日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

名月と一茶

2016-09-18 | トラットリア
着々と季節が変わっている。
天高く馬肥ゆる秋がぱからん、ぱからんとやってきた。

暑い暑いと思っていたのに風は秋を帯び、陰には秋が潜んでいる。
ガリガリに冷えたグラスのビールと枝豆より、しっとりいっぱいのシェリーと一口のお菓子という気分。

8月8日はマルちゃん焼きそばの日(東洋水産が勝手に取り決め、8は読み焼きそばの「や」ということらしい)から一ヶ月9月9日の救急(99)の日で、奇数が二つ重なる厄日を節句とした重陽の節句や、中秋の名月もさらっと通り越して本日は一体、何日?
買い物に行けば、ファーとかニットに熱い視線をおくる時節になってきた。


あら、重陽の節句にぴったりと買ってきたはずのお菓子は
飛んで逃げるような日々に追いつかず、この形は名月の宵にちょうどいいといいながら、中秋の名月にも登場せず、目の前に買ってきたままの形で放り出されている。
賞味期限は10月29日。

金沢 諸江屋の菊花せんべい











満月のような菊の美しいお菓子をどうすっかなと考えつつ、横目では久しぶりにお菓子がほしいと、しゃくりあげ、がっつり怒られているお子を見ると、さすが秋。
もののあはれ感が半端ない。
こちらもいろんな意味で泣きたい日々が続いている。
携帯は不調、パソコンのキーボードは死亡。
部屋は汚くて、あたしは・・・・・二日酔い。
もののあはれを通り越え、哀れ。
それでも秋は良い。そんな秋の一句。



名月を 取ってくれろと 泣く子かな 小林一茶






名月のような菊花せんべいには渋茶があう、きっとあう。
おぼろ昆布も添えて、朧月と一茶。