日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

DEVID BOWIE展 で 出火吐暴威

2017-03-18 | ギャラリー
いつだってわっせ、わっせで前のめり。
変わらないのは悪であると思っているのだけど(変わるというのは好転だけでなく、逆も含む)って変化さえあれば、もがきながらもなかなか楽しめちゃうこの貧乏性体質に本日、大きく美しい偉大なる壁が立ち塞がる。

その壁をDAVID BOWIEと呼ぶ。

天王洲アイル 寺田倉庫にてデヴィッド ボウイ展


こんなに世界観にどっぷり浸れる展覧会なんて久方ぶり。
入口で渡されたヘッドホンからは展示が変わるたび、音楽も変わってデヴィッド ボウイのデヴィッドボウイたる聴覚から「DAVID BOWIE is ・・・」を楽しめる仕組みになっており、聴覚からも圧巻のデヴィッド ボウイの世界観が愉しめる。
改めてボウイの写真に見入れば、恐ろしいほどのイケメンで美形!

視覚からの満足度が半端ない。もううっとりと魅入るしかない。
見るべきは美しい顔貌だけでなく衣装も。
レディー ガガが追悼パフォーマンスの時に着ていた山本寛斎デザインのあの出火吐暴威のマントもちゃんと展示されている。


手書きのライナーノーツ、イラスト、ポスター、映像 在りし日の映像、変わらないのは魅力のデヴィッド ボウイ。




そして、なんだこれはという衣装からシックな衣装まで隅から隅までデヴィッドボウイが溢れ出す。



映像が何より秀逸で、展示品と一体となって迫ってきて、衣装を見ているだけで泣けてきそう。
DAVID BOWIEの曲ほとんど聞いたことないないけど、知らないけど、大回顧展といいながら、回顧するものがないにわかファンだけど。
やっっぱり衣装がすごくて、すごくて、今日はやりすぎかもと思いながら着てきたコムデギャルソンが霞むことこの上ない。



スタンダードなテイラースーツでさえ、どこかしらに色香と艶があり、なんじゃこりゃなシルクドソレイユ的なものも着こなせすデヴィッド ボウイという稀有な存在感に圧倒されるばかり。
そして何よりの発見と感動は20代でもボウイ、69歳の直前でも、そして死して今なおボウイという存在であること。
そりゃ人間、歳をとりますわさ、老けますわね、それでも変わらない!と言い切れる何かがあって、変わらないということの凄さに畏怖すら覚える。
音楽性も衣装もより進化を求め続けていたはずなのに変わらないという凄さ。
これを確認するだけでモトをとれたような気がして、cafeのビールで一息はいちゃうぐらいの打ちのめされよう。
もう一度、言っておこう「変わらないことの素晴らしさ」。


でも、向上心と好奇心を持ち続けて、変化を恐れないからこそ、「変わらない存在」でいられるわけで、子羊レベルではどうしたらいいんだー飲みに行くしかないよーと、これから飲みに行く!!と出火吐暴威な勢いで会場を後にする。
酔えば少し火を吐き出す勢いが得られるかもしれぬと期待して、暴威、暴威。