうちでもほんの短い間しか花期がなく、年に何ヵ所もの桜の満開に出会うのはむずかしい。ましてや日本各地の桜の銘木を見ようと思えば、よほど若いときから意識的に見て回らなければならない。という僕も、学生の頃に関西にいたのをきっかけに、吉野の山桜に始まり、関東近辺の桜を見て回った。が、それでも満開の桜を見ることができたのは、ごくわずかにすぎなかった。そのうち九州に居を移すと、いよいよ桜の巨木や銘木に接する機会が少なくなり、いつかは桜前線とともに九州から北上したいものだと考えていた。

 で、今年の春、仕事をやめたとき、最初に考えたのは、桜前線とともに旅行するということだった。せめて、日本の三大桜である岐阜県・根尾谷の薄墨桜、山梨県・山高神代桜、福島県・三春の滝桜くらいは、目にしたいと思っていた。

 ところが、三月、いよいよ仕事もやめようかという頃になって、未曾有の大震災が起こり、計画は一切合財白紙になった。で、震災後、ある程度旅行のめどがつくのを待っているうち、桜の季節は過ぎ去り、梅雨へと突入した。こうなったら、雨の少ない北海道・東北への旅に計画変更だ。

 というわけで、山陰、中部、北陸と一気に走りぬけ、いよいよ東北へ突入した。が、あいにく東北も雨である。土砂降りの雨が止むのを待って見学できる時間は実に限られている。ここはじっくり、あせらずあわてず、ゆっくり進もう。

 今日は葉桜となった三春の滝桜と、三春ダムのあるさくら湖周辺をうろついた。滝桜は写真でしか見たことはなかったが、花が満開に咲き誇る写真よりも、ボリューム感たっぷりの葉っぱばかりの桜の木も、迫力満点だった。



 トトは梅雨空の悪天候の中、今までの蒸し暑さが嘘のように涼しいダム湖の風に吹かれ、なんだか若々しくなっていた。僕もトトも、九州から遠く離れ、東北にいるのである。





追伸:昨日の記事の猪苗代湖じゃないだろうかという写真は、桧原湖ですと教えてもらったので、訂正しておきます。
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宝のぉ山よぉ

2011-06-24 16:50:02 | 旅行
 いよいよ東北に突入する。まずは話題沸騰、原発事故の福島県から。といっても、海岸からはるかに遠く、新潟との県境にある会津磐梯山に寄っていくことにした。

 天気はあいにくの雨模様。でも、下から見るかぎり、雨雲は山頂より高いので、もしかしたら展望はきくかもしれない。有料道路なので、行ってみて雨ではまったくの無駄になるが、とりあえずゴーだ。

 

 登山口から山頂まで、一番短いコースで往復約4時間。うまく行けば雨が降り出す前に降りてこれるかもしれない。用心のため、レインスーツだけは着用していく。

 

 すこし登ると猪苗代湖が眼下に広がった。と思ったけど、違う気もする。このあたりは湖がたくさんあるのだ。まあ、名前なんてどうでもいいけど。

 

 トトも久しぶりに手足を自由に伸ばし、全力を使って運動するので、気持ちが良さそうだ。雨続きですっかり運動不足気味だっただけに、少々の天候の悪さも気にならない。ときおりパラパラと落ちる霧雨が気持ちがいいくらいだ。

 

 九合目の小屋に到着する。頂上は目と鼻の先。だが、頂上は残念ながら雨雲の中。ここで休憩を取り、しばらく様子を見る。ちなみに九合目というが、実際立て札に書いてあるのは4合目だ。というのも、一説では磐梯山が富士山のちょうど半分の高さということで、そういうことになっているらしい。

 で、結局いつまで待っても雨雲は消えないので、冷たい水だけ飲んで下山することにした。

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大雨

2011-06-23 18:36:24 | 旅行
 今度の旅行で、チャンスがあれば山登りもしたいと道具は準備してきたが、雨ばかり降っては地面がぐちゃぐちゃで二の足を踏む。それでも、有名なところには行ってみたいが、たとえば立山にしても、尾瀬のある至仏山にしても、マイカー規制があり、近づくにはロープウェイとかシャトルバスとかを利用しなければならない。となると、犬連れは歩いて行かなければならないことになり、ほかの人より一泊は余分にテント泊する必要がある。山登りが主体の旅行じゃないので、結局あきらめざるを得ないのである。

 西日本には高い山がないとはいえ、交通規制をかけて自然保護するようなことはない。そもそも人口があまりに違いすぎるのだ。確か東京の皇居から半径100キロくらいの円を描いたら、日本の人口の四分の一がそこに入ると聞いたことがある。中部・北陸・東北と、すべて東京から簡単に遊びに行ける範囲だ。きっと想像を絶する人数が殺到するのだろう。

 さて、今日は朝から大雨。風も真横から吹く。北陸に来てみると、風力発電の風車を目にするけれども、普段からこんなに風が強いのだろうか。



 海は昨日までとは打って変わって、どんよりと鉛色の厚い雲に覆われ、演歌の世界になった。



 こんなに天気が悪くちゃ、どこも歩いて回れない。こういう日を利用して洗濯でもしておこうと、ネットでコインランドリーの所在を探す。どうせなら行く先々で用事を済ませたいので、本屋とコインランドリーの両方ある場所を検索したら、柏崎と出たが、途中の大潟という町で偶然コインランドリーを見つけたので、そこで洗濯は済ませた。もっとも、この大雨で近所の主婦たちが大量の洗濯物を乾かしに来ていたので、乾燥機が空くのを待っていたら、お昼になってしまった。

 余計なところで時間を食ったので、柏崎で道路マップを購入すると、新潟を後にし、日本を横断、原発事故のあった福島へと向かうことにした。

 新潟から福島へむかう道に沿って、一級河川の阿賀川が流れている。雨を集め、大量の茶色い川が流れていくさまは、まさに「五月雨を集めて早し」なのである。

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能登半島

2011-06-22 18:56:37 | 旅行
 今日は朝から能登半島を一周することにする。ピーカンの青空で、気温もぐんぐん上昇している。能登半島といっても、僕が知っているのは輪島の朝市と漆塗りくらいだけど、朝市はもう終わっているし、漆塗りはトトは見ることができないしで、結局立ち寄るところはなさそうだ。まあ、行けばわかるさ。元気ですかぁ。

 眺めのいい場所で車を止めては、海を写真に収めながら移動する。能登半島といえば演歌の世界と思っていたが、今日に限って言えば、青い海と青い空がどこまでも続き、ビーチボーイズのほうが似合いそうだ。確かに産業らしいものはないかもしれないが、海の幸に山の幸、そしてお米と野菜を自分たちで栽培すれば、人間としては健全な気がする。消費しかできない大都市のほうが、本来異常で不健康な姿なのである。

 ある場所で、「世界一長いベンチ」の看板があったので、見に行ってみることにした。想像通りたいしたことはなかったが、その場所に「岸壁の母」の碑が立っていた。



 「岸壁の母」と言えば、確か舞台は舞鶴港じゃなかったかな。そう思いながら碑を読むと、ここはその岸壁の母のモデルになった女性の故郷というのである。なんでも村おこしになるものである。この岸壁に立って、息子の帰りを待っていたというなら情緒もあるが。

 まあ、記念に海の写真もアップしておく。

 

 輪島は結局、車で街中を流すだけにした。朝市の場所も車で通ってみたが、インドや東南アジアの混沌とした市とは違って、観光のために整備された町並みで、少し拍子抜けした。雰囲気としては萩や津和野みたいだ。線路の上にまで商品を陳列し、列車がきたらあわてて片付けるくらいの市が日本にあっても面白いと思う。

 輪島から半島の先へ向かって少しいったところに、千枚田があった。千枚には足りなさそうだが、海のすぐ隣にあるというところが、面白い景観を作り出している。





 一枚があまりに小さいので、商品価値としてのお米は作れないのだろう。田んぼの小さな一枚はオーナー制度になっており、遠くは埼玉の人の契約もあった。海が近いので、田んぼの上を舞っているのは、トンビやカモメである。



 トトにカメラを向けると、海と棚田を背景に得意げににっこり笑った。 

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東尋坊

2011-06-21 18:54:05 | 旅行
 どうやら天橋立を見学した後、駐車場でカメラのレンズカバーを落としたらしく、車の中を探しても見つからない。仕方ない、どこかで買っていくか。近頃では全国どこでも家電量販店が進出しているから、市役所がある程度の街なら、すぐに手に入る。ガソリンの少々心もとなくなっているので、とりあえず出発し、それぞれの店が開店するのを待つことにした。時刻は午前7時。ガソリンスタンドはもうじき開くとしても、家電量販店は10時頃にならなければ無理か。

 高浜、小浜、美浜と、若狭湾一帯は原発銀座と呼ばれるほど原発が多い。原発防犯センターという建物もあるが、今となってはなんだか空々しい。よほど原発を見学していこうかと思ったけど、ガソリンをまだ入れてないので、そっちが先だ。敦賀まで来ると、時刻は10時。無事カメラのキムラを見つけたので、レンズカバーも手に入れた。さて、ここまで原発以外、食指をうごかされるような場所もなく、この先福井までめぼしいものはなさそうだ。

 福井では有名なのは禅寺で有名な永平寺、それからサスペンス劇場でおなじみの東尋坊だ。場所で言えば海と山。福井市街からまるっきり正反対に位置するふたつの両方を訪れるというのは、時間的にロスが大きい。さあ、どっち。

 天気予報では崩れるはずだったお天気は、この旅一番の青空。久しぶりの太陽光線に木々の葉っぱも生き生きと輝いている。こういうときに、うっそうとした木立の山寺に行くよりも、青い海、青い空を見たくなるのは、当然のなりゆきだ。迷わず福井市街を抜けると、車は越前海岸を目指す。あたりに海の気配が漂うに連れ、気分は海水浴にでも来たみたいに盛り上がる。

 と、盛り上がったのはここまで。天橋立同様、有名な観光地らしく、お土産屋さんや食堂の人間が、こちらの駐車場にどうぞと案内する。幸い料金はタダだったが、ゴールデンウイークなどはしっかり取るんだろうな。駐車場から東尋坊の岩場まで、観光客は両側にお土産屋を見ながら歩くことになる。浅草の仲見世みたいなところは、どこにでもある。駐車場のおにいちゃんは、「本来、ここに止めた方はあの食堂の中を通ることになっております。ただし、犬がいらっしゃるので、今回は結構ですから、帰りにでも寄ってください」と言った。

 お土産屋を抜けると、すぐ目の前にサスペンス劇場のラストシーンそのままの光景が広がっている。



 きっと、あそこからカメラを構えて、俳優はあそこに立って、と想像をたくましくさせて見るのが、おそらく正しい鑑賞法だろう。

 有名な断崖絶壁はほんの一部なので、あとは遊歩道を散歩する。真夏のような陽射しが海面を照らし、空には白い雲が浮かんでいる。海からの風が強く、松の葉がざわざわと一斉に騒ぐ。東尋坊がどうしたこうしたより、今年も真夏の海が目の前にあることのほうがよほど感動的なのである。



 東尋坊を出ると、行くところもなく、地図を見ると先が長いので、このまま海岸線に沿って北上を続けることにしたのだが、運転を始めるとすぐに眠くなってきた。時刻は午後1時を回ったところ。こりゃたまらん。どこかで昼寝をしなきゃと、昼寝スポットを探すと、小松市に木場潟という池らしきものを見つけた。地図では公園になっている。行ってみると、かなり広大な池を中心に公園がある。



 水辺が涼しいので、昼寝を後回しにし、カメラを持って池の周囲を歩くことにした。案内板には周囲6.5キロとある。歩くと1時間半はたっぷりかかる。まあ、行ける所まで行きましょうと歩き出すと、遊歩道は木陰になり、水辺を渡る風が冷たくて気持ちがいい。眠気もいっぱつで吹き飛んだ。





 市民はランニングしたりウオーキングをしたり、湖面ではカヌーを練習している。観光客を呼ぼうと躍起になるより、こうして市民に愛される場所のほうが、僕には数段好ましい。
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